3D CG, CAD/CAM/3Dプリンタ な日常でつづる クルスの冒険ブログ

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エントリーのチャンスは一度

2005年08月11日 | □CAD/CAMな日々

さて、材料(ワークなんて言ったりしますね)を測って切っているところです。
ブログでお見せするなら華やかな切削加工の仕上げあたりをお見せしたい
ところなのですが、いわゆる段取りと呼ばれるここらへんの仕事は
とっても大事みたいです。これは発泡材なので、それなりに切りやすい
みたいですけど。

たいてい身の周りのモノ、例えば家電などは平たい形状が多いのです。
そんなに高さはありません。しかし、乗り物やそれにまつわるモノは、
そうも行きません。例えばヘルメット…人の頭より一回り以上大きいほぼ球形の
形状ですから、立てようが寝かせようが、高さ方向が出てしまいます。
そうなると、そのまま加工機で…とはいかない時も出てきます。
それができるのは、相応に大きな(高額な)加工機…となるわけです。
だから試作って結構いい値段がするってわけです。設備投資もそれなりにかかり
ますからね。

本気(マジ)工場のお客様でもこういう高さがあるモノを作られている方が
いらっしゃいます。で、Z方向がデカい加工機があれば良いのですが、そうでない
場合は…そうです、分割して削って後で組合わせるのです。

もちろんこれは、そうやって作る事が許されるモノや、製品になる前のある段階
に限られますが、そうやって後から合わせることもやります。
昨日の話とも重なりますが、結局手は入るんですよね。手が入る以上、上手い・下手、
丁寧・荒っぽいは、必ず出るということです。そうなると、手の仕事の良し悪しは
試作などにずっと影響し続けることになります。
CAD/CAMと加工機だけあれば同じモノができるか?というと、そんなことはあり得ない、
というのが分かります。(ある一定のレベルまでは、できます)

手仕事、大事です。

ブログをやっていて気づくのは、お客様からいただいたデータや、加工した結果を公表
するには、やはり結構気をつかう… ということです。よくお客様から
「事例を見たい!」というリクエストを頂戴し、全くそのとおり、お見せしたいのは山々…
とも毎回思うのですが、そういうお客様に逆に「公表してもいいですか?」とききますと、
まぁ、大抵は断わられてしまいます(笑)

で。
精一杯近かしい事例をお見せしたとしても、
「そうだよ!こういう事例が見たかったんだよ!そのとおり!」と言っていただけることって、
まずないんですよね(哀)
それだけ製造業は各企業さんによってやり方が違っていて、その違いこそが競争力に
なっている、ということなのでしょう。
人のは見たい、自分のは見せられない。よくある話なんですけどね(笑)

本気(マジ)工場のように、製造業のお客様に何社も何社も会わせていただいていますと、
「ホントに会社さんによってやり方、呼び名が違うなぁ~…」と思うことが多いです。
面白いのは、お客様は意外と他のお客様の事情をご存知ない、ということです。
製造業から製造業に転職された経験のある方、そう思いませんか???
寸法の取り方、工程の呼び名、工程の順番…結構違いますね。
まぁ、だから事例、というご要望にもなるのは、とってもよく分かります。
本気(マジ)工場では、お客様からの事例はいつでも大募集中です。
御社のスバラシイ仕上がりを、本気(マジ)工場のホームページでアピールしてみては
いかがでしょう?もちろん、本気(マジ)工場のCAMのお客様に限ります(笑)

で、この切っている発泡材は何になるか?といいますと…あるメーカーさんが出している
家庭の水周り製品だそうです。これもすでに販売されている製品のデータから作ります。
またCG(ポリゴン)からの加工になります。CGの場合は、素材集的な3Dデータが多く出回って
いて、(その素材を使って、浴室などのCGを作ってもらえるように…ということですね)
それの使用法についてはユーザにオープンにされているケースが多いので、
気兼ねなく使うことが出来、大変助かります。CADはそういうマーケットじゃないんですね。
そこから作るのが前提ですから。CGは、そこから作る、という前提が無いということの
あらわれなんでしょう。
CADの形状データも色々なモノが出回っていると、サンプル作りもラクなんですけどねぇ~。

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