蓮の命は短くて~

2020-07-22 17:08:46 | 紹介
武田氏館跡の堀には、蓮の花咲く、ちょっとした名所あり。
今ちょうど美しく咲いています。



薄めなのに華やかな色を持つ蓮。
つぼみから開花に至るまで、調和を感じさせる姿形も美しく。
けれど、開花後、3、4日で散り始め・・・
花びらが一枚一枚落ちる、その姿から、「離れゆく愛」という花言葉も。
(他には「清らかな心」「休養」「神聖」「雄弁」などがあります。)
蓮と聞いて、仏像や台座である蓮華座を思い浮かべる方も多いかもしれません。
蓮が仏教と関係が深いのは、
その姿が「極楽に生まれることができる人」の心の有り様を示しているから、とか。
だから、蓮は極楽に咲く花なんですね。

7月から8月が見ごろの蓮ですが、甲府の蓮の最盛期はそろそろ終盤。
「極楽の花を見たいな~」な方は、ちょっとお急ぎください。




蓮の見られる堀は、武田神社と当館から歩ける場所です。(赤い矢印)
蓮が植えられた時期は、定かではありませんが、
江戸時代の絵図には「用堀」とあります。どんな「用」!?
ちなみに、南の堀の下、武田氏館跡歴史館が信玄ミュージアムです。

ご注意!!!
蓮の見ごろは朝の7時~9時ごろまで!
少しだけ早起きしていらしてください。
ちなみに当館は9時開館。(火曜日はお休みです。)
蓮池の後は、ぜひ信玄ミュージアムへ😉 


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祝・国登録有形文化財指定に答申~旧堀田古城園

2020-07-17 18:11:09 | イベント
令和2年7月17日(金)、国の文化審議会は、
全国で196件の建造物を「登録有形文化財」とするよう
文部科学大臣に答申しました。
その中に、信玄ミュージアムの施設、「旧堀田古城園」(きゅうほったこじょうえん)も
含まれています。
詳しくは、文化庁HP報道発表をご覧ください。
今後、有形文化財に登録されるのは、昭和8年(1933年)開業の料亭旅館、
堀田古城園を構成していた建物6棟。
「国土の歴史的景観に寄与するもの」としてご評価いただきました。

ちょこっとご紹介させていただきますと・・・

①主屋
当時の姿を可能な限り再現した主屋は、寄棟造り桟瓦葺(さんがわらぶき)の近代和風建築。
「近代」として分類されるのは、明治以降に建設された和風建築で、
基礎にコンクリートを使用した建物も含まれます。
関東大震災(1923年)以降に増え、旧堀田古城園もその1例。

お客様をお迎えした全ての部屋が、南の庭に面した開放的なもの。
一段高い離れ座敷は、窓から南アルプスの山々を望めるように設計。
写真右は夕方の主屋。昼の顔から夜の顔・料亭旅館に。


②③離れ2棟。現在、1棟はお土産処として利用されています。

写真左は、当時の姿を、可能な限り再現した「南離れ」。
かつて座敷を飾った金唐革紙(きんからかわかみ)も展示しております。(写真右)
残された細部の意匠も、評価の対象になりました。

④茶室

一見、普通の建物ですが・・・
一般公開を機に、茶室に生まれ変わったのが、こちらの離れ。
覗いていただくと、ひし形の畳が敷かれた、ちょっと不思議な感覚を覚える空間に。
昭和初期にひし形の建物◇、その斬新さに驚きです。
武田氏館跡を多分に意識し、その家紋を主屋はじめ、様々なところに
しつらえていますが、その最もたる例がこの茶室。

⑤長屋
現在、飲食店として利用されています。

真新しく見える長屋も、主要材は当時のもの。

⑥お客様をお迎えした木戸門も登録されました。


「旧堀田古城園」の建物全般、耐震などの目的で新素材も使われていますが、
再利用できるものは、できるだけそのままで。
例えば、砂壁の場合、砂を剥いで、再び付着させて生まれ変わらせたり、
屋根瓦は、「堀田」印や、武田家家紋の「花菱」が刻まれたものもありますが、
その一部は開業当時から、今も現役✨

1996年に創設された「登録有形文化財」は、
国や都道府県、市町村に指定される「指定文化財」と比べ、緩やかな制度。
建物なら、築50年以上のもので、
保存を前提としつつ、活用しながら、維持につなげることを目的としています。

「旧堀田古城園」の建物も、当時の姿を継承しつつ、店舗として活用されたり、
主屋も、イベントや学習会の会場に。
茶室も、留学生の日本文化体験に利用されたこともあります。

現在、12,000件以上の文化財が「登録有形文化財」として登録されています。
山梨県内では157件目となる見込みです。
その数に驚いてしまいますが、現代の都市景観の変化の速さを考えると、ちょっと納得。
「旧堀田古城園」も、約90年の歴史において、何度となく改装されてきました。
改修の際には、改装部分が取り除かれ、昭和初期の開業当初の姿に。
社会的評価を受ける間もなく消滅の危機にさらされていく・・・
こうした文化財を後世に継承するのが、この制度の目的です。

歴史や風土、生活などを通した文化財と地域との結びつきも重視され、
そうした建造物を活用することで、地域のランドマークとなることも期待されます。

新型コロナウイルスの影響で、現在、「旧堀田古城園」は外からのご見学を
お願いしておりますが、
通常開館された折には、ぜひ「旧堀田古城園」にも足をお運びください。
主屋でのイベント・学習会にもご参加いただければ幸いです。
お待ちしております😊 


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信玄ミュージアム:公開エリアに関するお知らせ

2020-07-11 15:20:14 | イベント
信玄ミュージアムは、6月19日からご見学エリアを限定して再開館。
七夕さまが終わったころに、
昭和初期の料亭旅館「旧堀田古城園」の主屋への入館、
特別展示室を制限付きながら一部開館など、
さらにご見学エリアを広げてご覧いただくべく、準備しておりましたが・・・

残念ながら、ここ最近の新型コロナウイルスの感染拡大状況を考慮し、
ご見学エリアを広げず、現状を維持することになりました。
当面は、現在の見学方法を7月末まで継続させていただく予定ですが、
詳しいことが決まり次第、当館HPまたは当ブログにてご案内いたします。
ご了承ください。どうぞよろしくお願いいたします。


生まれたばかりの子猫と母猫ににらまれながら撮影成功📷✨
館長に睨みを利かせつつ、ソーシャルディスタンスの学習中😉 
ご来館の際は、どこにいるか探してみてください。





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育つ育てるミュージアム

2020-07-09 15:47:27 | 紹介
信玄ミュージアムは、2019年4月の「信玄公祭り」と共にオープンしました。
それから1年と3か月。新型コロナウイルスのことで閉館してきた期間もありますが・・・
特別展示室や旧堀田古城園やその庭は、人の手、時の流れで少しずつ充実してきました。


昭和初期の料亭旅館、旧堀田古城園は季節が変わるごとに、
また、お節句などの行事のたびに風景が変わります。
※現段階では、入室はできませんが、外からご覧いただくことができます🙇


気が付けば、苔むしている場所も。よくよく見ると、苔もいろいろ、きれいです。


元料亭の庭がはぐくむのは苔だけではなく・・・
ミュージアムのすぐそばで子猫が3匹生まれていました😊 
昼間は、こちらのお庭で過ごしているようです🐈
カメラに収められたのは、今のところ(!)親猫だけですが、
子猫たちの毛がふわふわ💗のうちに、そぉーっと、撮影できたらいいなぁと思っています。


こちらはミュージアムのトイレ。
換気のために扉を開け放っておりますが、
「全開っていうのもなんだよね😷 」ということで、
触らずくぐれる暖簾を掛けさせていただきました。
「新しい生活様式」に合わせた、プチ・リニューアルです。

来るたびに、どこかが進化している信玄ミュージアム。
そんなところも楽しみに、ご来館ください。お待ちしております。
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信玄ミュージアムの七夕さまのお飾りは☆彡

2020-07-08 13:20:37 | イベント
ここ数日、九州から信越に至る記録的な大雨が続き、大きな被害がでています。
お亡くなりになられた方も数多く、
また、大変な思いをされている方の数は、私たちの予想を大きく超えたものに。
一刻でも早く、心穏やかな日常が戻り、そして一日でも早い復興を祈らずにはいられません。

昨晩の甲府の七夕、雨は降らずともあいにくの曇り空、
深夜から朝にかけて、こちらも雨音で目覚めるほどの大雨となりました。
織姫・彦星の年一回の逢瀬は、空の上ではどうだったのでしょうか?

信玄ミュージアムの七夕さまの笹竹、
ありがたいことに、43枚の願いが込められた短冊が飾られました。

皆さまお一人お一人の短冊に込めた願いが、天に届きますようにご手配させていただきました。


武田氏、そして武田二十四将の皆さまの願いも・・叶いますように☆彡
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