信玄公がやってきた!

2023-01-15 10:59:33 | 紹介
「どうする家康」に信玄公が登場される以上、
信玄ミュージアムのブログでも、大河ドラマの話題が止まりません!

放送第1回から、検索ワードのランキングに、
「どうする家康」や「俺の白兎」が上位にランクインするなど、
ネット上を席巻きする、2023年の大河ですが・・・

もう一方、渋谷、横浜、岐阜、山形など各地で席巻しつつあるのは!?
登場人物たちのパネルです(゚∀゚)

ジャーン!

そして、当館の総合案内にも、5名のドラマの主要登場人物が!
等身大に近いとあって、なかなかの存在感です。
NHK 甲府放送局様のご提供により展示を始めました。

たくさんの方が並んで一緒に記念撮影をされていました。
一番人気は、やはり主人公徳川家康を演じる松本潤さん。
女性ファン大喜びの場面もチラホラと。
でも、意外と今回の大河ドラマ「どうする家康」を「知らなかった」、
「見忘れちゃった」、なんて話している人もいたりと、ナマの声が聞こえてきます。

そして、
ジャジャーーン!
なんと言っても、文字通り、一番大きい方は、こちらです!
言わずともわかる圧倒的な存在感!
見た人もそのインパクトとスケールの大きさにビックリ(゜o゜;
キャラクターとして歴代最強の配役ではないかと。

人物パネルの展示は、2023年3月17日(金)までの予定です。
ぜひ見に来てくださいね📷

パネル前で記念撮影を終えたら、先日ご紹介した常設展示室の
武田側から見た徳川家康の展示解説をご覧くださいませ。
この先の大河ドラマからますます目が離せなくなりますよ。

「大河ドラマの放送開始に合わせまして」(信玄ミュージアム・スタッフブログ)
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どんど焼きと繭玉団子で風邪知らず( ´∀`)

2023-01-14 09:20:57 | 紹介
お正月の空気も一段落。

1月14日、15日は、小正月の行事のひとつ、「どんど焼き」が行われる地域も多いかと。
「どんど焼き」は、家々から、正月の門松、笹竹、しめ飾りなどを集め、
14日の夜、道祖神場で、最近では公民館などの広場などで燃やす火祭。

その燃える火を形容して、「どんど焼き」、「どんどん焼き」。

火は、古代より、その霊力が神聖視されてきましたが、
今でも、どんど焼きの火で団子を焼いて食べると、風邪をひかないよ〜
この火の勢いで、子どもたちの書き初めが空へ高く上がれば上がるほど、
書道の腕が上がるよ〜と言われています。

どんど焼きで焼く繭玉団子は、
米の粉をこねて、繭の形に仕上げたり、丸くまるめたお団子で、
どんど焼きが行われる日の昼間に作られました。
養蚕がきちんとできて、繭がたくさんとれますように・・と願いをこめて、
カツノキなどにつけて神棚や大黒柱に飾られ、
その日のどんど焼きに、子どもたちに持たせたそうです・・。

信玄ミュージアムのある地域のどんど焼きでは、獅子舞も舞われます。


地域それぞれの特色・・・大事にしていきたいですね。
信玄ミュージアム内、旧堀田古城園の南の縁側にも
繭玉団子が飾られました!
ぜひ、ご覧になってください。
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信玄公のおヒゲの話

2023-01-11 14:12:25 | 紹介
今年の冷え込みは一段と厳しく、
寒い日が続いています。
新年初お目見えのお兄ちゃんも朝から丸まって
朝日を浴びて暖を取っていました。

ご自慢のヒゲも凍らないように気をつけてね、お兄ちゃん。

さて、2023年の大河ドラマがいよいよスタートしました!
主人公は、徳川家康。
言わずと知れた、戦国の三英傑の一人、徳川幕府初代将軍です。
信長、秀吉、家康・・それぞれの個性を表現したホトトギスの句は有名ですが、
家康といえば、「なかぬなら鳴まで待郭公(ほととぎす)」な「辛抱強い」イメージ。

令和の家康が、このホトトギスの路線で描かれるのかどうかも楽しみですが、
今回の大河のタイトルは、ネーミングもデザインもとっても個性的。
丸いデザインは、「どーする、どーする」とぐるぐる自問自答して、まるっと天下統一。
そんな家康の人間味と人生を表しているそうです。

時代をゆるがした、個性あふれる多くの人物を生んだ戦国時代。
ドラマの登場人物もどうしたって、有名ドコロ。
その中でもキラリ✨というよりも
ギロリと目を光らせるのが阿部寛さん演じる、
かつてないヒゲモジャの武田信玄公です。

多くの作品に登場してきた信玄公ですが、
これまで描かれてきた風貌は、主に2パターン。
インスピレーションの源は、信玄公の肖像画。
でも、信玄公の場合、体型や風貌などの表現が真逆の肖像画が2つあり、
そのためか、ドラマや映画の姿も2パターン。

ひとつは高野山持明院蔵の武田信玄公像
・”中井貴一”系、細面でリアリスト
・整えられたハの字のヒゲに、あごのヒゲ

もうひとつが高野山成慶院蔵の武田信玄公像
・”松平健”系、どっしりとした存在感
・もみあげ+ハの字のヒゲ
・ヒゲの確認は難しいのですが、JR甲府駅南口の「武田信玄公銅像」もこの系統。

いずれにせよ、肖像画やこれまでのドラマで描かれた、どの信玄公を見ても、
今回ほどヒゲモジャの姿は見当たりません。
あえてドラマチックに描かれた江戸時代の錦絵の信玄公くらいでしょうか。

ヒゲは強さの象徴と言われますが、心理学ではそれに加えて、
「自分は他者とは違う」という優越性や独自性、
「自分に自信がない」というコンプレックスを打ち消すための自己表現、
はたまた「自分は自由に生きている」という自負心、そこから生まれる遊び心。

ヒゲの形によっても、さまざまな深層心理が推測できるとかで、
例えば、あごヒゲは、強さや権威だったり、
ちょびヒゲやハの字型は知性や理性の印象を与えるとか。

問題のヒゲモジャと近いところでは、
もみあげから顎にかけてはえるヒゲは、「個性を見せつけたい」という気持ちの現れ、
サンタクロースのようなヒゲの人は、繊細で防衛的で、人に優しい人が多いそう。

”中井”系も”松平”系も、きちんとヒゲを整えているという印象ですが、
日本人男性が、いつごろからヒゲを剃ったり、整えたりするようになったかというと、
平安時代末期の鳥羽院の時代(1129−56)あたりなんだとか。
以降、ヒゲにも流行、変遷があったようですが、
戦国時代は(?)というと、16世紀前半の土佐光信の「職人尽歌合」では、
ヒゲのない職人の方が、ヒゲがある職人よりも、数の上では優勢だそう。
ただ、武士の間では、ヒゲを尊ぶ風潮も残っていて、
長いヒゲに香をたきこめ、誇る者もいたとか。
また、現実問題として、戦で兜をかぶる時は、
あごにヒゲがある方が都合が良かったのでは、と考える人も。

・・・
大河ドラマのHPで紹介される、
信玄公のキャッチフレーズは「戦国最強のレジェンド」✨
家康にとって、信玄公は、戦国を生き抜く厳しさを知らしめる「生きる教科書」
死後もなお、家康を苦しめる信玄公ですが、それがいつしか糧となっていく・・・

そのあたりを参考にすると、2023年の大河ドラマでは、
戦に強いだけじゃない、後の世にも影響を及ぼした人物として、
新たな信玄公像が描かれるのではないかと、”阿部寛”系の誕生に期待。
その象徴が、異形と優しさを兼ね備えたモジャモジャなおヒゲ!?
今後のドラマの展開が楽しみです。
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大河ドラマの放送開始に合わせまして・・・

2023-01-09 09:57:26 | イベント
昨年末まで放映されていましたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が幕を閉じ、
江戸時代の泰平の世の礎を築いた徳川家康を主人公とした
「どうする家康」がスタートしました。
苦悩の幼少期を経て、天下統一を成し遂げた家康の波乱万丈に満ちた生涯を
描くドラマのようですが、出生や幼少期からの順を追ったシーンはカットされて、
いきなり桶狭間の戦いから入ったところは驚きでした。
今川義元役も野村萬斎さんが務めていましたので、初回で討死してしまい
姿を消すとは思いもよらず。
そして、武田信玄公もラストシーンで登場。
阿部寛さん演じる眼力のある “THE SHINGEN”
髭面で頭を丸めた僧体の旧態依然とした姿でしたが、
誇張したメイク無しの方がリアル信玄公に近づけたような気もします。
それはさておき、勝頼公役も眞栄田郷敦さんに決定とリリースされましたし、
武田家当主はイケメンで固められ、
今後が楽しみですね。

この機会に合わせまして、
対立軸にある武田家との関係を知ってもらおうと、「どうする家康?」の選択や
岐路に立たされた出来事をまとめたパネル展示を常設展示室で始めました。
武田家との抗争も早くに描かれそうですので、
1月1日から展示替えをしておいて良かったと思っています。
解説は、今川領分割統治をめぐる決別から家康最大のピンチ三方ヶ原の戦い、
そして、戦局の変化を招いた長篠の戦い、武田家が滅亡し、家康による
旧武田領支配とその家臣らとの関係を5つのパネルでご紹介しています。
展示室通路側3枚
展示室中段奥に2枚(お見逃しなく)

これを読めば、武田と徳川の10数年に及ぶ抗争の歴史がわかりますし、
一足早くダイジェストでドラマ前半の展開を知ることができます。
その場面がドラマの中でどう描かれるのか、
想像しながら見ていくのも面白いのではないでしょうか。
家康の天下統一の陰に旧武田家臣団の活躍あり、というところも解説し、
企画展「信玄公と23人の家臣たち−武田二十四将図の世界−」
も裏テーマで連動した展示となっていますので、ぜひご覧ください。

また、信玄公が住まわれていた館跡に鎮座し、信玄公を祀る武田神社に
少し遅い初詣を兼ねて参拝にいらしてはいかがでしょうか。
そして、今月22日(日)には、躑躅ヶ崎歴史案内隊の皆様による
歴史散策のガイドツアーも新春初開催です。
歴史の舞台を散策し、戦国の世に思いを馳せるのも良いですし、
現地でリアルな城館の規模や構造を体感してみるのも、ただドラマとして見るより
面白いと思いますよ。
ご希望の所要時間に合わせてご案内もしていただけますので、
お気軽に下記までお問い合わせください。
公式アカウント https://twitter.com/koufusamurais

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門松🎍を飾るのだって本気です!

2023-01-08 11:27:29 | 紹介
1月7日、甲府では、松の内が明けました。

先日のブログでは、武田流門松をご紹介しましたが・・・

門松のことが改めて気になりまして・・・

門松は、お正月の来訪神、年神さまの目印となるように、
また、年神さまの宿、依代(よりしろ)となるようにしつらえられたものですが、
疫病などをもたらす悪い鬼を家に入れない、邪気払いの役割も果たしました。
そのため、松でなくとも、椎(しい)や榊(さかき)など、
年中枯れない、永遠の繁栄を象徴する常緑樹が選ばれました。
ただ、「門松」というネーミングが示すように、定番は松であり、
お正月飾りに松が好まれた理由も、ちゃんとあった・・ようなんです。

日本の文化、風習の大半がそうであるように、
門松のルーツも、中国の風習の影響を受けた、
平安の宮廷儀礼や年中行事にあると考えられています。
門松の場合は、「小松引き」または「子(ね)の日の遊び」が元となる行事。

これは、年が明けて最初の「子の日」に外出し、
小さな松の木を引き抜いてくる貴族たちの遊び。
この時に摘んだ若菜のお吸い物も食して邪気払いしました。

「子の日」は、12日に一度巡ってくる十二支の「子」=ねずみの日のこと。
ねずみは多産であることから、子孫繁栄、生命の繁栄が意識され、
この日を選んで、常緑の松を引き抜き、長寿を祈願しました。

古代の日本は、祭礼を司る者が政治を司る祭政一致の社会。
「祭りごと」は神をまつることであり、御霊が荒ぶらないように慰めること。
さらに、豊作などを祈り、感謝を伝えることでした。
そうした祈祷や占いなど「祭りごと」によって執り行う「政」の主な目的は、
土地に恵みをもたらすことにありました。
2つのマツリゴトは、国と民を統治するための両輪で、
政治がらみじゃ、ライバルなんかもいたよね〜と考えると、
「小松引き」も、単なる新年の雅な遊びというよりも、
自分たちの栄枯をも左右する、真剣勝負の場だった・・という指摘もあるようですが、
「そうなの!?」と驚きつつ、それなりに的を得たものなのかもしれないな〜と。

ストンと腑に落ちる説ではなくとも、
「有職故実(ゆうそくこじつ)」という、しきたりや作法の前例、それを研究する学問が、
なぜ、公家、後には武家の間でも重んじられたのか・・理解の助けにはなるかも知れません。
単なるしきたりを踏襲するための教科書以上のものだったということでしょうか。

武田氏館跡をはじめとする戦国大名の館跡の発掘調査では、
素焼きの器「かわらけ」が大量に出土しています。
基本的には素焼きの器ですから、茶色でざらざら。
でも、「かわらけ」は誰も使っていない清いものとして、
神前における儀式や、それに続く饗宴に不可欠だった器でした。
それが、出土品のおよそ9割を占めるとなれば、
戦国時代、いかに多くの儀式饗宴が行われたか想像できるワケで。

お正月も、もちろん例外ではありません。

日記や年中行事の記録によれば、一般の武家においても、
正月七日には、「子の日の遊び」を思わせる「初子の祝」では七草粥を食べ、
正月十七日は、流鏑馬を行う「弓始め」でその年を吉凶を占い、
正月中旬から下旬にかけて「連歌始め」が開かれ、
中国の春節を想起させる「爆竹の祝」では、
火薬の爆発音で穢れを祓い、すがすがしく一年をスタート!

どれもこれも楽しそう♪ですが、
戦国の世も、有職故実が重視された時代です。
武田家はじめ、戦国大名家の門松がどのようなものだったかはわかりませんが、
単なる新年のお飾りでなかったことは確か・・・かと。
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