りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

決して、負けない。

2020-12-29 | Weblog
おそらく、これが今年最後のブログです。




         ◆




4月の下旬だった。

snsで学生時代の友人と取り止めのないやり取りをしていた。
緊急事態宣言が出され、新型コロナの猛威がいよいよ本格的になりはじめた頃だったので、必然的にそれらの事も話題に含んでいたのだが、その流れの中で友人がこう言ってきた。

「お前、広告のデザインをやってるんだから、皆が元気になるデザイン考えて❗もちろん、ボランティアで🙏」

ダメなのだ。
頼まれ事・・・しかも、まだ損得勘定がなかった頃の相手から頼まれると、どうしても断ることが出来ないのが、ワタシのダメな所なのだ。
もしかしたら、その友人は、ワタシのそんな性格を見越して頼んできたのかも知れない(笑)

なので、すぐに動いてしまった。

大学が長期休校中で家に居た娘のMacを貸してもらい、ものの15分で一気に作った。
それが、これ ↓



どこかの大手資本の映画会社のロゴに似ていることは、この際、眼を瞑ってください(笑)


NEVER LOSE (決して、負けない)


このデザインが頭の中に思い浮かんだ時、地球の上に被せる文字は、これ以外には思い浮かばなかった。




          ◆




依頼してきた友人と一緒に過ごしていた若い頃は、「負けない」という言葉は、「勝つ」という言葉と同義語だった。
実際、当時は単純な思考回路で、簡単に勝敗や白黒が付けられるような毎日を過ごしていたのだから、本当にそうだったのだと思う。

しかし、最近になって「勝つ」と「負けない」は、実は似て非なるものなのではないか?と思うようになってきた。

むしろ「負けない」という言葉は、「勝つ」という言葉よりも「耐える」とか「堪える」とか「踏ん張る」とか、そういった言葉と同義語なのではないか?と。

今はもう、誰にも勝ちたいとは思わない。
他者だけでなく「自分」にも勝ちたいという気持ちさえも、最近は低くなってきた。

しかし、それに反比例するかのように、「負けない」という気持ちが以前よりも強くなってきたような気がしている。

もっとも、強くなってきたと言っても、それが特定の誰かに対してであるとか、もしくは自分に対してであるとか、そういった明確な対象は分からないのだけれど・・・。

しかし、というか、だからこそ、「負けない」という言葉が、個人的には、今年最もリアリティがあった言葉のような気がしている。
 


          
          ◆




さて、来年。

どんな年になるのか、想像できる人は、おそらく誰ひとりいないのではないだろうか。

しかし、良い年になるにしても、(あまり考えたくないが)今年よりも悪い年になるにしても、「決して負けない」という気持ちだけは持っていたい。

もっとも、それが誰かに対してなのか、自分自身に対してなのか、それとも、もっと大きなモノに対してなのかは、たぶん相変わらず分からないままなのだろうけれど。


まぁ、どんな年になろうとも、そんな感じで、来年も生きていきます。



          ◆



今年もこのブログを読んでいただき、ありがとうございました。
来年が皆様にとって良い年になりますように。
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情報と音楽。

2020-12-22 | 音楽
あと一週間余りで、今年も終わり。

クリスマスも目前となり、気持ちの有り様も、そろそろ年末モードに入りはじめたような気がする。

年末といえば、紅白歌合戦。
昨日、出場歌手が歌う楽曲が発表されていた。

ネットのニュースでザッと目を通したけど、“なんだか代わり映えしないなぁ”という印象を持ったのは、単にワタシが完全無欠のオジサンになってしまったからだろうか (^_^;)

その中でも、“お!”と、ちょっとだけ目を見開いたのは、星野源。

「うちで踊ろう」かぁ・・・。

同じ歌うなら、ぜひ、あの安倍さんの動画をバックに歌ってもらいたい!
こっちもテレビの前で、どんぎつねの格好で年越しどん兵衛を食べてるから!
きっと相当数の国民がそう思っているはずだ(笑)

それにしても、歌だけでなく、出場歌手を見ても、あまり琴線に触れなくなってしまった気がする。

瑛人もNiziUも、知っている。
「香水」は、初めて聴いた時、いい曲だなぁと思った。

でも、それだけ。

いい曲とは思っても、ダウンロードするわけでも、カラオケで歌うわけでも、散歩の時に鼻歌で歌うわけでもなく。

たぶんそれは、ワタシが「香水」を〈音楽〉としてではなく、〈情報〉として知っているに過ぎないからだろう。

「情報」では、何も癒されないし、ワクワクも出来ないし、元気も出てこない。

・・・そういうことなんだと思う。





・・・で、話は変わりますが、先日、Amazonでこれを注文した。



このアルバムについてのダラダラとした説明は割愛します(笑)
同世代の方ならご存知の名盤中の名盤。
来年の3月21日が、発表から40年目。
それを記念した、40周年記念盤。

もう、CDの時代も終わろうとしているご時世なのに。
しかも、今まで購入してきた数多のCDの中で、確実に最高値。

それでも、(ほぼ)迷わずボタンを押してしまった。

なぜだろう?

購入確定ボタンを押して、直後に着信したAmazonからのお知らせメールを確認後、「あのー、来年の3月下旬にAmazonからちょっと荷物が届くんで・・・エヘヘヘ」と愛想笑いを浮かべながら我が家の財務大臣に報告した後に、ふと、そう思った。
そして、自分なりに答えを出した。

おそらくそれは、このアルバムが自分にとって紛れもなく〈音楽〉だからだと思う。

やっぱり、感受性が敏感だった季節に触れたモノは、強い。

一概に比較はできないけれど、まだ何にも知らなかった10代で聴いた「雨のウェンズデイ」と、数多の情報に塗れた50代で聴いた「香水」では、質量がまったく違う気がする。

まぁ、何はともあれ、異例尽くめの2020年を何とか生き抜いたご褒美ということで。

ワタシにとっての〈音楽〉で、癒されて、ワクワクして、元気にしてもらおうと思います。

⚫︎大滝詠一『A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』Trailer
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