朝夕はずいぶんと涼しくなりました。新学期も始まり、生活のリズムが慣れるまでは疲れた様子もみられましたが、ゆっくりと過ごしながらリズムを整えていきました。学校のお友達に会えて嬉しいようで学校での出来事を楽しそうに話してくれました。
夏休みの間にお買い物体験をしました。以前から取り組んでいるお仕事のごほうびをシールでなくおやつを買うための駄賃としました。実際のお金を手に取り普段よりも緊張した様子で、新たな刺激となっていました。集中して丁寧にお仕事を行なうということを事前に話してから取り組み、指導員から「○」をもらえたら褒美がもらえます。小学校低学年のお友達も落ち着いて出来ており、皆「○」をもらえることが出来ました。各自の手作りのお財布にしまい、何度か取り組むことによりご褒美が増えていきます。夏休みの終わりには、貯めたお金でおやつを買いに行きました。「これは買えるけどこれは買えないな…」と考えながら選んでいました。一番高いものを買いたい子や、今回は安いおやつを買い、もっと貯めてから高いおやつを買おうと頭をひねっている子もいました。楽しみながらお金に対する実体験が出来る良い機会となりました。頑張って得たお金で買ったおやつはより美味しく感じていたようでした。
夏休みの思い出や2学期に頑張りたいことを発表しました。皆の前に立っても恥ずかしがらずに堂々とサッカーやひらがな、漢字が書けるようになりたいと話すことが出来ました。声の大きさや話す早さも聞いているお友達が聞きやすいよう気を付けながら話している姿がみられました。話している間だけでなく、聞いている間も姿勢良く静かに聞くことが出来ていました。発表する時、聞く時、ともに成長がみられました。
涼しい時間にお散歩に行きました。飛んでいるトンボを観察していると「同じトンボなのに青色と赤色がいる!」と、違いを見つけていました。道端にどんぐりが落ちているのを見つけて立ち止まる子もいました。細長い形をしたものや大きなものなどさまざまな形をしていました。「さっき見つけたのと違う形だね」と声をかけると「本当だ!こっちのどんぐりのが大きい!」と話していました。ただ見ているだけでなく、よく観察をして違いを発見出来ています。指導員からの問いかけで、他の植物の違いも見つけていければ嬉しく思います。
公園では宝探しをしました。隠してあるボーリングのピンをお友達と一緒に探していきます。遊具で遊ぼうとしている子もいましたが、他のお友達がいろいろな場所を探している姿を見て同じように探し始めていました。看板の裏やベンチの下など普段見ない様な場所も探し、一人一つずつ見つけることが出来ました。自分が気付かなかった場所でお友達がみつけると「気付かなかったよ」「すごいね!」と子供同士で声をかけるなど、お友達に対して褒める言葉がたくさん聞こえました。悔しい気持ちでなく相手の良いところを伝えることが出来る子が増えています。良いところを伝えてもらったお友達も嬉しそうな表情です。言われたら嫌なこと、嬉しいことを考えながら楽しくお友達と遊んでいければと、思います。
室内では新聞紙玉入れや進化じゃんけん、紙ちぎりゲームなど順番で遊ぶものや皆で一斉に遊ぶゲームをしました。新聞紙玉入れでは、袋の中に玉が入るよう慎重に投げていました。順番を待っている時には投げているお友達の投げ方を見ていたり、応援していました。順番に遊ぶゲームでは待っている子は自然と「頑張って!」と応援しています。順番を待つことが身に付いてきているように感じます。紙ちぎりゲームでは、下書きの線を書き、その線に沿って紙をちぎっていきます。細く、長く繋げようと皆集中しています。以前は途中で破れてしまうとその場で諦めていた子が多かったですが、今回は破れてもそこから続けてちぎり始める子が多かったです。少しずつ集中できる時間が伸びているように感じます。
制作では「きのこ」「ぶどう」を作りました。おやつでぶどうを食べた時に制作で作るのでよくみておくよう声をかけていたので、「こうだったよね!」「ここに実があって・・・」と想像しながら作ることができました。完成したものをみて「美味しそう!」と満足そうです。作るものをイメージしながら楽しく取り組んでいきたいと思います。
長い夏休みの間、いろいろな遊びを通してお友達との遊び方、関わり方を学んでくれたと思います。お友達との交流も深まっています。学校が始まりレストでの時間は短くなりましたが、たくさん楽しく遊びたいと思います。