元インドネシア代表監督、スリランカ代表監督(野中寿人- 66番の部屋)

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ニックネームは・・・「カントク」

2007年06月02日 12時44分50秒 | インドネシア代表ナショナルチーム(国際大会など)
ニックネームは「 カ ント ク

日本の発音とは少々異なり、カンで発音が下がり、トクで発音が上がる
ぎこちない中上がり&尻下がりの発音による監督の誕生になった。

まぁ・・・日本語の発音スバリより外国らしく味があって良いや(笑)
インドネシアでカントクとニックネームを付けられたのは初めてであろう。

では「カントク」の強化練習をちょっとのぞいて見ましょう・・・

最初の個人ノックではほとんど全員の選手が5分で嘔吐
ケツバットも容赦無く放った
気合が抜けていると、最初から練習をやり直させた
ベンチ前での正座もさせた
あまりにも声が出ない為、1人ずつスタンドに上がっての国家斉唱をさせた
人前であがったり、即興の演技ができない選手は本番にも脆い部分が多い。
勿論、練習時間に遅れた者が居た場合には全体責任での長時間のランニングは当たり前のこと。しかし、これでは遅刻をした本人の責任が、ある意味全体責任によって賄えられてしまう。従って遅刻を犯した張本人には2倍のランニングを課したものだった











極めつけは、昼飯抜きでの無制限のランニング・・・

午前中の練習も終わりに近づいていた時の事である。あまりにも気の抜けた選手達の態度に対して、アシスタントコーチを呼び・・・
「こんな気の抜けた練習では何の意味も無い、すぐに練習を中止してランニングをさせてくれ」
「カントク グランドを何周ランニングさせましょうか?」
「何周とかじゃない」
「では、何分間のランニングでしょうか?」
「何分でもない、終わりと言うまで走らせるんだ!」

アシスタントコーチは眼を大きくして固まってしまった。
その後、選手達は炎天下の中を延々と、2時間以上走っていただろうか?
泣きながら足を引きずって走っていた選手も居た・・・


ー無限ランニングは良薬の意味を含むのですー

{野球はスポーツだが、これは野球という戦争なのだ!負けは死を意味するものと思え!
実際には死までには至らないが、お前たちの1番大切な物や人を失うくらいの気持ちにならなきゃいかん!} 
これも、選手達に連日言い聞かせたカントクからの言葉である。

緊張を通り越して殺気だった雰囲気がグランドを包んでいた・・・
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