翌日は雨がちだったので、「平山郁夫シルクロード美術館」へ行く事にしました。
ここは八ヶ岳高原の中にあるので車で林の中を走っていると、突然現れるという感じです。
まず入って最初の展示はインド、日本の仏像でした。
撮影OKだったので、パチリ
落ち着いたお顔。この手つきの意味は「私に任せなさい」ですね。(以前何かでやっていた)
こちらはインドの像ですが、鼻は高いし髭があったりで日本のが中性っぽいのに、こちらはイケメンみたくないですか?
昨年タイに行った時の仏像は横になっていたり、微笑んでいたりしたので日本の仏像が一番気難しくみえます。真面目な体質はそこからきているのかな?
次の部屋には京都御所の航空写真からイメージし当時と現代をミックスした大きなサイズの絵がどーーんとありました。
平山郁夫は写真をみると いわゆる画家っぽくなくいつもスーツにネクタイ姿だしどちらかというと財界のお偉方という風貌です。
というのも芸大の教授から学長などを歴任されたようで、1960年代にシルクロードを訪れてからその魅力に執りつかれ150回を超える訪問をしたそうです。
それは日本文化の源流の仏教がシルクロードを渡って広まったこと、その他シルクロードを利用するキャラバンとしてのラクダの重要性に魅了されたそうです。
もともと真面目な方なのか、その魅力を伝えるのが使命と捉えられたようです。
メインの展示室に入ると、壁の両側に数メートルサイズのラクダのキャラバンたちの絵が飾ってあり圧倒されました。
(ネットより)
夜を表わす”青”がとても美しく日本らしい〝藍”色で表わされているようでしばらく絵の前でずっとたたずんでしまいました。
ところで、もう一つ驚いたのが同じ芸大の同期だった奥様は才能があったのに(当時は郁夫さんより評価が高かったらしいのに)結婚を機に”画家”を諦め
ひたすら郁夫さんを支え続けたらしい事です。
昔はそれが普通だったのでしょうね。
今はそれぞれの才能を生かす結婚生活を送る夫婦の方が理想とされているような気がします。→欧米化?
平山郁夫の作品誕生の経緯や人となりをじっくり鑑賞することができ、期待以上に面白かったです。
最近オープンしたというカフェ、ラクダさんが鎮座していました。(笑)
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