娘が、パソコンを購入した。
大学2年生になり、本格的にデザインの講義がスタートしたそうで、制作方法もそれまでのキャンバスに直筆で描く方法よりも、デジタルでの制作が大半を占めはじめたそうだ。
大学での制作時間には限りがあり、出来れば持ち帰って自宅でもパソコンで制作を続けたい、と。
我が家にもWindowsのノートパソコンはあるのだけれど、家族と共有するパソコンでの制作は、やはり心許ないので、自分専用のパソコンを購入することにしたのだった。
購入したのは、MacBook。
娘のスマホはiPhoneではないので、これが初めてのApple製品。
Macユーザーならご存知のとおり、MacはWindowsのように手取り足取り&至れり尽くせりではない。
欲しいのならば、結構面倒くさい手続きを全て自分でしなければならないスタンス。
今回、娘もアップルのサイトへ自分でアクセスして、希望する機種やらインストールするソフトやら支払い方法やら、全て自身で手続きを行い購入した。
娘は、ワタシたちにとっては最初の子で、両親にとっては初孫だったためか、世間の例に漏れず、蝶よ花よと育てられた。
それが要因だからか、困難な出来事にぶつかると怖じ気づいてすぐに逃げてしまう傾向があったのだが、やはり自分にとってゆずれない事になると、さすがにそうにはならないようだ。
スムーズにMacを購入できたことよりも、むしろそのことに安堵してしまった(笑)
先日、無事に自宅に届くや否や、さっそく開封した。
「お父さん、仕事でMac使ってるんでしょ?だったら、最初に起動させる時に一緒にいてよ」
なんだ、やっぱり怖じ気づいてるのか(笑)
「お父さんは、毎日毎日Macとにらめっこしているんだぞ、家に帰ってまでMacなんか見たくねぇ!」
と、まるでこっちが子どものなのかと思うようなセリフを吐いて最初は拒んだのだが、その一方で最新のMacBookがどんな代物なのか興味もあったので、結局、開封する場に同席した(笑)
起動させてモニタに映る指示に沿って進み、セッティングも無事完了。
その後、インストールしたIllustratorやPhotoshopの具合を確認した後、娘がひとつのデータをIllustratorで開いて、“これ、どう思う?”とワタシに見せた。
それは、娘が大学で制作した自分の名刺のデザインだった。
横位置の名刺枠の真ん中に、デカデカと娘の名前が鎮座し、その真下に小さな読み辛いフォントで左右いっぱいに我が家の住所と電話番号が打ち込まれている。
「Macが使いこなせることと、デザインが上手いことは、イコールじゃないぞ。勘違いするなよ」
ワタシが20代の頃、先輩から耳にタコが出来るほど忠告された言葉をそのままカタチにしたような名刺が、Macのモニタには映っていた。
全体のバランスとか、フォントのチョイスとか、配色とか、突っ込みどころ満載だったが、とりあえず、“まぁ、がんばれよ”とだけ言っておいた。
この子は、まだ学生なんだな。
当たり前の事だけど、あらためてそう実感した。
娘は、自分のためだけにデザインをしている。
見知らぬ誰かのことを考えて創れるようになって、初めてデザインは意味を持つ。
あえて言葉にすれば、そんなとこか。
まぁ、そういったことは、いずれどこかで気づく時が来るだろう。
それはともかく、やっぱり今度、そのMacBook、貸してくれ(笑)
大学2年生になり、本格的にデザインの講義がスタートしたそうで、制作方法もそれまでのキャンバスに直筆で描く方法よりも、デジタルでの制作が大半を占めはじめたそうだ。
大学での制作時間には限りがあり、出来れば持ち帰って自宅でもパソコンで制作を続けたい、と。
我が家にもWindowsのノートパソコンはあるのだけれど、家族と共有するパソコンでの制作は、やはり心許ないので、自分専用のパソコンを購入することにしたのだった。
購入したのは、MacBook。
娘のスマホはiPhoneではないので、これが初めてのApple製品。
Macユーザーならご存知のとおり、MacはWindowsのように手取り足取り&至れり尽くせりではない。
欲しいのならば、結構面倒くさい手続きを全て自分でしなければならないスタンス。
今回、娘もアップルのサイトへ自分でアクセスして、希望する機種やらインストールするソフトやら支払い方法やら、全て自身で手続きを行い購入した。
娘は、ワタシたちにとっては最初の子で、両親にとっては初孫だったためか、世間の例に漏れず、蝶よ花よと育てられた。
それが要因だからか、困難な出来事にぶつかると怖じ気づいてすぐに逃げてしまう傾向があったのだが、やはり自分にとってゆずれない事になると、さすがにそうにはならないようだ。
スムーズにMacを購入できたことよりも、むしろそのことに安堵してしまった(笑)
先日、無事に自宅に届くや否や、さっそく開封した。
「お父さん、仕事でMac使ってるんでしょ?だったら、最初に起動させる時に一緒にいてよ」
なんだ、やっぱり怖じ気づいてるのか(笑)
「お父さんは、毎日毎日Macとにらめっこしているんだぞ、家に帰ってまでMacなんか見たくねぇ!」
と、まるでこっちが子どものなのかと思うようなセリフを吐いて最初は拒んだのだが、その一方で最新のMacBookがどんな代物なのか興味もあったので、結局、開封する場に同席した(笑)
起動させてモニタに映る指示に沿って進み、セッティングも無事完了。
その後、インストールしたIllustratorやPhotoshopの具合を確認した後、娘がひとつのデータをIllustratorで開いて、“これ、どう思う?”とワタシに見せた。
それは、娘が大学で制作した自分の名刺のデザインだった。
横位置の名刺枠の真ん中に、デカデカと娘の名前が鎮座し、その真下に小さな読み辛いフォントで左右いっぱいに我が家の住所と電話番号が打ち込まれている。
「Macが使いこなせることと、デザインが上手いことは、イコールじゃないぞ。勘違いするなよ」
ワタシが20代の頃、先輩から耳にタコが出来るほど忠告された言葉をそのままカタチにしたような名刺が、Macのモニタには映っていた。
全体のバランスとか、フォントのチョイスとか、配色とか、突っ込みどころ満載だったが、とりあえず、“まぁ、がんばれよ”とだけ言っておいた。
この子は、まだ学生なんだな。
当たり前の事だけど、あらためてそう実感した。
娘は、自分のためだけにデザインをしている。
見知らぬ誰かのことを考えて創れるようになって、初めてデザインは意味を持つ。
あえて言葉にすれば、そんなとこか。
まぁ、そういったことは、いずれどこかで気づく時が来るだろう。
それはともかく、やっぱり今度、そのMacBook、貸してくれ(笑)