ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

黄金の番人

2005年01月16日 17時42分07秒 | 古い日記
期せずして、余計な仕事をするハメになったが、
(意味わからん人は昨日のプログ参照)
予定より早く終わったので、今から書く。

さて、美術的な絵タイルと言えば、
イスラムの寺院のような「華やかできらびやかなスタイル」
を想像しがちだが、たまには地味目なものを紹介しよう。

写真右側は、11~12世紀ごろのイギリスの...
何だっけ?まあ、なんたら言う寺院の舗床に
使われたタイルで、今でも現存する。
(まあ、『現存する』に、今も、は余計か?)

黒っぽい粘土に、型を押し込んで、凹んだ所に
黄色っぽい粘土をはめこんだだけのシンプルな絵。

モチーフは、定番の「獅子とグリフォン」だ。
ちなみに、グリフォンとは、ドラゴンの親戚みたいな奴で、
姿形は「鳥と獣」の合体、
職業は「黄金の番人」である。
...だと思う。(良く知らんけど)

で、こういうヨーロッパのタイルは同時代のイスラムのタイル
に比べて、悪く言えば貧乏臭く、良く言えば「素朴」である。

日本の焼き物で言えば、民芸風の味わい、とでも言えようか?

そう言えば、あのハリーポッターとか言う映画の闘技場みたいな
場所に貼ってあった「茶色×黄色」タイルもそんな感じかな?

とにかく、俺はこの「グリフォン」の絵柄が気に入ったので、
真似して作ってみた。
(て、言うか、簡単にできそうだったから)

左側がその試作品だ。

結論から言うと、「ダメ」だ。

この、「いい加減で、適当な感じ」が、表現できない。

そう思って、もう一回、わざと荒らした感じで作ってみた。
(下の灰色の方)

でも、これでも絵の輪郭がハッキリしすぎてしまい、
今ひとつだった。

うーん。
そもそも、本物の方は植木鉢みたいな素焼きっぽい粘土
のようだな。

本の写真で見ただけなので、わからないけど。

まあ、いずれ機会があれば、また取り組んでみよう、と思う。