今日、専門学校時代の知人の死を知った。
しかも2年以上経って。
癌だった。
彼は奥さんを残して死んだ。
彼は専門学校時代、時折賞を取ったりして、同じ科に属していた自分からしたら幾層も上の人間で、着眼点や色彩能力、発想やら何やら一切合財が悔しいやら羨ましいやら、ごちゃ混ぜの感情をもたらしてくれる人だった。
同じ科で同じクラスだったこともある。
そんな人が一角のデザイナーとなり、幾つもの作品を残して死んだ。
それは学生時代の絵柄とは違う、落ち着いていて、こちらを真っ直ぐ見つめるような、無駄を省いた少女の絵ばかりで。
無駄を省いたからこそ見える、少女が持つ温かみやメッセージ。
彼の奥様の思ったことばかり、絵にしていたらしい。
はっきり言って、羨ましい。
きっと彼は包み込むように、その思いを絵に出来ていたんだろうと思う。
今の自分に、その何十過分の一でも可能性があるとしたら、それは生きていることでしかないとすら思える。
凡夫故の生。
才能の為に行き急いだ彼とは違う、その形。
独り善がりだとは思うけれど。
母親の死に、死を身近に感じたはずなのに、自分達の年齢で死ぬとは思っていなかったあたりがお笑い種だ。
死は誰にでも平等に訪れる数少ないものの一つだというのに。
彼が幸せを残して死んでいった事を祈る。
遠い昔のクラスメイトより。
しかも2年以上経って。
癌だった。
彼は奥さんを残して死んだ。
彼は専門学校時代、時折賞を取ったりして、同じ科に属していた自分からしたら幾層も上の人間で、着眼点や色彩能力、発想やら何やら一切合財が悔しいやら羨ましいやら、ごちゃ混ぜの感情をもたらしてくれる人だった。
同じ科で同じクラスだったこともある。
そんな人が一角のデザイナーとなり、幾つもの作品を残して死んだ。
それは学生時代の絵柄とは違う、落ち着いていて、こちらを真っ直ぐ見つめるような、無駄を省いた少女の絵ばかりで。
無駄を省いたからこそ見える、少女が持つ温かみやメッセージ。
彼の奥様の思ったことばかり、絵にしていたらしい。
はっきり言って、羨ましい。
きっと彼は包み込むように、その思いを絵に出来ていたんだろうと思う。
今の自分に、その何十過分の一でも可能性があるとしたら、それは生きていることでしかないとすら思える。
凡夫故の生。
才能の為に行き急いだ彼とは違う、その形。
独り善がりだとは思うけれど。
母親の死に、死を身近に感じたはずなのに、自分達の年齢で死ぬとは思っていなかったあたりがお笑い種だ。
死は誰にでも平等に訪れる数少ないものの一つだというのに。
彼が幸せを残して死んでいった事を祈る。
遠い昔のクラスメイトより。
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