元インドネシア代表監督、スリランカ代表監督(野中寿人- 66番の部屋)

インドネシア野球、アジア途上国の野球、国際大会、日本のアマチュア野球、プロ野球情報、日大三高時代の面白エピソードを発信

国際親善交流!国際武道大学招聘 第4回レッドソックスカップ 12月17日開催!

2011年11月30日 16時22分18秒 | バリ島、インドネシア国内の野球 ソフトボール
国際武道大学バリ島招聘による日イ友好は2006年から国際交流の一環として開始しました。2006年の初年度に「野球部員6名の有志」から始まったこの交流も、2007年、2008年、2009年、2010年と毎年のように人員が増えて行き、6年目を迎える今年2011年は「30名」の野球部員、そしてソフトボール部員の選手達がバリ島へやってきます。


ー国際交流初年度の2006年は野球部有志6名からのスタートだったー

バリ島において、この様な素晴らしい国際交流の場を持てますこと・・・
関係者の皆様方には深く感謝致しております。そして、何より、多大なるご協力とご理解を受け賜っております「国際武道大学野球部の岩井監督」に心より感謝と御礼を申し上げます。


ー国際武道大学野球部 岩井監督ー

バリ島において、毎年、恒例となったこの野球とソフトボールを介した交流は、勿論、インドネシア国内唯一の祭典となっています。日本の大学のチームがインドネシアに来訪すること事態ONLY ONEなのですが、特に内容的にもカップ戦だけでは無く、連日とも言って良い程に、日没時刻までの野球指導を織り込んでいるのが最大の特徴になります。これは国際武道大学の選手達の指導に掛ける情熱的な姿勢によるものからになり、その結果として他に類を見ない祭典となっています。


ーマンツーマン的に張り付いて指導を繰り返す国際武道大学の選手達ー

ーこの野球指導も2006年からの伝統となっていますー

ーソフトボールの指導も野球同様に熱が入っていますー



過去5年間はバリ島を拠点として他島からの参加を取り込んできましたが、6年目に突入するに際して、その内容を更にグレードアップすべく、野球に関してはバリ島で行われる「レッドソックスカップ」以外の日程で、初のジャワ島遠征を決行する運びとなりました。これは、国際武道大学野球部によるバリ島を始めとし、インドネシア全土への野球の伝授と向上の記念すべき第1歩を意味し、その記念すべき第1歩となる都市は・・・

ジャワ島のスラバヤです。

・・・そうなんです。

我がレッドソックス硬式野球&ソフトボール倶楽部の野中総監督が今年から率いている東ジャワ州代表チームと親善試合や合同練習、野球教室などを行います。以前にもこのプログ内で紹介を致しましたが、この東ジャワ州代表チームは、今年の7月に開催されたインドネシア国体の予選大会で決勝戦に進出!インドネシア代表ナショナルチームの選手で構成される王者ジャカルタ特別州代表チームを相手に大激戦を演じ、東ジャワ州における野球史上初となる準優勝に輝いたチームです。国際武道大学にとっても手ごたえ十分な相手になると思います。

加えて、スラバヤにはリトルリーグの組織もしっかりと構築されていてリトルリーグ所属の選手達も100人を超すインドネシア国内でも野球に活気のある都市なんです。ちなみに、昨年の2010年には世界リトルリーグ世界選手権大会のアジアパシフィック地区予選大会を開催した都市でもあります。従って、リトルリーグの世界大会を筆頭にポニーリーグ、シングルA,ダブルAA、U15などの国際大会に参戦する各インドネシア代表チームへ選手を多く輩出しています。国際武道大学の野球指導によって更なる向上が見られるのではないでしょうか・・・

また、国際武道大学の選手達にとっても過去5年間のバリ島の歴史、文化、風習などに加えて、同じインドネシアでも他島における文化や風習の異なる部分を体験して頂き、新しい視点と感性を自己へ取り込んで貰いたいと思います。

インドネシアの歴史上、現在のバリ島におけるバリヒンドゥー教の元祖がジャワ島に値し、特に今回の遠征地である東ジャワ州は、バリヒンドゥー教の元祖であるジャワヒンドゥー教をアセアン諸国に君臨させインドネシアからシンガポール、マレーシア、タイの1部分までを統治配下としてした「マジャパイト王国」の拠点でもあります。現在のバリ人と称する/位置付けられている人達の祖先も、この東ジャワからバリ島へ移り渡ってきた人たちになり、インドネシアのルーツとも言える地域なのです。

この様な意味からもインドネシアという国を細部的に捉え、バリ島だけでなく、この素晴らしい日イ友好、国際親善交流の中から、インドネシアという広大な国に存在する多種多様の文化や風習などを体験して、今後、社会に出て行く前途ある国際武道大学の選手達には、柔軟な思考性と順応性、また許容性をも習得して行って欲しいと思う次第です。


ー6年目を迎えた国際武道大との国際交流は更なるパワーUPを計り進めて行きますー

そして・・・
このスラバヤ遠征からバリ島に帰郷して行なわれる「レッドソックスカップ」
レッドソックスカップは2008年から開始されたカップ戦になり、今年は、バリ島内からインドネシア国内ランキング4位の「レッドソックス」、東カリマンタン州からインドネシア国内ランキング3位の「パイレーツ」、中央ジャワ州から初参戦の「パシャ」、そして過去3回優勝の「国際武道大学」の4チームでカップ戦を行います。
特に、東カリマンタン州から参戦する「パイレーツ」は2008年にも参戦をしており、野球とソフトボールのインドネシア代表ナショナルチームメンバーも在籍している強豪チームになります。

また・・・
来年からの本格的なカップ戦開始を見据え、ソフトボールのカップ戦をも今年から開催します。「国際武道大学」「レッドソックス レボリューション」そして、バリ島に住む日本人で構成された「オールバリ」の3チームが参戦します。この「オールバリ」はバリ島の野球を牽引してきたジンバラン球友会J’z軟式野球チームのメンバーと、硬式野球でバリ島のインドネシア人選手の育成で貢献しているレッドソックス日本人メンバーの合体で構成されています。

2011年、第4回レッドソックスカップのスケジュールは次のようになります。
大会期間  12月17日から12月25日
ソフトボール戦  17日から20日
野球戦  21日から25日
野球については17日から20日までジャワ島のスラバヤへ遠征
レッドソックスベースボールパーク(ブキット、ポリテクニック短期大学内)にて


-2009年 第2回レッドソックスカップ優勝 国際武道大学野球部ー


-2010年 第3回レッドソックスカップ優勝 国際武道大学野球部ー




 尚・・・
大会終了後に、来年度開催の「第5回レッドソックスカップー国際武道大学招聘」について、野中総監督から“仰天  とんでも構想”を語ってもらいます。アセアン野球に興味のある方々は要チャックです 
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外国人監督・・・の物真似探求

2011年11月28日 14時06分35秒 | 66番の思想
物真似・・・野球動作を真似ることについて述べてみます。

前項で宗教関係に連動する野球動作の話しを述べましたが、もう1歩、突っ込んで野球における動作を真似をするような行為はどうなのかを見てみましょう。

結論から言ってしまうと・・・
残念ながら、動作を真似るという行為についても、やはり宗教からくる風習や文化などにおいてインドネシアではあまり存在していません。一般的に、人の真似をする行為そのものが、あまり好ましくないという解釈に基づいているようです。

日本人の我々は、昔~昔、その昔の子供の頃・・・
「誰々選手の構え」だとか
「誰々投手の投げ方」などといって「物真似」をしたものです。

貴方が野球少年だったならば、必ずと言っても良い程に行なっていたに違いありませんよね(笑)しかし、インドネシアでは、あまり、この手の風習や習慣が無いのです。

「物真似」をするという行為は、対象となる人物の特長や癖、雰囲気などを観察し、そして洞察をし、これらのデータによって描かれたネガのコピーを自分の身体に浸透させて行動に表します。すなわち、感性/感受性に長けてなければなりません。

また、日本では「物真似」と言えば、TV番組でもお馴染みで、自分らの年代なら、コロッケ氏や、清水アキラ氏などの名前を即座に思い浮かべます

そう言われてインドネシアのTV番組をこまなく「物真似番組」を探したんですが、この手の番組は見たことがあまりないです。最近では治家の物真似をする番組が出てきましたが、バラエティーやコメディー番組でも、こと物真似については、ほとんど見たことがありません””

不思議なんですが・・・これが事実です。

従って、10年近くもインドネシアに住んでいますが、悲しいことに、未だに現地人で「物真似」が上手い選手に出会ったことがないのです

「情報入手」「物真似」「物学似」「物学び」「上達」
物真似が上手な選手は野球の上達も早いものです

やはり、宗教関係に絡んだ部分で、我々、日本人の文化や風習からは理解出来ない部分がまだまだインドネシアには寝むっていそうですね“”

インドネシアのコロッケさん・・・


インドネシアの清水あきらさん・・・
 


どこに隠れているのでしょう~~
早く出現してくれよ~~


おおおおっ・・・と!
研ナオコさんもいたぁぁぁ




( 外国人監督の野球戦争に続く)
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外国人監督・・・の宗教探求

2011年11月26日 15時02分16秒 | 66番の思想
宗教と野球の関係???

どのような関係があるのでしょう・・・

以前より、このプログ内でも「宗教」について触れていますが・・・

何と!

驚く事に!「偉大なる宗教」が野球動作上の邪魔をしている部分があるのです。

でわ、ご説明します。

ご存知のように、インドネシアの国家宗教は世界三大宗教の1つであるイスラム教です。
特にインドネシア代表チームはチームの拠点をジャカルタとし、チーム内における構成選手もジャカルタからの選手が85%から90%以上を占めます。他はカリマンタン州(ボルネオ島)や、中央ジャワ島などで、いずれもイスラム教で形成されている地域になり、地方に行けばいくほど、宗教色は濃くなっています。

また、自分の本拠地であるバリ島は世界有数のリゾートアイランドで、古代ジャワヒンドゥー教の生き残りとしてヒンドゥー教を継承をし、現在では、世界でたった1つの自己文化である「バリヒンドゥー教」を築いています。

この偉大なるイスラム教とバリヒンドゥー教という宗教群が野球を行う際に、その動作を邪魔しているのです。

ズバリ・・・・「左手/左腕の使い方」



このイスラム教もバリヒンドゥー教も宗教上の決まり事として「左手」は不浄なのもとされ、日常生活中、自己的にあまり機能させない手なのです。

すなわち使用頻度が限定されてしまうのです。

この為に、野球動作において「左手、左腕」の使い方に支障をきたす傾向が極めて強く、特に鮮明に浮き彫りになるのは「バッティングにおける左肘の使い方」と「捕球動作におけるグローブの使い方」に、その不得意差が露出してきます。

俗に言うところの「肘が開」いてしまった状態が多いのです。
野球用語で言うと「ねじる:「ひねる」「たたむ」などが苦手なのです。

肘の使い方と理論の誤解釈が合い重なって、バッティングにおける「アウトーインーアウト」のパワーを造れず。「アウトーアウトーアウト」の振り回す遠心力なってしまっている選手が多いということです。

ここに1つの面白い事実があります。
こと、思うように右で打てない選手を左打ちに変更させたら打てるようになった・・・
という事実です。

イスラム圏の国では、このような矯正手段も重要な監督としての引き出しの1つです。

また、このような宗教的な問題は、左利きの投球をも困難なものとし、事実、インドネシア国内には左利きの投球をする選手はごく数人しか存在しないのです。



生まれ持った身体能力的には素晴らしい物を持っているのですが、国家形成の根底的な宗教要因が野球選手としての成長に妨げを生じさせているです。

ある程度の修正は可能なのですが・・・
年齢的な部分からしても厄介かつ困難なのが正直な話であり・・・
「指導者/監督泣かせ」な部分なんです。


 外国人監督の物真似探求へ続く)
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外国人監督・・・の眼力探求

2011年11月24日 21時23分03秒 | 66番の思想
眼力・・・

この部分も重要なポイントです。



我々日本人なら誰でも経験をしたと思うのですが、走っている電車の窓越しから「次の駅はなんだっけ~~?」と、駅名の書かれている看板を、もの凄い目の左右運動を屈指して駅名を一瞬時に読み取った様な行為を思い出してもらいたいのですが、インドネシアにはこの様な動作はありません。

また、交通量の多い大通りを横切るのに、左右から来る車やオートバイのスピードや距離を計算し危険なく反対側へ渡る行為や、F1やモータースポーツなど、やはり、もの凄い速さの物体を眼で追う様な行為などもインドネシアにはありません。

この様な行為は、我々日本人にとっては幼年期から自然と眼力を養っていた行為ですが、ことインドネシアの状況に当て込めてみると首都のジャカルタや地方の大都市などでは若干は補えますが、地方の田舎で育った選手には全くと言って良いほど当てはまらない部分が多すぎるのです。

へたをしたら、のどかな田舎道では車の代わりに牛が横切り、街中の車やオートバイにしてもそれなりのスピードでしかない場合もあります。



野球において、140km前後のスピードで飛んで来る物体を目で追う行為・・・
まして、その物体が球体であった場合には・・・
また、落ちたり、曲がったりする場合は・・・?
球体を目で追い、その軌道点を線で捕らえて、距離感を算出して焦点を合わせるという行為などは非常に不得意なのです。

ストレートで投げられるボールであれば慣れれば何とかついて行けますが、緩急を混ぜられて投げられた場合には、その変化に対応が効かない傾向が強いのです。

従って、アセアン諸国での国際試合においてピッチャーなら135kmのスピードボールと、スライダー、カーブを持っていれば十分に通用してしまいます。

逆に100kmくらいの遅いストレートや変化球にもタイミングを合わせにくい特性を持っています。更に、逆を返せば120km前後のスピードとカーブが1球種くらいしか持っていないピッチャーは打撃練習のごとく、簡単に打ち崩されてしまうのです。

前にも述べましたが、アセアン諸国の選手は緩急に弱いんです。
アジアンSEAゲームスやアジアカップを制するには緩急です(大笑)



あと、何故だか・・・?
鳥眼の選手も多いんですよねぇ~

この原因は(憶測ですが)、インドネシアの場合、野球用具が高くて購入が困難のような問題から、野球活動をしている子供は中流階級以上の家庭環境が多いです。このため、この階級の子供は幼稚園の年齢くらいから猛勉強が開始され、小学校、中学校、高校、大学と、それなりに大変な学業の道を進んでいくことになります。

野球をメインとした日本のスポーツクラス併用の教育環境などもないため、猛勉強の合間に、野球を行うことになります。

更に、インドネシアの灯りについても、全般的に薄暗く、この点においても日本の環境と異なります。近年でのTVゲームや携帯チャットの普及にも大きく関連を及ぼしているでしょう・・・

このような要因から、眼の質が少々異なるのだと判断しています。


 外国人監督の宗教探求へ続く)
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Proud of the Indonesia Players !! ― 届かなかった想い

2011年11月23日 15時16分49秒 | インドネシア代表ナショナルチーム(国際大会など)


2007年と2009年のインドネシア代表ナショナルチームの教え子達が、2011年のアジアンSEAゲームスの決勝で、宿敵フィリピン代表と戦った、

本音を言うと、大会中の1週間は、毎日が居ても立っても居られない心境だったのです。
特に、決勝戦の前夜から、頭の中は試合会場のパレンバンへ飛びっぱなし・・・
教え子達のことで一杯でした。

教え子達からは、今でも「カントク」と呼ばれています。
実際には、今大会は統括していないのですが、今年の強化練習が開始されてから水面下では諸々の悩みや、不平不満などの相談に乗ってきた自分が居ました。
大会の開幕直前や大会中も激励をFacebookやSMS、BBMなどのメッセージに載せてバリ島から送りまくっていたのです。

{教え子達に優勝を掴んでもらいたい}

ましてや,決勝戦で投げる投手はエフェンディーとアクバールです。
2007年の強化練習時には「断食の件」で大揉めに揉め、チーム崩壊の危機にまで陥ったことがあります。この時に揉めた選手が、実はこの2人なのです“”
特にアクバールは勝気な性格で、自分に怒りをぶつけて来たものでした。
しかし、こんな大事件を乗り越えると絆は深まるものです。
今では、この2人と、時には良き親爺、また良き兄貴、そして良き友人、最終的にはカントクと言う、多面的な付き合いがあります。エフレンディーなどは我がクラブチームにも所属をし、一緒に国内のクラブチーム大会などに参戦しています。

また、今年の7月に行なわれたインドネシア国体予選大会で、自分が率いる東ジャワ州代表チームが決勝に進出したのですが、この決勝へ進出した決め手となった1つの要因は南カリマンタン州代表チームのエース投手であるエフェンディーの力投です。彼が東ジャワ州代表チームの決勝進出を阻もうとする他州代表チームを破った活躍があったのです。

「カントクを決勝進出させるために頑張りました!」
照れ顔で、ニコニコしながら言った・・・その時のエフェンディーのコメントです。

そして、今回のアジアンSEAゲームスに2007年から自分が使用していた白と赤を2つ編みにしたインドネシアカラーのファイテンを付けて出場してもらおうと思い、強化練習が行われていたジャカルタの宿舎ホテルへファイテンを郵送したのです。
しかし、郵便局の手違いでエクスプレス扱いにならず、到着した前日にエフェンディーを含むインドネシア代表ナショナルチームはアジアンSEAゲームスの開催地であるパレンバンへ出発していました。

それから・・・
約3週間弱の日数を経て、ファイテンはバリ島に返送されて来たのですが、既に、決勝戦は3日後に迫っていたのでした・・・

通常でも1週間弱で返送されるものが、何で3週間弱も掛かったのか???

バリ島に返却されたファイテンを、即日で、インドネシア代表ナショナルチームの宿泊しているパレンバンのホテルへ郵送しようと思い、特急宅配業者に問い合わせると・・・
{通常2日で到着しますが、現在のパレンバンはアジアンSEAゲームスが行われているため、到着日数が読めない}との回答を受け、パレンバンへの郵送を断念したのです。

結局、決勝戦でこのファイテンを付けてマウンドに上がることが不可能になってしまったのです。

決勝戦を終えた今・・・
良く考えると、この遅れは何か意味を含んでいた様に感じます。


ー”何かの力”により、結局、決勝戦で装着出来なかった問題の”ファイテン”ー

でも、特別な感情を持つ2人が決勝戦で投げること、また、ファイテン問題の件が加わったからには、自分の気持ちが騒ぎ出して止まりません“”

まして・・・{自分は決勝戦の場には居ない}

前項で述べた様に、現場から実況中継を送ってもらい決勝戦の進行状況を聞き入っていたものです。しかし、それだけでは、自分の気持ちが許せない状況に陥っています。

{あの2人が必死になって戦っている}
・・・よし、せめて自分も同じ様に振舞わなきゃいかん“”}

我がクラブチームの練習試合を組み、決勝戦の行われていた同日の日曜日に10インニングを投げさせてもらいました・・・

バリ島で力投しても意味なんかないかもしれません、でも、自分に出来ることは、こんなことくらいしかないのです・・・

{少しでもお前達と同じ様に振舞って俺もバリ島から戦うから、こんなことしか出来ないけど勘弁してくれ“”晴れの舞台である決勝戦の場に居なくて済まない“”
でも、俺の心はインドネシア代表のベンチに居るから・・・””}

でも想いは届かなかった・・・
噛み合わなくなった歯車を合わせらことは出来なかった・・・
インドネシア代表ナショナルチームの優勝は叶わなかった・・・


ー2011年インドネシア代表ナショナルチームの選手達へ健闘を称えたいですー

でも・・・
良く頑張った!お疲れさん!
母国開催の今大会は{優勝しなければ!}という大きなプレッシャーを背負っての戦い。精神面でも相当にタイトだっただろう・・・

厳しい環境の中で、精一杯戦ったと思う・・・
本当に、お疲れ様でした。

Im Proud of the Indonesian Player’s !!

インドネシア代表ナショナルチームの全選達を誇りに思います。
そして、エフェンディーとアクバールの力投を誇りに思います。

{お前達と出会えて良かった}
{お前達のカントクで良かった}

もう一度、お前達とチームを組めたなら・・・
必ず、お前達に金メダルを掴ませるからな・・・!

SIAPA KITA・・・INDONESIA!
(俺達は・・・インドネシア代表チームだ!)

新たな想いを込めた”ファイテン”は11月23日早朝にジャカルタ向けて発送された。
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検証ーフィリピン代表ナショナルチームの強さ

2011年11月22日 12時40分19秒 | インドネシア代表ナショナルチーム(国際大会など)


第26回アジアンSEAゲームスで、野球、男子ソフトボール、女子ソフトボールの3部門で「三冠:金メダル獲得達成」のフィリピン代表ナショナルチーム!

”打倒フィリピン”をスローガンに掲げ、今回の第26回アジアンSEAゲームスに挑んだインドネシア代表でしたが、野球と男子ソフトボールが2位、女子ソフトボールが3位という結果に甘んじてしまいました。

野球の決勝戦については昨日UPをしましたが、男子ソフトボール予選試合でフィリピン代表を4-2で破り、決勝戦でも打倒フィリピンを手中に収めたかに見えたインドネシア代表男子ソフトボールチーム。5回まで3-1でインドネシア代表がリード。しかし、6回にフィリピン代表に4点を奪われ・・・結果、7-3での敗北””
打倒フィリピンの夢は崩れ、挑戦は次回に持ち越されたのでした。


ー優勝したフィリピン代表男子ソフトボールナショナルチームー


ーインドネシア代表男子ソフトボールナショナルチームは2位ー


ーインドネシア代表女子ソフトボールは3位ー

でわ
何故ゆえにフィリピン代表ナショナルチームは、その強さを保持できるか?
それは・・・野球(ソフトボール)に関する国、組織、選手個人の認識や体質の相異によるものと考えられます。

でわ
何故ゆえにインドネシア代表ナショナルチームはフィリピン代表ナショナルチームを撃破出来ないのか?
それは・・・
フィリピンとインドネシアとでの野球伝道・継承の歴史上の相異から1つのヒントを垣間見ることが出来ます。

フィリピンはアメリカ米軍基地が設置されていた背景からアメリカの軍兵の方達などからベースボールが伝授されてきた経緯があります。日本のプロ野球創設期には巨人軍などへプロ選手を輩出した実績もあるほどです。
この様な要因から「外国人が現地人に指導を施してきた」と言うことが立証されます。

一方、インドネシアはソフトボールの伝道に伴って野球が取り込まれたのが経緯になり、野球が本格的に行なわれるようになったのは1990年代になります。そして、当初、インドネシアの野球はソフトボールを行なっていた選手達によってチーム編成がなされ、理論面や指導面においてもソフトボールが基調になって開始されたものです。
従って「現地人から現地人への指導形態であった」と言うことになります。

両国の、この様な背景からフィリピンはしっかりとした基本の伝授継承がなされており、その後の現地人から現地人への指導においても基本的部分が保存されて来ていることが言え、この部分が大きな相違点と言えます。

次に、両国内の野球状況を見てみると、フィリピンは以上の背景から、高校や大学での部活動がしっかりと構築されており、このため選手層が厚いのが最大の特徴になります。適応するクラスでの国内大会も毎年開催されています。そして、多くの選手達が代表ナショナルチーム入りを目標としているのです。更には、一般のクラブチームも存在し、高校や大学とは別の部分として組織が確立していて、近年ではリーグ戦なども開催しています。

一方、インドネシアでは高校や大学での本格的な部活動はありません。最近では高校に課外授業として野球科目が取り込まれてきていますが、まだまだ全国的な普及は見られません。加えて、そのレベルは同好会程度に留まっており、国内大会についても非常にレベルが低いのが実情になります。一般のクラブチームが主体となって国内大会を開催し活動している方が目立ちます。代表ナショナルチーム入りを目指す選手は居ますが、その絶対数が少ないです。1つの例を挙げてみると、投手に関する絶対数です。フィリピンが投手王国なのに対してインドネシアでは投手が少ないことが挙げられます。言い換えれば、この様な状況は、投手育成における指導力が乏しく、良い素質を持った投手が居ても野球理論の未熟な指導者によって破壊されてしまう状況をも多く生んでいました。
絶対数が少ない上に破壊されてしまうと言う最悪の事態を招いて来たということです。

更に、このような国内野球状況を内面的に分析をすると、高校や大学などでの部活動という教育機関の関与による団体競技への意識精神面、また、マナーなどの教育が早期段階で施されているフィリピンと、クラブチームでの活動が主となり、この様な部分の教育が欠如がちなインドネシアという相異点が浮上をします。

要約すると、基本的な部分を踏まえて後世に継承して行っているフィリピン。見よう見まねの要素が先行しての開始と後世に継承して行く中で基本的部分を後付けで補い追加して行っているインドネシア・・・
最初から徹底したアメリカンベースボールを施工するフィリピンと、アメリカンスタイル(~の様な形)で開始され途中からアジアンスタイルに転換したインドネシア・・・
ベースボール/野球という競技を行なう上で、伝道の歴史、継承の形態が、未だに現状の力量に現れているのではないでしょうか・・・

インドネシアの野球、男子ソフトボール、女子ソフトボールがフィリピンを打破するには、根底から基本的な部分をもう少し考えなければならないでしょう・・・
何らかの要因で、1回や2回は勝てたとしても真の実力とは言えず、まして持続までは至らないということです。



そして、東南アジアや西アジア・・・アセアン諸国の第2グループ諸国にとっては、このフィリピンの野球継承と成長過程を1つの良い例として捉え、自国内の野球システムの基礎を先に固めると共に、総体的な視野を持って野球の発展を目指してもらいたいです。

最後に、しいてフィリピンベースボールにお願いすることが可能であるならば・・・
ほんの少しでも「アジア的戦術」を取り込れてもらいたいと思います。「アジア的戦術」を取り入れることが出来たならば、現状のフィリピンの強さが「1ランク上がる」と確信します。是非とも、お願いをしたいところです。

ともあれ、第26回アジアンSEAゲームスでのフィリピン代表3冠達成 

「おめでとう御座います
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優勝!フィリピン代表王者奪回 第26回アジアンSEAゲームス 

2011年11月21日 16時46分47秒 | インドネシア代表ナショナルチーム(国際大会など)


第26回アジアンSEAゲームス/東南アジア競技大会の決勝戦は「2-0」で
フィリピン代表がインドネシア代表を破り優勝!



昨日は、試合会場のパレンバンに居るインドネシア代表の男子ソフトボールナショナルチームのリスキーラマダン(通称;カプチン)選手(2009年までは野球代表ナショナルチームの選手でした)と、自分の居るバリ島(昨日はクラブチームの練習でレッドソックスベースボールグランドに居ました)の自分へブラックベリーのBBMをフル使用しながら、決勝戦の実況BBM中継を入れてもらったのでした。



[カントクゥ、雨で試合開始時間が遅れます]・・・カプチン
[先発は誰だ?デラカルサとエフェンディーか?]・・・自分
[はい]・・・カプチン
[OK!カプチン、実況BBMの方頼むぞ]・・・自分

[うぅぅ””カントクゥ””]
[1回表のインドネシアの攻撃、チャンスを生かせず0点でした]・・・カプチン
[そうかぁ””何とか先取点が取れれば面白い展開になるんんだがなぁ~]・・・自分

(長いので中略します)

[どうだ?試合が動いたかカプチン?]・・・自分
[カントクゥ、今、6回の表に入りました。まだ0-0です]・・・カプチン

[おおおぉぉー!2007年の時と同じくガチンコ勝負になりそうだな]・・・自分
[そうですね カントクゥ(笑)]・・・カプチン
[このまま Big Gameに突入するか?ここらが山だぞ]・・・自分
[はい! カンントクゥ]・・・カプチン
[どっちか?エラーを出した方がヤバイから気を引き締めるなきゃいかん]・・・自分
[はい!]・・・カプチン
[6回からの集中力だぞ、しっかり意識させろよカプチン]・・・自分

[あっ!今、6回の裏のフィリピンの攻撃でランナーが出ました]・・・カプチン
[えっ!何ぃ、もう裏に入っているのか?インドネシアの攻撃はどうした?]・・・自分

[簡単にスリーアウトです]・・・カプチン
[おい 攻撃終わるのが早すぎやしないか?]・・・自分

[カントクゥ、1アウトランナー1塁、2塁になっています]・・・カプチン
[何ぃ?まだフィリピンの攻撃中なのか?やけに長いな””]・・・自分
[あっっっっ 1点入っちゃいました1-0です]・・・カプチン
[えっ? ×△■○△◎]・・・自分

[あっあっあっ]・・・カプチン
[えっ??おい!どうしたんだカプチン??何が起こってんだ??]・・・自分

(しばし、音信不通 ・・・イライラ

[カプチン!!どうした?追加点を奪われたのか?おーーーーい]・・・自分

(しばし、音信不通・・・

[いえ、まだ1-0なんですけど]・・・カプチン

[あああああああああ あっ]・・・カプチン
[おい!おーい!カプチン!?????]・・・自分

[あああああ、あーーー だだだだだ]・・・カプチン
[だ?だ?だ?だ?だ?じゃあ、わからんぞー カプチン]・・・自分

[ダッ ダブルプレーで切り抜けましたぁカントクゥ]・・・カプチン
[おおおお おっけーだ]・・・自分

[7回の表に入ります]・・・カプチン
[未だ、3イニングある しのげ!しのいで波がくるのを待て!]・・・自分
[はい!伝えます]・・・カプチン

[必ず1回はチャンスが来るから それを拾え!ミスは出すなよ]・・・自分
[はい!祈ります]・・・カプチン

[あらぁぁぁぁぁ”” 牽制死です]・・・カプチン
[何ぃ???]・・・自分
[2回もやられました]・・・カプチン
[×△■○△◎ 波がぁぁぁ]・・・自分

[やばいです!カントクゥ]・・・カプチン
[2009年のアジア選手権成田ラウンドと同じかぁ?カプチン?]・・・自分
[はい””そうです]・・・カプチン
[確か?あの時エンドランのサインで飛び出したて牽制死したのはカプチンだったよな]
・・・自分
[へへへへへっ はい 自分です カントクゥ]・・・カプチン

実は、この牽制死の時点で、追加点を奪われること、更には、この試合の敗戦を予測・確信してしまったのでした

[カントクゥ 8回表のインドネシア代表の攻撃に入ります]・・・カプチン
[またまた 早いな??]・・・自分
[はい 試合展開が速いです]・・・カプチン

[どうだ?ランナーは出てるか?]・・・自分
[カントクゥ チェンジです。8回裏に入ります]・・・カプチン
[あらっ そうなんだ””×△■○△◎]・・・自分

[カントクゥ 投手交代です、アクバール投入です]・・・カプチン
[そうかぁ、頑張れアクバール]・・・自分

[ああああああああああああああ あっちゃぁ~]・・・カプチン
[な な 何だ何だ?今度はどうした]・・・自分

[2点目を奪われましたぁ]・・・カプチン
[えっ???カプチン マジかよ]・・・自分
[はい]・・・カプチン
[あらぁぁぁ]・・・自分

[カントクゥ やばいです 未だ1アウト満塁のピンチです]・・・カプチン
[おい おい おい ちょっと待てよ カプチン] ・・・自分

[あっ いあや~ あぁぁぁ~]・・・カプチン
[ど ど どうしたんだ?カプチン??フィリピンの追加点か??]・・・自分

[あぁぁぁ~ よし! ダブルプレーでしのぎましたぁぁ]・・・カプチン
[×△■○△◎ 油汗””]・・・自分

[カンとくゥ 最終回 9回表のインドネシアの攻撃です]・・・カプチン
[よし!あきらめるな!これからだぁ!]・・・自分

[カントクゥゥゥゥゥ 試合終了です「2-0」で負けました”]”・・・カプチン
[えっ もう3アウト? そっ そうかぁ””負けたかぁ””残念無念””]・・・自分

[カプチン 選手達には 良く頑張ったと 伝えてくれ]・・・自分
[はい””伝えます カントクゥ]・・・カプチン

[あと””カプチン 次回は野球に戻ってこいよ]・・・自分
[は は はい カントクゥゥゥゥゥ]・・・カプチン

以上、砕けた感じの文面ですが、その時の心情をリアルに書き込んでの第26回アジアンSEAゲームス決勝のBBM実況になります。この続編として、2011年インドネシア代表の分析やフィリピン代表の強さなどについてもシビアな目線で述べてみたいと思います。

また「世界の野球」さんのブログにても今大会の総評についてUPして頂けると思いますので、宜しくお願い致します。



フィリピン代表が、2005年にタイ代表の手渡した東南アジアチャンピオンの座を奪回し、第26回アジアンSEAゲームスは閉幕されました

アメリカンスタイルのベースボールを適応し、アジアスタイルのインドネシア代表、タイ代表を破って優勝

監督は2007年にインドネシア代表がガチンコ試合を演じさせてもらった熱血漢のEdgar監督です(写真右)


そして、今大会の順位は・・・
2位がインドネシア代表、3位にタイ代表、4位がベトナム代表、そして5位にマレーシア代表の順位でした。


2位 インドネシア代表


3位 タイ代表

次回の第27回アジアンSEAゲームスは2年後の2013年にミャンマーにて開催される予定との話しです。インドネシア代表、タイ代表、マレーシア代表、ベトナム代表、そして、今回参戦には至らなかったミャンマー代表、カンボジア代表、ネパール代表、他・・
打倒フィリピン代表を1つの目標にして東南アジアの野球向上に努めていかなくてはいけませんね。東南アジアの野球の向上を節に望む次第です。
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第26回アジアンSEAゲームス-明日!決勝戦!

2011年11月19日 18時32分23秒 | インドネシア代表ナショナルチーム(国際大会など)
第26回アジアンSEAゲームス決勝「フィリピン代表VSインドネシア代表」の試合を明日に控えて簡単なコメントを述べてみます。

フィリピン代表とインドネシア代表が明日の決勝戦で戦う訳ですが、決勝戦前に今大会での双方の試合内容からチーム力を判断してみます。

単刀直入に・・・
総体的なチーム力はフィリピン代表60%、インドネシア代表40%の「6:4」でフィリピン優勢に立っていると判断します。

この要因は、フィリピン代表が、予選4試合中での失点が「2」、エラーが「0」という安定した数字を残しているのに対し、インドネシア代表は失点が「9」、エラーが「多数(正直・・泣きたいです””何でこうなってしまうのか・・・)」という数字から算出されます。

そして、今大会での双方のチーム力の判断基準になるのはやはり、タイ代表戦での双方の試合内容です。
フィリピン代表がタイ代表に対して「9-2」で圧勝したのに対し、インドネシア代表は延長10回まで縺れ込んだこと、しかも、延長突入時からの今大会特別ルールであるタイブレイク方式(あらかじめランナーを置いての攻撃)を採用した結果での勝利、つまり、幸運性の非常に強い勝利だったことから双方のチーム力が鮮明に映し出されます。

明日の決勝戦での試合展開予想については・・・

インドネシア代表が、フィリピン代表のデラカルサを中心とした層の厚い投手陣を打ち崩せるか?


ーフィリピン代表左腕エースのデラカルサ投手、フィリピン伝統の左腕投手継承者。鋭いカーブとナチュラルシュートがかかったストレートが持ち味ー


ーデラカルサを中心とした層の厚いフィリピン代表投手陣を攻略できるか?何としても先取点を先取し波を掴みたインドネシア代表ー

インドネシア代表はエフェンディーとアクバールの継投に尽きてしまいますが、フィリピン代表打線が緩急を主としたエフェンディーの投球を初盤から捉えることができるか?特にインドネシア代表にとってはエフェンディーのコンディション状況が鍵となるでしょう。


↑インドネシア代表のエース投手エフェンディー、調子の良い時はアウトローのストレートがベース手前で揺れて来る(?)緩急主体の投手。

↓インドネシア第2の投手、アクバール。気を吐くような投球に期待



ー勢いのある若手陣と味のあるシニア陣が上手く調和している今年のフィリピン打線。しいて言えばランナーを貯めてからの強打が目立ち、取れる点を取り逃している部分があるが、徹底してアメリカンスタイルの攻撃を貫いている。明日の決勝戦ではどのようなベンチワークに徹するかが1つのポイントになるー


ーインドネシア代表の隠し選手(勝手に命名しちゃいました・・)2009年のアジアカップ初制覇時のキャッチャーで主将のドニー、今大会も主将を務め投手としてもマウンドに上がります。明日の決勝戦でのエフェンディーとアクバールの調子によってはマウンドに上がる可能性も大ー

インドネシア開催と言うことで、明日の観客群はインドネシア一色になり、この部分がインドネシア代表にとってプラス要因になることは確かで、フィリピン代表優勢を巻き返す大きなポイントになると思います。

それと・・・
やはり、双方ともにエラーが勝敗の明暗を分ける大きな比重になると判断します。



2007年にタイ代表の白倉キャサダー投手に敗退を喫し、今回、王者奪回に燃える古豪フィリピン代表と2005年のマニラ開催ではフィリピン代表が優勝し、2007年のバンコク開催ではタイ代表が優勝と、いずれも母国開催における母国代表の優勝となり、2011年のインドネシア開催では、何が何でも優勝を必須ノルマと課されているインドネシア代表・・・

攻、守、ベンチワークともに、アメリカンスタイルのベースボールを施すフィリピン代表と、アジアスタイルの野球を施すインドネシア代表・・・

非常に、興味深い面をも含む決勝戦です。

いずれにせよ、選手達、審判団、そして観客群を含めてフェアープレイで戦ってもらいたです。

さぁ・・・明日の勝敗はいかに
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外国人監督・・・の人体探求

2011年11月19日 18時27分14秒 | 66番の思想
実際に日本の野球選手とインドネシアの野球選手の人体相違についてどうなのかを述べてみます。まず、身体の外観から言えることは「骨盤」の構造が大きく異なり、前傾姿勢に構造されているのが最大の違いになります。

従って身体能力から言えば、この要因を持って「体重の移動が容易」「前の範囲が広く使える」ということが言え、インドネシアの選手に軍配があがるのです。

すなわち{オギャァァァ~}とこの世に生まれてきた時点で、日本人よりもインドネシア人の方がスポーツに適している体系を持っているということです。

現在、インドネシアでの野球指導にあたり、特に日本人のメンバーには、1番最初に取り入れているのが、骨盤の前傾姿勢を形成するトレーニングなのですが、胸(脇腹)を張り、お尻を上に突き出すことによって、前傾姿勢の骨盤を形成させ、この形にて行進を行い、序々に自然に前傾姿勢を覚えさせるようにしているくらい「この骨盤の形成は重要な部分だと判断しています。



さて、話しをインドネシア人選手に戻します・・・
全体的な体系はやはりアジア系なのですが、腕や肩の筋肉の付き方が日本人選手とはやや異なり、特に肩の外部分の筋肉が異常に発達している選手も見かけられます。
但し、筋肉の質についていえば柔軟性とは言えず、硬質な筋肉を持ち、弓のようなしなやかさも感じられません。これらは幼少からの遊び方と食生活が原因だと思われ、若年時には体格も線が細いのが特徴的に挙げられます。

また、背筋の力が異常に強いかわりに、逆に身体の前部分の筋力が弱いという欠点もあり、、この要因から上半身での投球に頼る傾向が見られます。(その逆のパターンも言えるでしょう)面白いことに、遠投で100m近く投げれるピッチャーでも、投球になると120kmに達するかしないかなのです。135km以上のスピードボールを投げれる投手は存在しません。投球動作的に頭打ちなのです。この現象も野球画像が普及していないことが要因として挙げられます。



日本人の場合には、テレビを付ければ野球中継などの画像や、雑誌での写真などに簡単に触れられますが、インドネシアでは中流階級から上流階級限ってのみ自宅に衛星テレビを引くことが可能で、やっと、メジャー選手の映像が見れるぐらいなのです。
しかし、体型構造の異なる人種の野球ということを考えずにメジャーの選手のフォームを身に付けようとする傾向が強く、そこには、自身の体型構造を全く無視している選手と指導者が多いのが伝統になっています。



そして、ある程度の年齢に達してから野球を始め、と、同時に野球の動作を行う選手も多い訳で、日本で表現するところの「ねじる」「ひねる」という様な繊細な動きが非常に苦手な選手が多いのです。各関節の柔軟性にも関係してきますが、肘や膝といった繋ぎの役目を果たす重要な部分の遣い方がぎこちなく、正直な話・・・直らない選手も居ます。

ここ数年は、沢山の情報を簡単に入手出きる時代です。
異なった解釈の伝統から脱皮をし、インドネシア人体系に合った動作を習得していってもらいたいですね。

これが野球向上にとっての最短距離なのですから・・・



 外国人監督の眼力探求へ続く)

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外国人監督・・・の「3」の方程式

2011年11月16日 13時13分28秒 | 66番の思想
野球でも、組織でも、そして人生や人としての生き方と言う大きな範囲で物事を捕らえた場合、何かに付けて「3」という数字がやたらと目につくことに気付きます。

いわゆる「3の方程式」なるものが考えられます。

でわ、この「3の方程式」とは一体どうゆう物なのかを簡単に述べてみたいと思います。

まず、野球と言うスポーツの成り立つ形態は「気力」「体力」「知力」という「3」つの要素によって構成されています。気力や体力は、俗にいう「心技体」になるわけですが、近代野球の代名詞になっている知力と予備知識としての各種の情報とデータのことを意味するものです。また、情報やデータとしてその中身を見て行くと、そこには「観察する能力」「洞察する能力」「予測する能力」という「3」つの要素を含んでいます。これは、現状を見極めてその状況を掴み、起こりうる事態を予知・感知することです。

次に、組織や選手への意識改革を行うのに必要な事項は、前にも述べて来た通り、
「理論や理屈」「理論・理屈を立証する証拠等」この2つから得る「信頼・信用」の「3」つが不可欠となってきます。

加えて、成果の無い物、向上の無い物、業績の無いものについては、必ずと言って良い程に「間違った認識(に則っている)」「固定の観念にとらわれている(過ぎている)」「新しい見方が出来ない(未来への感性の欠如)」と言う「3」つの要因が存在しているものです。

組織を改革し、向上させ、成果の達成に導くには「創造性」「持続性」が求められます。向上と成果の妨げとなる悪源については「破棄・崩壊」をさせて行かなくてはならないという「3」原則が成り立ちます。また、向上させ、成果を達成させる遂行時においても「決断」「判断」そして、「(決断や判断に至るまでの)迷い・試行・錯誤」と言う「3」つの要素が出てきます。さしあたって、企業ならば勝ち組になる為の、「企画・計画」「分析・実行」「報告・改善」に当てはまるものでしょう。
野球ならば試合に挑む為の「全データの分析」「戦略や戦術(奇襲作戦)」「(これらを円滑に遂行する為の)維持・コンディショニング」という「3」つの内容に当てはまるのではないでしょうか・・・

更に、細かく記してみると、野球の打撃において克服しなければならない「苦手とするコースの対応」「通常とされる変化球の対応」「第3種・新種の変化球の対応」などの「3」つの弱点と難点が含まれます。実際の打撃法における「コース別に対応する打撃法」「特定した球種で対応する打撃法」「ストレート狙いで変化球へ対応する打撃法」という基本的な「3」つの打撃法説にも連動してきます。

加えて、打者への配球術・投球術では「その投手の力量に応じた配球・投球」「その打者の力量に応じた配球・投球」「現状況を察して対応する配球・投球」の「3」つの配球術・投球術が必要になります。また、これらの「3」つの状況を生かすために、予め「3の構図(ねずみこ子式配球予測・投球予測)」を習得し、基本的な配球・投球パターンを確立して保存・記憶を行っておくことをも含んでいます。

投手の主球を例にしてみても「ストレート」「変化球」「新種の変化球」という、最低でも「3」種類の主球を必要とします。その他、守備攻撃の全行動動作における「3つ目の行動予測」なども重要な部分として取り込まれます。

これらすべての「3の概念」は、勝利や成功にとって必要な「3要素」であり、最も重要なもです。何かに付けて物事を興す時の「企画」「実行」「反省」などや、実行する部分での「報告」「連携」「相談」など・・・俗に言う「ホウ・レン・ソウってヤツですが(笑)
物事の判断決定での選択肢においての「3」通りの選択肢の設定とエフェック予測にしても同様に「3」つの選択肢を用意するという要素が出てきます。
実際に遂行して行く現場においても周囲に対しての「繊細な気配り」「状況への順応」「説明の言葉を持つ」などなど・・・
列挙すれば「3」という数字が続々と登場してきてしまうのです。



そして極めつけの「3」は「成果達成のスパンは3年以内」と設定しなければならないことです。野球も、組織、企業の全てにおいて「向上が無い」「成果が無い」「その兆しも無い」と言う「3」つの事項に対して、たとえ、改革の形を示していたとしても、何も成果が無い場合には、その改革には「方法」「手段」「詳細」の「3」要素が不透明かつ不適切として現れてきます。

すなわち何時までたっても、そこには勝利や成功は巡って来ないことを意味するのです。

シビアに言ってしまえば、3年の年月を費やしても、成功に導けず、達成が出来ないものは、同じ形態や体質を継続して4年目以降へ突入するような挑戦は「時間」「体力」「金(資金)」の「3」要素の無駄使いに過ぎないと・・・おおかた断言出来てしまうのです。

外国人監督、全ての指揮官は「3年以内」で成果を証明しなければなりません
そして、その施工形態が1つの正論・成功論として確立されるのです



 外国人監督の人体探求に続く)
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タイ代表を牽引したヒーロー 白倉キャサダー

2011年11月15日 15時24分00秒 | インドネシア代表ナショナルチーム(国際大会など)
昨日の第26回アジアンSEAゲームスでインドネシア代表とタイ代表が激突!
延長10回の末「7-5」にてインドネシア代表がタイ代表を破りました。

インドネシアにとってみれば今まで敗北を喫していたタイ代表から初めて勝利を得たことになるのですが・・・

何故?今までタイ代表に勝てなかったのか?

今大会出場のタイ代表は2009年までのタイ代表とは異なり2010年のアジアカップ(パキスタン開催)から編成されている「新生タイ代表」として参戦です。その理由は、1人の主軸選手の存在がタイ代表を卒業したためです。近年のタイ代表は、この主軸選手の成長と共に国際大会で成果を示してきた姿があります。

タイ野球史上最高のエース投手
ヒーロー 「白倉キャサダー投手」について触れてみます。


ータイ代表を初の栄冠に導く/2007年アジアンSEAゲームス制覇ー

敵チームの監督として2007年、2009年と「白倉キャサダー投手」と戦ってきた自分からしてみれば・・・「打倒!白倉キャサダー」を目標にし、強化練習中のグランド内でも彼の名前を全面に出して選手達を奮い立たせながら頑張ってきた思い出が強く・・・

その年、その時の状況が、その年度の代表チームになり、この白倉キャサダー投手の存在の無いタイ代表についても、正規のタイ代表ですが・・・

その全てを踏まえた上での私的感情で大変申し訳ないですが、自分の中においては、現在のタイ代表は本来のタイ代表で無いという気持ちでしかありません。


-2007年アジアンSEAゲームス時でキャサダー投手と健闘を称えあう、宿舎ホテルでも連日のごとく野球談義を交わしたー

言い換えれば、彼が東南アジア野球と、母国のタイ代表に残した功績はもの凄く高く、彼の後を追う投手は、この先、何十年後に現れるのか?現れないのか?というレベルなのです。亜細亜大学3年時の大学リーグ内で防御率のタイトルホルダーを保持していたということからも彼の実力が如何に優れていたかがお分かりのことと思います。

小学校時から日本で教育を受け、日本の高校野球、大学野球で鍛えられた彼の能力は、東南アジア内では突起しているレベルだったのです。彼の存在が東南アジア野球に競争心を植えつけたとも思っています。


ー2007年アジアンSEAゲームス閉会式時よりー

2007年、台中で行われた「北京オリンピックアジア代表選考大会を兼ねたアジア選手権大会」時、アジアンSEAゲームスの前哨戦と捉えたれたフィリピン代表との激戦は、延長12回「0-0」の引き分けで終わっています。この時のスタンドには日本代表ナショナルチームのスコアラー陣が念密に彼のデータを収録していたものです。

その1週間後に開催されたアジアンSEAゲームスの決勝/ファイナルでも、日射病の中、一人気迫を吐きながら力投を続け、追いすがるフィリピン代表を制して、タイ代表に初の栄冠を齎したタイ野球史上最大のヒーローです。


ー2007年アジアンSEAゲームス決勝は「5-4」でタイ代表が逃げ切り、2005年のアジアンSEAゲームスそして2007年のアジア選手権兼北京オリンピックアジア選考大会の屈辱を果たすー


ー2007年アジアンSEAゲームス制覇胴上げ、タイ代表のヒーロー白倉キャサダー投手ー

2009年のアジア選手権大会成田ラウンド時では、事前に彼の所属する社会人野球チーム「本田技研:鈴鹿」の首脳陣からは{白倉キャサダーの調子が悪い}との情報を掴んでいました。実際のタイ代表との試合でも、全体のバランスが崩れており体のキレが無かった。それでも彼の経験、度量そして技量の前に勝てなかったのです。
そんな中、翌日のフィリピン代表戦にも先発し、フィリピン打線に捕まり敗北。最後の最後まで、タイ代表のエースとしての責任感のもと懸命に力投していた彼の勇士は今でも脳裏に焼きついています。

その試合後に交わした彼との会話
{今大会前から調子が悪かったんです・・・}
{分かっていたよ。でも今まで良くタイ代表を牽引したよ。凄いことだよ・・・お疲れさん}


ー2009年アジア選手権大会成田ラウンドを最後に日本国籍へ帰化ー

時代の流れの中で、日本人に帰化したのは、いかしかたないことです。
彼の人生においての選択だったに違いありません。

ただ、それとは別の次元として・・・
敵国の監督として・・・
願わくば・・・
「白倉キャサダー投手」がマウンドに上がる「タイ代表」と戦いたい。


只・・・
冒頭に戻りますが「白倉キャサダー投手」が抜けたタイ代表に延長10回まで戦って勝利したことについて「勝利に対して喜ぶのか?」あるいは、白倉キャサダー投手のいないタイ代表の投手陣を打ち崩せなく「延長戦に縺れ込んだという部分についての自軍の力量を課題を判断するのか?」
インドネシア代表の選手達と首脳陣、そして野球関係者はどう捉えているのでしょうか?

・・・この思考性いかんによって今後のインドネシア野球の未来が予測出来ます。
大きな勘違いをしなければ良いのですが・・・

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第26回 アジアンSEAゲームス インドネシア代表野球ナショナルチーム タイ代表を撃破!

2011年11月14日 15時18分58秒 | インドネシア代表ナショナルチーム(国際大会など)
前回は男子ソフトナショナルチームがフィリピン代表を撃破した快挙をUPしました、
その後のシンガポール代表にも「7-0」で勝利し、男子ソフトナショナルチームは、悲願の金メダル奪取に向けて快進撃中です。

さぁ、でわ、本題のインドネシア代表野球ナショナルチームの速報です!



今大会を予測・分析してみると・・・スバリ
「フィリピン代表」と「インドネシア代表」の一騎打ち!と予測されます。
ここ数年間、タイ代表を牽引してきた「白倉キャサダー投手」が2009年のアジア選手権大会成田ラウンドを最後に日本国籍に帰化したため、タイ代表の実力が低下してしまったという内容から、2007年のチャンピオンチームから下落は防げない状態。
東南アジアのランキングはフィリピン代表とインドネシア代表の一騎打ち時代に突入したということになります。

そして、昨日から開幕された野球競技のアジアンSEAゲームスは、大会第1試合目のマレーシア代表戦は「14-0」で無難にインドネシア代表が勝利しました。

更に、本日・・・先ほど行なわれた大会第2試合目のタイ代表との試合結果は延長10回「7-5」で2連勝を収め、決勝/ファイナル進出を手中に収めました。

インドネシア代表vsタイ代表の画像を数点纏めてUPしてみます・・・




















この後は、大会第3試合目として明後日に決勝/ファイナルを見据えたフィリピン代表戦、明々後日に初出場のベトナム代表戦との予選試合を控えている状況です。

GET FOR GOLD 
インドネシア代表野球ナショナルチーム頑張れ
宿敵フィリピン代表を撃破し、東南アジア王者獲得へ



えっ?
予選の試合数が少ない?・・・そうなんです予選が4試合しかないんです。

2011年のアジアンSEAゲームスへの参戦国は・・・
「フィリピン代表」「タイ代表」「インドネシア代表」「マレーシア代表」
そして初参戦の「ベトナム代表の計5カ国のみなのです。

期待の「ミャンマー代表」「カンボジア代表」は出場辞退をしています。

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外国人監督・・・の2つの眼

2011年11月14日 12時25分42秒 | 66番の思想
「日本人として日本国を基準とした眼から見たアジアの野球」
「日本人であるがアセアン諸国の中に身を置く日本人の眼として見たアジアの野球」
これが、「2つの眼」の意味です。

後者の「アセアン諸国の中に身を置く日本人の眼としてアジアの野球」で、物事を見て行った場合、数々の疑問が浮上してきます。

これは、先の「AAAアジア選手権大会」の項でも記しましたが「外国人監督・・・の?」シリーズなので、再度、簡単に取り扱ってみます。

野球において、アジアを代表する国は世界に君臨すると言っても決して過言では無く、
先の「WBC」を見ても、日本代表、並びに韓国代表は、アジア圏からの2つの選出枠にてWBCに出場した国の代表チームです。そして、このアジアから代表した2国の代表チームが、世界の1位、2位に君臨しているという素晴らしい事実があります。

しかし、アジアの代表と言っても、実際には「日本、韓国、台湾、中国」の4カ国の代表と言う解釈のほうが当てはまってしまいます。何故なら、この4カ国に対して、アセアン諸国のレベルがあまりにも低すぎるからです。

正直な話し、アセアン諸国から見た「WBC」や、以前の「オリンピック」は「無関係な大会」と捉えてしまいます。

そう・・・我々野球後進国には関係の無い「異次元の祭典」なのです。

この現状を見て、日本や韓国などは、どう思っているのでしょうか??
間違っても「アセアン諸国のチームのレベルが低すぎるからしょうがない」などと言う言葉は聞きたくないですね。この言葉が出ること事態、思考性が終わっています(呆笑)

アジアの野球向上においてその全体を考えるならば、アセアン諸国に対しての援助が急務になると判断しています。こと、日本においては、この底上げに対して、1番に手を差し伸べなければならない国なのです。

日本代表という国の代表ナショナルチームが動く場合、その名称だけで何十億と言う莫大な資金が集まります。一方、その国の代表ナショナルチームが動けば動くほどマイナス計上にて資金が流失するアセアン諸国の事情を比較して考えて頂ければ話は早いと思います。

日本で生まれて日本で育ち、その成長過程の中で、日本で野球を学んだからこそ世界に君臨出来るような選手が誕生する訳であり、仮に、その立場が逆転した場合を考えた場合にはどうでしょう?
一口に生まれた国が悪かったから、で終わらせることが出来るのでしょうか?

では、立場の逆転が考えられないのであれば、日本球界を代表する「ダルビッシュ有」などが仮に母国で育っていたら、また、先のタイ代表ナショナルチームの白倉キャサダーが母国で育っていたら、今の彼達の地位や活躍はあったでしょうか?

答えは簡単です・・・高い確率で無かったでしょう。

大きな意味でアジア全体を1つを組織や企業と見た場合に、ピラミッド型を形成する上層部分には日本をはじめとするアジアの4国がある訳ですが、この上層部は果たしてピラミッドの中層部から下層部に位置するアセアン諸国の事情をどこまで把握しているのでしょうか?
非常に大きな疑問が浮上してしまいます。

「どのような問題点を抱えているのか?」
「何を持ってして解決策となるのか?」

要は、世界1位に君臨する日本野球は、アセアン諸国へ手を差し伸べなければ、真の「アジアの代表」、「アジアの顔」とは言えないのです。また、言う資格も無いものと判断します。この部分については節に声を大にして叫ばせてもらいます。



こと、身体能力と言う部分において日本人と比較した場合、日本人よりも優れている
選手が多いのも事実なのである。現在の日本球界にとっても埋もれた人材をも発掘する大きな意味をも含むアセアン諸国に、眼を向けなくてはならない時期が来ています。

オリンピックで野球競技が無くなった・・・
これは、1つの時代が終わったと言うことを意味しています。

裾野の拡大と底辺の基礎の構築や向上をしなければ、野球そのものが1部の発展国のみで行なわれるスポーツにもなりかねない危機を迎えていると言うことです・・・

だからこそ、アセアン諸国を引き上げに連動するのです。

そして、アセアン諸国からお願いを言わせてもらえば、手を差し伸べて貰いたい要因は只一つ、単刀直入に言って、その運営資金の援助に尽きます。

俗に言う、短期的なマンパワーの援助は、正直、あればこしたことはないですが、短期的なものでは、さほど大きな効力を示さないと共に、派遣されて来る人材の野球理論が相異する場合などを考えた場合、現地の野球界に迷因を招く場合も多いのが正直な話しなのです。
{野球の経験者だから良いであろう}などと言う簡単な話ではありません。
この部分を的確に対応してもらわなければ簡易的なマンパワーによる支援の必要性は薄いのです。

したがって、「手を差し伸べる」と言う解釈について勘違いしないで下さい。

仮に、このままアセアン諸国への援助がままならなのであれば、はっきりとアジアとアセアンを分けて対処する方法も考えなくてはならないでしょう・・・?
組織的な部分も含め、国際大会の線引きは必要です。
すなわち、アジアでの大会とアセアンでの大会を鮮明に切り離した大会も必要になるでしょう。

考えて見てください。プロ選手で構成する国の代表チームに対して、アマチュア選手で構成の国の代表チームが戦っても、勝つ要素は何もありません。正直、プロ選手構成側の代表チームからしても利点は無いです。逆に、嫌でしょう・・・(大笑)

アセアン諸国の中でも日本人が関与している国が多く存在します。
タイ、ミャンマー、シンガポール、スリランカ、ネパール、フィリピン、マレーシア、ベトナム、そしてインドネシア・・・ざっと見ても9カ国はあるのです。

そして、関与している日本人は皆、必ず「2つの眼」を持っています。更に、この「2つの眼」でアジアの野球を鋭く見ているのです・・・
良い点も、悪い点も・・・
特に日本の野球界については、非常にシビアに見ています。

今後、更に、この2つの眼を持つ外国人監督やスタッフが多くなって行くでしょう。
何処かの時点で、何かを持ってして、起こさなくてはいけません。

アセアン諸国の中に居る日本人の眼としてアジアの野球を見る日本人が、それぞれの国で、苦い思いをし、苦い泥を飲みながら頑張っているからこそ、アジア野球の底上げに繋がっているのです。

日本の野球界は、この様な事実を正面から見つめ直すべきであり、野球発展の未来性を見据えられるリーダーの出現を望む次第です



 外国人監督の「3」の方程式に続く)
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インドネシア代表男子ソフトボールナショナルチーム 宿敵フィリピンを撃破!

2011年11月13日 11時57分08秒 | インドネシア代表ナショナルチーム(国際大会など)
第26回 アジアンSEAゲームス(東南アジア競技大会)の速報です

野球については、本日大会第1日目として、フィリピンvsタイランド、そしてインドネシアvsマレーシアの試合が行われています。

この野球の件ではなく・・・
昨日行なわれた男子ソフトボールの試合の結果を一足先にUPします。

何故?男子ソフト?なのかと言うと・・・
2007年、2009年の教え子である野球の代表ナショナルチームのメンバーだった選手が、今年の野球代表ナショナルチームのメンバー入りを辞退し、男子ソフトの代表ナショナルチームから参戦しているからです。

トミー、リスキー ラマダン(カプチン)、リスキー アディトヤ(ペドッ)、アルド、以上、2009年までの野球代表ナショナルチームのレギュラー選手達です。

トミーは国内一、バットコントロールが上手い選手。2009年のアジア選手権大会、日本代表ナショナルチーム戦でも3塁線を抜く2塁打を放っています。



ートミーは、男子ソフト悲願の初優勝/金メダル獲得のキーマンであるー

リスキーラマダン(カプチン)は、ニックネームのごとく猿飛佐助のような国内一の俊足選手。2009年のアジアカップでは再三のダイビングキャッチで、外野部門の最高殊勲選手賞を受賞して選手。


リスキーアディトヤ(ペドッ)は、国内一、思い切りの良い右打者。トミーと同じく、2009年のアジア選手権大会、日本代表ナショナルチーム戦でも安打を放っています。

アルドは、カプチンに次ぐ俊足。堅実な守備。2009年のアジアカップ決勝のパキスタン代表戦での終盤の逆転劇は、このアルドの安打から盗塁がきっかけとなってのことです。

そして、2009年のアジアカップ制覇からアジア選手権大会出場時のアシスタントコーチを務めていたトニーもメンバーに入っています。

写真左から5番目がトニー、6番目がリスキーアディトヤ(ペドッ)-

そうなんです!
野球の代表レギュラーと従来のソフトの代表メンバーの混合で編成しており、今年の男子ソフトは「金メダル奪取」絶対です。

昨日の開幕試合では王者フィリピン代表と対決、トミーやカプチンらスタメン陣の活躍で1回に1点を先制をし、「4-2」でフィリピンを撃破!
再度、決勝戦でフィリピン代表と対決になると思いますが、この勢いで初の金メダル獲得を実のものとしてもらいたい!






2004年の野球代表ナショナルチームのメンバーだったマイケルも参戦!



そして、野球代表も男子ソフトにあやかり「打倒フィリピン代表」を目指せ
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外国人監督・・・の考えるアセアン諸国の野球向上と発展

2011年11月13日 07時03分05秒 | 66番の思想
アセアン諸国のような野球後進国においては、その国の野球連盟やスポーツ省などの方向性によって野球向上の進み方が決まってしまいます。

野球後進国の体質から必ずと言って良い程「結果を示すこと」が最前提の条件になるのも特徴です。すなわち、結果の無いところへは資金の投下は無いと言う意味です。

しかし、現実的には結果を示す為の準備金もままならい状況下では目標到達は難しいのが本音なのです・・・



「では、どうしたら良いのでしょう・・・?」

まず、最初に国際試合で、その国の代表チームの成果を示さなくてはなりません。
この部分は、絶対的なものです。
アセアン諸国の野球事情は、アジアンSEAゲームス(東南アジア競技大会)そしてアジア大会(アジア競技大会)の2つの国際大会に対しては、政府より、それなりの資金が確保される傾向も強いものです。(全てのアセアン諸国には言えませんが・・・)
まず、この2つの国際大会でも、アジア大会(アジア競技大会)についてはアジアカップやアジア選手権大会を経由しての出場になるため、アジアンSEAゲームス(東南アジア競技大会)に標準を合わせ、この場で成果を示すことになります。

次に、本題であるアセアン諸国の野球向上と発展についての達成にあたり、1番の理想は、上記記載の様に、その国の「連盟組織や政府組織(スポーツ省など)にて莫大な資金を確保して対応する」のが本来の姿なのですが、野球後進国においてはこのような動きが出来ないのが実情になります。国の体質から政府機関や組織機関にて成果に導くマネージメントが認可されていないのであれば、次のような形によって代表ナショナルチームの強化プログラムや、その他の野球の発展と向上に必要な事項を進めて行くことも1つの方法案として頭に入れて行かなくてはならないでしょう。

ポイントは、代表チームの強化練習が年間を通じて行えるように整えて、その成果を国際試合で証明し、併用して他の野球向上に必要な事項をも実施しながら、その国の野球の発展と向上を目指すことです。

代表ナショナルチームの強化と成果の証明

その手段の中で、まず挙げられることは、先項までに述べてきた外国人監督としての資質を持つ指導者を監督に据えることです。それも長期的に据えなくてはいけません。年数においても最低5年、長期で10年というスパンが理想です。
長期的に据える理由としては、その場、その場の短期対応では、選手に与える影響力、野球の向上にとって途中での計画の破壊、また、対外的な交渉においての信用度に大きく関わるからです。

更に、外国人監督の適応は、アセアン諸国の選手の体格の構造上、外国人監督はアジア圏の人材が好ましく、特に日本など野球発展国からの外国人監督の招聘が望ましいです。この補足説明としては、野球後進国においては、当然のこととして野球はマイナーなスポーツとして認識をされているがために、野球に対する理解を仰げる野球発展国の人への協力が必要とります。従って、その国で企業を営むアジア系の組織団体などに依存度が偏るがゆえに、野球発展国のアジア圏の人材による外国人監督を招聘するのが最善の選択肢になることをも含んでいるからです。

次には将来の可能性を秘めているスター選手の育成と存在です。
只、この条件を満たすまでには当分時間がかかりますが・・・
この様に「外国人監督」「スター選手」と言う看板を掲げて、資金援助または、物資援助を各方面へ依頼して野球の向上を遂行し立証して行くのです。

その中の細かい要因としては、代表選手へは毎月給与を支給したり、政府機関への就職の斡旋をして生活の保護を提供したり。またアジア系企業に嘆願し代表選手を少数単位で雇用してもらうことや、野球組織などで起業をして代表選手を抱えたり・・・
日本でいうところの「ノンプロ的」な形態を構築するのです。そして、代表選手は入れ替制度などを導入することによって、競争心理を植えつけさせて強化して行きます。

また、日本の高校や大学への野球留学などの実施も良案でしょう。

現状、インドネシアなどの野球後進国において野球をしていること自体が、選手個々の将来に対して、生活(就職)の邪魔物的な扱いをされているのが実情の話しでもあるのです。

「野球をしていて何になるの?」
という様な、将来のお荷物と捉えられている既成事実を打ち消す提案や実行が必要になってきます。「野球で生計が成り立つ」「野球で高校や大学に行ける」などというレールを実施して行くことが大切です。

社会形態の既成概念を破壊し、新しいシステムの構築と実施、持続

次に地方の州や地域に対しての野球の伝授、指導者の派遣などを定期的に行うことも重要になってきます。地方への裾野の拡大です。そこには指導者免許なる資格制度を設け、指導者としての実力を定期的な試験を施して指導可能なランクを付けるようなシステムです。

地方州・地域への裾野拡大よって国内全土を活性化し全体の質の向上を図る

すなわち、幼年クラス、Tボールクラス、メジャー(リトル)クラス、ジュニアクラス、シニアクラス、ビッグクラス、また、シングルA、ダブルA(AA)、トリプルA(AAA)など、そして、州代表チームクラス、代表ナショナルチームチームクラスという免許制度の導入になります。

また、同時に審判組織の確立と強化、この部分にも指導者と同じく免許制度を導入し、質の向上を追及します。

指導者ライセンス・審判ライセンスの実施

このように野球向上に必要な、ハード面を確立した上で、練習プログラミングを構築しソフト面を取り込んで行くことが必要となるのです。野球向上が遅れたり、的確に的を得ていない向上であったり、そして本質を見失った組織にならない為にも、この部分を構築しなければなりません。

縦横の連携を確立し、的確性を持った実務のプログラミングの実施

以上は簡単な1つの案で、その国々に適応する方法も模索していかねばならないと思いますが、外国人監督の構想の中には、その就任中に幾つもの新しい扉を開いて行かねばなりません。外国人監督と言う肩書きに満足をし、その立場を防御する傾向が少しでもあるのであれば、そう言う人材は外国人監督と言う職務については考えない方が良いです。

外国人監督とは国際大会だけでの成果を出せば良いのでは無く、試合とは別の部分においての挑戦を常に構想に入れ、その国の野球の向上を頭に描き、助言し、構築を提案し、そして、果敢に挑戦、遂行して行かねばならないのですから・・・


 外国人監督・・・の2つの眼に続く)
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