3D CG, CAD/CAM/3Dプリンタ な日常でつづる クルスの冒険ブログ

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同人製造 とか 同人モノづくり と呼ぶことにしよう

2010年06月02日 | □CAD/CAMな日々
 
本日、某新聞社さんからの取材を受けました。
 
業界紙ではなく一般紙、それも全国紙だ… と思って、少し嬉しかったですが(笑)
 
「3D」というキィワードが、「立体視映像」だけでなく
 
「3Dデータ」や、「3Dプリンタ」に及び、その先の「モノづくり」にまでダイレクトに繋がっている…
 
という事を、正確にご理解いただけたのはとても良かったと思う。
 

そこで、「パーソナル ファブリケーション」という言葉も出て来たのだけれども…
  
「ファブリック」=「何かモノをつくる(繊維っぽいニュアンス強い?)」
 
という単語は、私たちの中で外来語として全く定着していないものだから、
 
(そういう意味で、スマート グリッドなども誤解されそうなアブナイ臭いがしますな)
 
「…んー…そうですねぇ… 言ってみれば、同人ですよ。同人出版や同人音楽ってあるじゃないですか?
それをモノづくりでやってるわけです」
 
と、口をついて出た。
 
あ!? 自分でも少し驚いた。
 
何で今までそう言わなかったのだろう?
 
これっていわゆる「同人」じゃん。
 
「同人」という単語は、ほとんど死語であったものが息を吹き返して再定着した
 
割と珍しい単語だと思う。
 
しかも、死んでいた期間がすごく長いにも関わらず、復活した。
 
(これによる誤解って、以前『さよなら絶望先生』のネタにもなってました)
 
これは言わずもがな、「コミケ」のおかげだろう。
 
今や「同人」という単語は息を吹き返し、再定着した。
 
だから、これからは
 
同人製造(業)
 
とか
 
同人モノづくり
 
と、呼ぶことにしよう。
 
尤もモノづくりの場合、「同人」と呼ぶには非常に高価な道具を使っていたり、
 
非常に高度な技術を用いて、中小の製造業さんが本気で加わっていたり、
 
「同人活動」以外ではプロフェッショナルなお仕事をされていりたりする人が多いのだけれど
 
行われている行為の本質は、正に「同人」であるのは間違いない。
 

よかったよかった。
 
またひとつ、初めての人に分かって頂きやすい表現を見つけた。
 
これから適切な時に、使おう…
 


量産しよう (たくさんつくろう)と、思ったら…

2010年06月02日 | □CAD/CAMな日々
 
最初にハッキリ申し上げておきますが、ワタシはこう思います。

・加工全般に職人的技能(暗黙知)は絶対に必要です。今後も不要になることはありません。
・でも、ある部分については形式知化することは可能で、それはもう行われています。
・実際、CAMソフトウェアというのは形式知化のための道具です。
 (CAMと職人という概念は、突き詰めれば矛盾する概念です。突き詰めれば、ですが。)
・もし顧客からの要求がそこそこのモノであれば、顧客にも一定の知識を持ってもらい
 形式知による自動化を駆使することで、市場全体を少し大きくすることが出来るでしょう。
 
なんか、難しいですかね?(笑)

今日の話は、ちょっと大変です。。。
 
よく知っている人と、あまり馴染みが無い人とでは知識の差がとても大きい話題だから。 

しかも、好意的にとらえる人と、懐疑的にとらえる人と、知らないからそのまんま受け取る人と…
 
何のことかサッパリ分かんねー… という人と(笑)
 
いるでしょう。

とにかく反応が様々なのは目に見えている。
 
なので、やや手抜き気味か?と思いながらも… 写真とリンクで押して行く事にしよう(笑)
 

<この黄色い、「PM」って書いたプラスチック部品を作りたい…としましょう>


<いわゆる金型ってものはこうなっていて、それを分かり易く模したモデルです>
*よく出来てますよ!色合いもなんか、“マイ ファースト カナガタ”って感じで可愛らしい(笑)*



 
<各部の名称もきちんと書いてあって>

 
<スライド型とイジェクターピンもあって>

 


結論として、金型ってモノ、量産するって事、を分かり易く伝えてくれています。
 
これが手元にあるだけで、ずいぶんと話もし易くなるものでしょう。

<こんな事を気をつけましょうね、というカタチのサンプルも用意されてます>



どうしてこのビジネスをやろうと思ったのか…? →コチラ

prot labs(プロトラブス)さん、リスペクト!
 
つまり、
 
「3Dデータはある。そこそこの品質で良いから、そこそこの数しか作らないので、素早く、しかも安価に樹脂部品の金型ってできないものかね?」
 
という事に取り組んでいらっしゃるサービス。

「金型発注はすべからくこうなるべし!」 なんて、思わない。
 
ただ、知識のありかは、どんどんユーザ側にシフトして行く事で市場全体が少し大きくなる。
 
これが、ITであり、技術ってもんじゃないだろうか?と、思う。
 
3Dデータをモデリング出来て、それがハンドリングできれば
 
量産だって、限りなく近づくって訳ですよ。
 
選択肢は、多い方がいい。

できれば、このプロセスがポリゴンデータでも行われると、いいなぁ… と、思います。
 
このモデル… ユーザ登録をするともらえるようですよ。