霊峰富士の山も寒々しくより一層真っ白に雪化粧の厚い衣をまとい、連日の寒さで武田氏館跡
(武田神社)の堀も、日中になっても日陰は水面の薄氷が溶けずにいます。
ここ数日は山梨の冬ならではの強烈な寒風が吹いて、体感温度もグーンと下がっております。
すっかり居着いた感のある姫ニャンも昨年からずっと体調がよろしくなく、鼻水や変なくしゃみが絶えません。
風邪かな?
とはいえ、日差しのある日中は元気に活動中で、定番のカフェ側ではなく、旧堀田古城園の
お庭側で何やら探検をしておりました。
そして、館跡の方はと言えば、主郭内に鎮座します武田神社参拝も先週土日までは
超分散型なのか、正月並みに人出があったようでして、大賑わいだったと神社の方が
言っておられました。
今年は繁忙期が長いので気が抜けないとかで、ありがたい悲鳴だそうです。
そんな館の堀には毎年カモなどの渡り鳥が越冬で飛来するのですが、今年は少し数は少なく、
代わりに、鵜がすっかり群で住み着いて縄張りを形成しております。
堀の水全部・・・、という某テレビ局の番組で数年前に全部ではないですが、かなり抜いて
外来生物駆除をしたこともありました。
しかし、堀にはまた外来魚が増えていまして、それらを狙って鵜が活動中のようです。
糞害で樹木が枯れてしまうので、正直、管理者としては困った存在なのです。
今は落葉樹も葉がないのでわかりませんが、すでに枯れた木も確認されつつあり、
さてどうしたものかと。
そして、冬ならではの光景として、この時期限定で貴重な遺構の全体を見ることができる
ポイントが堀にはあります。
それが武田氏の時代の古い石積み。
写真の精度で分かり難いかもしれませんが、中央の水際から立ち上げっているのが
信虎公?あるいは信玄公が晴信、と名乗っていた頃の古いある時代の館の南西隅を
固めていた石積みです。
現在の武田氏館跡の姿は、武田氏滅亡後の徳川・豊臣氏の時代に再利用した際に改修した姿で、「武田氏館」を名乗りながら、武田時代のものがほとんど見られない
ことが発掘調査などでわかっています。
そうした中で武田氏の頃の古い構造物を感じられる数少ない隠れスポットです。
興味のある方は、南の堀に沿って歩いて、隠れた石積みを探してみてください。