3D CG, CAD/CAM/3Dプリンタ な日常でつづる クルスの冒険ブログ

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なりゆきでワンフェス(笑)

2007年01月29日 | □CG(ポリゴン)から作ろう
 
本気(マジ)工場です。

タイトルどおりです。あの(あの!)ワンダーフェスティバルことワンフェス2007[冬]にディーラーとして出展することになりました~。

ここ数ヶ月の本気(マジ)工場の展開を見ていれば、そりゃもう必然というか、来るべくしてキタ、というか…なんと言うか。
 
ただね…あのマーケットをすごく重要視していて、とか、すごーく売上げを期待していて… とか、そういうのは無いです。もうね、キッパリと無い(笑)。模型屋さんをやる気も無いですし、ガレキもフィギュアも、自分達ではやりません。
 
で。

一番誤解されたくないのは、
「手作りよりも、これからデジタルだー!!」
みたいなメッセージは、一切出す気が無いってことです。だって、メッセージを出すも何も、そう思ってないんだから出ようが無いですな。まったく思って無い。

論理的に考えても、そう。
製造メーカーが3Dをはじめとするデジタルなモノづくりにまい進して来たのには訳がある。それは、大量生産を行う…という大前提がそうさせて来た。だから、大量な生産、と最も対極にある「工芸」や「芸術」はデジタル化とは縁が無く、縁があるとすれば、それは製造メーカーの論理とは全く違ったモチベーションによるものだ。ワンフェスがそもそもアマチュアのものであるならば、製造メーカーより「工芸」により近いのは自明の理、ってもんです。

そう。すべてのモノは、その生産量によって決定的に性格付けられる。
ヴィッツやマーチは、同じクルマでありながら、マイバッハよりもよりデジカメに近い。

手作り・手仕事は、ずっとあり続けますって。デジタル的なツールがどんなに完成度を高めても、安価になっても、それは共存し続けるに決まってます。二元論は分かり易いのですが、大抵は扇動的なだけで、その真実を表してはいません。

逆に、どーでもいい二元論に陥って、「手だー!」「デジタルだー!」というような不毛な論争をやってる間に貴重な時間はどんどん過ぎてしまいます。論争の果てに行き着くのは、ほとんどの場合「適材適所だねっ」なのは目に見えているわけですから、そんな論争はやらんでいい。っていうか、やっちゃダメだ。

デジタルとアナログの融合… ってな表現もどこでも目にしますけど、これもクセ者。まずね、「融合」ってナニさ?(笑)融合した状態ってどうなんだ?というのを定義しないことには、始まらない。手は脳に最も近い道具だと言われます。それは、そうだよね。それでも、そうであっても「手」が所詮は「脳の道具」に過ぎないように、手の道具として「デジタル・ツール」が存在しているに過ぎません。脳からの距離感の問題。

だから、アナログだーデジタルだーも、あまり建設的な対立構造とは言えないんじゃなかろうか?レコードを大量に持っていて、Macにレコード音源を溜め込んでiPodで聴いている…って状況を見れば、個人の好みと、適材適所以外に表現のしようがないですワ。
 
今回、本気(マジ)工場がワンフェスに出すのはもう一点突破。

『CGでモデリングしたデータは、実際につくれる』

これを、知らなかった人にはもちろん、まぁ分かってるよ、という人々にも、単なる情報としてではなく、「感触や体験」といったレベルでお見せすること、たったこれだけ。

そして、もうすでにCGモデリングから『つくったよ!』という人たち、『つくったら、新しい何かを感じたよ』という人たちが実際に居るし、その人たちはワンフェスの自分のブースで何かやってる… ということだけを分かってもらえればいいかな、と思っています。

デジタル・ツールは、当たり前ですが、道具に過ぎません。
そういう道具をお見せしたとき、誰が、何を考え、どう使うのか?
それを、ワクワクしながら見ている立場… これが、本気(マジ)工場なのかも知れません。

もちろん、ヤル気がある人たちは、本気でサポートいたします。

イエス、「カッコイイ・カコウ」。ワンフェスにも!
 
会場でお会いしましょう。