元インドネシア代表監督、スリランカ代表監督(野中寿人- 66番の部屋)

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野中総監督の母校 日大三高 夏の甲子園制覇!

2011年08月22日 21時40分21秒 | 興味のある高校・大学・プロ野球




西東京代表、日大三高が10年ぶり2度目の夏の甲子園(選手権大会)優勝!








もの凄いチームに仕上げて甲子園に乗り込んできた今年の日大三高校。
エース吉永君の魔のシンカーも鋭いです。
高山君、横尾君、畔上君などプロ注目の強打者も凄い。










日大三高の小倉監督(旧姓;斉藤)は、野中総監督が現役時代の学生コーチで”鬼の斉藤”と呼ばれた方です。更に小倉監督は現役時代に副将を務め、集合時(後輩達へのお説教を集合と言います)の口癖は”テメエら埋めるぞ!”と・・コワーイお言葉を発しておられてました。
そして小倉監督が学生コーチ就任4年目の大学4年生時(日大在学時)に野中総監督の代が甲子園に出場したんです。従って小倉監督自身、高校野球の指導者になって初めての甲子園が野中総監督の時だったんですね。そんな関係で野中総監督にとっては{監督?と言うより兄貴のような存在}だそうです。


実は・・・
この夏の甲子園を制覇したチームは昨年の秋の神宮大会でも優勝していて、一足先に日本一に輝いているのです。↓神宮大会優勝の記念写真がこちら


↓そして今年の春のセンバツにも当然出場しています。

センバツでは優勝候補最有力と言われましたが惜しくも準決勝で敗退。
尚、2010年のセンバツでは決勝戦に進出しており(沖縄代表の興南高校が優勝)2年連続の決勝進出は叶わなかったのですが、この夏の甲子園を制す予感を醸し出していました。

センバツ時では、強力チーム特有の”ツボに嵌った時の打線のモロさ”が感じられました。しかし、この夏の甲子園では”ツボなんか通用しない程の破壊力”を備えていたのです。「再三の送りバント失敗」「度重なる質素な攻撃で試合中盤の攻撃が崩れる展開」
ゆわゆる「淡白な打ち上げ花火打戦」なんて言う試合展開も数試合あり、通常のチーム力であれば”運”なんか絶対に引き込められないような内容にも関わらず、最終的には”ドカンと一発”が出て勝利してしまう””
・・・テレビ中継を見てて、何度唸ったことか(笑)


皆さんご存知の様に、現在の日大三高は男女共学になっていて甲子園での応援も華やかに変貌しています。しかし野中総監督が現役の時代は男子校だったため、詰襟学ラン&ズンドー姿の応援団でした。団旗を試合開始から終了まで微動せずに掲げる「花の応援団」そのものの時代。アルプススタンドでの野球部後輩立達の応援もユニフォームでは無く学ランで黒一色のアルプススタンド(大笑)
日大三高野球部の最強進化とともに応援団も最強進化しています。
うらやましぃぃ~ (←野中総監督の談・・笑)


さて・・・これで明治神宮大会、夏の甲子園(選手権大会)と2大会を制し「2冠達成」
の日大三高。10月に開催される山口国体での「3冠達成」なるか・・・? 
楽しみですねぇ~

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インドネシア国体予選大会 回想

2011年08月01日 20時04分26秒 | バリ島、インドネシア国内の野球 ソフトボール

今回、初めて州代表監督としてインドネシア国体予選に参戦をさせてもらった訳ですが、
その中で何点か感じたことをコメントしてみたと思います。

まず、自身についてのコメントとしては「辛かったぁぁぁ~」と言うのが正直な気持ちですね(笑)。今回は、今まで以上に・・見事な大プレッシャーに襲われてました。
スラバヤでの強化練習が開始されて間もなく神経脱毛症・・いわゆる「10円ハゲ」が出来ちゃって(大笑)
確かに2007年のインドネシア代表ナショナルチームの強化練習の時も2個の「10円ハゲ」が左右に出没してたんですが、さすがに今回は出来ないだろうと安心していたら・・
とんでもないです””バッチリ出来ちゃいました”「ハッキリクッキリ」光沢を放ってました。(爆笑)

”前インドネシア代表監督”と言うことからも他州関係者の中には面白く思って無い人間もいたことも分かってましたし「野中は東ジャワ州代表チームをどこレベルまで仕上げられるのか?」って・・この目線がだんだんと標的に変わっちゃって、こちらも「潰せるなら潰してみろやっ」てね、西ジャワ州代表戦の時はベンチ脇で怒鳴りまくっていてました。(大笑)

大勢の関係者の方々から来年の国体本大会(決勝大会)の目標を聞かれるのですが・・
返答は「ズバリ!優勝を獲りいに行きます」・・大真面目な答えです。
誰かが、何処かが、何時かの時点で変えるものを変えなきゃ駄目だと思っていますから。


また全体的な部分でのコメントとしては大会運営がズサンであると言うことですね“” 
大会開始前日のテクニカル会議時の段階で、試合の全日程が組まれて無いというのは前代未聞に値します。グループ分けにしても抽選で公平には行なっていましたが、結果的にグループAを見てみるとジャカルタ特別州代表がダントツで、それ以外の6チームの実力は、グループBの5位以下になるのが事実です。2008年の国体本戦(決勝大会)のランキングを繁栄させるとか、最初の段階において、ある程度均等化する様な配慮が必要だったと思います。現にグループBのランキング6位に相当する州などは大会の途中で棄権をして帰ってしまいましたしね。
州の連盟支局としても、強化練習、渡航費用、宿泊費用などそれなりの経費を費やしてきた訳ですから、このような事態を招かせるような仕込みはNGです。
また、地域の移籍選手に対しての正式提示書面をあらかじめ運営本部がマニュアル化し、更に、必要書面を入手・配布をするようなシステムも欠陥しています。
今回は東ジャワ州代表が書面不備で引っかかった訳ですが、この事例を教訓とし次回からこのような落ち度が無いシステムを敷いていかなくてはなりません。

その他、目立った部分は使用するバットの統一化ですね。
「木バットもしくは金属バット」では無く、「木」か?「金属」か?どちらかに決定しなければいけません・・使用する素材で野球の形態が根底から変わってしまいます。
この回答をしいて言わさせてもらえば「木バット」ですね。インドネシア国内の野球イベントからも「国体関係」は予選も本戦も「木バット」が好ましいです。年齢的にも国際大会参戦の年齢なので金属使用には疑問を感じます。また、州によっては「木バット」購入の予算が無い・・などとの声も聞こえてくるかもしれませんが、この問題についいては運営組織もしくは野球連盟から各州へ「木バット」の支給を必須とします。ハッキリ言ってこれは組織としての“責任範囲”です(笑)

少々辛口のコメントを発信しましたが、審判のクオリティーが以前の国内大会と比較して若干の向上が見たれたことは大変喜ばしいですね。以前までの国内大会においてミスジャッジの続出、対戦相手によって判定が偏る“”などが当たり前になっていましたが、今大会からは少々まともになってきた感じがします。海外での公開審判講習会などへも積極的に派遣をしていますので、早く世界レベルの質に近づいてもらいたいです。それと以前から言っていますが、そろそろ本気で審判協会などの立ち上げにも対応しなければならないでしょう・・インドネシアにとってこの部分は急務になりますね。

次に来年のインドネシア国体決勝大会についてですが、上記事項を全てクリアーにすること、そして、使用するグランドのクオリティー管理が重要です。インドネシアの特性から最後の最後にならないと“動かない”“出来上がらない“と言うようなことの無い様に、最低でも6ヶ月前にはグランド設備の完成を望みます。
話題が脱線しますが、良い例を挙げると、今年の11月にアジアンSEAゲームスがスマトラ島のパレンバンで開催されます。使用するグランは出来上がったばかりと言う状況で、芝の付きもまだ状態です、土のクオリティーの悪さ、そして外野が凸凹の状態との情報です。他の競技施設についても建設が大きく遅れており地元のニュースでも大々的に放映されています。メインの陸上競技場などは70%までしか完成していない状況です。このため開催地を変更するか?延期願いを出すか?と言う話も持ち上がっています・・
来年の国体決勝大会は、是非ともこの様な事態を招かない様にしてもらいたいです。



アジアンSEAゲームの話に連動して最後に、今年のインドネシア代表ナショナルチームについて、超辛口コメントを何点か述べてみたいと思います。
今回の国体予選大会の決勝戦で対戦したジャカルタ特別州代表チーム、及び、国体予選大会前の遠征時に対戦したインドネシア代表ナショナルチームのメンバーを見て、まず、1番に感じたことは「総体的に個々の選手の内容が悪い(低下)」と言う感想です。
特に投手陣については「東ジャワ州代表の打者にKOされるレベルに落ち下がっている」と言うのが実情です。内外野の守備にしても凡ミスが多く目立ち、打撃においても同じく「東ジャワ州代表の投手陣をコテンパンに打ち崩せない」ところに疑問と不安を感じます。加えて、この国体予選大会終了後に台湾への遠征を控えており、最も重要な時期なだけに、強化練習内容とコーチングに対しても大きな不審が生じてしまいます・・

う~ん“”
何でこんな最悪のコンディションになっているのか・・分からん???

2007年のアジアンSEAゲームス、2009年のアジアカップ及びアジア選手権大会に出場した選手達の合併が今年のインドネシア代表ナショナルチームになる訳で、既に90%以上のものは2009年の段階で出来上がっています。
その能力を引き出してアジアンSEAゲームスに望み、悲願の優勝をもぎ取ってもらいたいです。インドネシア代表ナショナルチームについての情報及びコメントについては大会直前の10月くらいに再度、発信したいと思います。
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