涼しげな風が吹く時もあり、夏の終わりの近付きを感じます。日中の暑い時間帯には、地下の駐車場で水遊びをしたり、卓球をしたりと外に出て遊びました。水遊びは、小さなプールに金魚のおもちゃやボールを浮かべてポイですくいます。プールの端に手を付くとそこから水があふれてしまったり、服が濡れてしまったりしてしまうため、事前に注意をしています。繰り返し伝えているという事もあり、多くの子が守れてきていると実感しています。ルールを守って参加できたことで、最後まで全員で遊べました。時には我慢が出来ないお友達にとって大切な経験となりました。
軽運動室に着くとすぐに走り回り、最近外に出て遊べない分を発散している様でした。体を動かす遊びでは、ストレッチやリズム運動などをしています。スキップに手拍子を加えた動きや腰を深く落として歩くなど、いつもとは違った体の使い方をしました。どう動かしていいか分からずぎこちない動きをしていても、だんだんとスムーズな動きに変わっていきます。先に進んでいるお友達の事をよく見て、動かし方を変えている様です。周りを見て少しずつ色々な事を学んでいくと改めて感じました。真夏の運動をする場としてこれからも利用していきたいと思います。
たくさんのお出掛けをしました。初めてのお出掛けの防災センターでは、大好きな子も多い消防車やヘリコプターがあり大喜びです。消防士さんやおまわりさんの制服もあったので、着てみました。憧れのお仕事の制服を着ると、気持ちもなりきっていました。また、ここでは台風が来た時のお家での様子や、火事が発生した時の煙、地震などの体験もできました。特に地震の体験では、揺れが発生してもなかなか体が動かなかったりと、実際に体験してみる事で災害の怖さを感じた子がたくさんいたように思います。緊張感もあり、本当に貴重な経験が出来ました。
避難訓練の際に防災センターで学んだことを子ども達と一緒に振り返りました。地震や火事が発生した時の特徴や、守らなければいけないことを覚えていた子が何人もいました。机に隠れる際には机の脚を持つこと、火事が発生した際にはハンカチで口元をおさえることなど新しく学んだこともあったのでそれを練習してから行ないました。「地震だよー!」「火事だよー!」と声をかけると、いつも以上にテキパキと行動が出来ていました。子ども達も緊張感を持って訓練が出来ていたように感じます。どんな災害が起きるか、誰も想像がつきません。適切な行動が取れるよう子ども達と一緒に学んでいきたいです。
ネックスプラザへも行きました。ここでは、自分で道路を作る事ができ、その道をシュミレーションで運転する事も出来ます。普段はできない体験に興奮気味の子ども達です。気に入って「もう1回!」と繰り返し遊ぼうとすることもありましたが、まだやっていないお友達が先だよと伝えると納得できていました。またお友達のやっている所を見て「やりたい!」と集まってくるお友達にも並ぶよう伝えると、じっと待っている事ができました。他の子が運転しているときに声をかけあったりしている様子もあり、お友達と一緒に楽しむという事ができていたように感じました。お出かけ先ではいつもと雰囲気が違うことで交流が増えやすくなることがあります。一緒に遊んでいける様見守っていきたいと思います。
手作りおやつでは、子ども達と一緒にフルーツポンチを作りました。フルーツはパイナップル、バナナ、すいか、みかんを入れました。りんごとみかんのジュース、そして炭酸水を混ぜて美味しくなるよう味見をしながら作りました。子ども達にはパイナップルとバナナを切るお手伝いをしてもらいました。張り切る気持ちを抑えながら、丁寧に切ってくれました。たくさんのものを混ぜ合わせたフルーツポンチは、どんな味がするかドキドキです。パクッと一口食べると「おいしい!」と口をそろえていました。作る過程を一から見ていたことで、美味しさが増したように感じます。
毎年恒例になった冷麺パーティーでは自分で焼いた卵を切り、ウインナーやきゅうりも切ってもらいました。繰り返し挑戦する事で、落ち着いて切る事ができるようになってきています。あまりやった事のない子でも、お友達が切ったりしている所をじっと見て、静かに待つ事も出来ています。作る時と待つときのメリハリをつけられる子が多かったように思います。盛り付けは子ども達にやってもらいました。遠慮から少しの量になってしまっていたり、豪快に全部のせていたりと様々でした。自分で作る楽しさを味わえてもらえていると嬉しいです。
夏休みにしかできない遊びや勉強、お仕事を通して子ども達の色々な姿を見る事ができました。日頃と違うお友達との係わりの中から、ケンカをしたり仲良く遊ぶ事ができたりと新しい交流が生まれました。成長していることを実感できる夏休みとなりました。