振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

元同僚と後輩と3人でチェンマイにやって来た(5)ゴールデントライアングルに行く

2019-07-10 11:34:05 | チェンマイステイ
昨日に行ったミャンマーのタチレクもゴールデントライアングルのエリアの一角で、かつては麻薬の取引が行われていたようだが、今日行くのはタイとミャンマーとラオスの3か国の国境線が交わる場所のゴールデントライアングルになる。

宿泊したチェンライからはローカルバスでチェンセーンまで行き、そこから目的地のゴールデントライアングルまではソンテウかトゥクトゥクの利用となる。NETではゴールデントライアングルまで走るグリーンバス社のミニバスがあるとの情報もあったのでグリーンバスのカウンターで尋ねたが無いとのこと。シーズン限定かも知れない。

朝6時半過ぎにホテルを出てバスターミナルへ行くとちょうどチェンセーン行きのバスがあり、乗り込んで10分もすると発車した。



画像のバスはチェンセーンで撮った別のバスだが、昨日のメーサイ行と同じような小型のバスだ。走りだすと若い男の車掌が集金(一人37バーツ)に来たが、市街地を出たあたりで車掌は降りてワンマン運転になった。1時間も走った頃だったか、女性の車掌が乗って来てワンマン区間で乗車した客の集金を始めた。運転手がハンドルを握りながらバックミラーを見て、集金漏れしないように途中乗車の客を車掌に指示していたが、なかなかの連携プレーだ。

チェンセーンに到着してバスを降りると直ぐにトゥクトゥクの運転手が近づいてきたのでゴールデントライアングルと告げると150バーツだと言う。念のために一人50バーツであることを確認してから乗車した。



オートバイの後部がベンチの付いたリヤカーになったようなトゥクトゥクだ。足元の右にあるレバーはリバースギアだろう。

10kmぐらい走るとゴールデントライアングル公園に到着。大型の観光バスやツアーのミニバスで来たような観光客ばかりで、我々のような客はあまりいない。







公園には象や金色の仏塔のようなモニュメントと、メコン川に面して3か国の国境を表すモニュメントがある。川の上流に向かって右側がラオスで左側がミャンマーになり、川の中央が国境線のようだ。

言うまでもなくこの一帯は昔からケシの栽培が盛んで、国共内戦で中国を追われた国民党軍の一派が逃げ込んで90年代頃まで麻薬を資金源にして活動していた場所だ。指導者のクン・サーの名前は新聞などのニュースで見て覚えている。

コーヒーや茶などの転換作物を奨励してきたことでケシの栽培は大幅に縮小しているが、現在でもミャンマーの一部では公然と栽培されているようだ。ゴールデンと呼ばれるのは麻薬で金が潤ったとでも言うのだろうか。確かにかつてはケシ畑の広がる秘境だったのだろう。



近くにあった麻薬の歴史を扱った博物館、HOUSE of OPIUMに立ち寄ってみた。(入場料50バーツ)

この後、ボートに乗ってラオス領のドンサオ島へ上陸した。

元同僚と後輩と3人でチェンマイにやって来た(4)ミニバスでチェンライに戻る

2019-07-05 20:46:45 | チェンマイステイ
ミャンマーのタチレクからタイのメーサイに再入国して、バスターミナルまで行くソンテウを探したが見当たらなかった。水を買うためにセブンイレブンに向かう途中に駐車中のタクシーがあったのでドライバーを探したら近所の商店から出て来た。

メーサイのバスターミナルまでと言うと200バーツを提示してきたので100バーツにしろと言ったが結局150バーツになった。暑かったのでエアコンの効いたタクシーはありがたかった。

メーサイのバスターミナルからチェンライまではミニバス(一人50バーツ)を使おうと決めていた。来た時と同じバスだとエアコンは無いし時間もかかるのが理由だ。



バスターミナルに着くと既に何人かの客が乗り込んでいるミニバスがあり、トイレに行ったY氏を待ってから乗り込むとすぐに満席で出発した。厳密に言うとドアの狭いスペースに立っている男の子が一人と最後部の席に座った自分の横のイスのない場所に少し太ったおばさんが腰を下ろし、2名の定員オーバーだ。

その内にチェンライまでの途中の町で2~3人が降車して全員がちゃんと座席に着ける状態になり、ミニバスは順調にチェンライに近づいて行った。

国道を南下するミニバスはチェンライの市街地に入り、国道から右折してバスターミナルに向かう街路に進入した途端、チェンマイに向かって出発したグリーンバスと対抗した。ミニバスは急停車して窓を開けたドライバーがグリーンバスに向かって何か叫んだ。

どうやら我々のミニバスにこの最終便のグリーンバスに乗り換えてチェンマイに向かう乗客がいたようだ。おばさんと中高生ぐらいの子供3人、そしておばあさんが慌てて降り始めた。グリーンバスも路上に停まってくれている。

片側一車線の道路なので2台のバスの隙間は1台が通り抜けられるぐらいで渋滞が始まった。走行中のミニバスでおばさんが何度かケータイで電話をしていたが、バス会社と連絡をしていたのかも知れない。

ミニバスのドライバーも承知のことだったようで、車を停めるとすぐにミニバスの屋根に昇っておばさん達のスーツケースを下し始めた。

今の日本ではまず見られないこの数分間の連携プレイを見ていると応援したくなり、乗り換えが無事に出来て良かったと思った。先頃の日本のニュースで見たが、名古屋駅前を出発した高速バスに乗り遅れた乗客が交差点の信号で止まったバスに追いついて前に立ちはだかり、乗せるように懇願したが規則で乗せなかったと言うのがあった。法律や規則に従えば乗せられないという判断だろうが、状況ごとに判断をして柔軟な対応と言うのもあるように思う。


チェンライの街に宿泊するのは初めてで、宿はチェンマイに来てからagodaで予約した。3ベッドで800バーツの部屋があるホテルを選んだが、チェンライのランドマークでもある時計台の近くだった。



夕食のレストランを探して街中を歩いたが人通りは少ない。シーズンオフでもあるのか、ファラン(西洋人)ばかりが目立ち東洋系の観光客はほとんど見なかった。

明日はゴールデントライアングルからラオスに入ってみる予定だ。






元同僚と後輩と3人でチェンマイにやって来た(3)歩いて国境を越えてミャンマーの街タチレクへ

2019-07-04 16:47:57 | チェンマイステイ
チェンマイからメーサイに来るにあたっては事前にネットであれこれと調べた。その結果グリーンバスでチェンライまで来てそこからはローカルバスで来ることにしたのだが、前日になってチェンマイからメーサイまで行くグリーンバスがあることがわかった。

我々の乗るチェンライ行の15分前に出発するのだが予約の変更も出来ず、早く気が付けばと少々後悔。

それに乗れば1時間以上は早くメーサイに到着したはずだが、我々が到着したのは14時を回っていた。昼食もせずに乗り継いで来たので、ホテル前のカフェで遅いランチになったが、3人がバラバラの食事を注文したので食べ終わるまで小一時間かかった。


タイ側の検問所で出国手続き(指紋認証あり)してミャンマー側の検問所まで歩いて橋を渡るが、並んだ国旗が変わるその中間点が国境線のようだ。



ミャンマー側から国境を越える車もここで右側通行から左側通行に変わる。



ミャンマーの検問所で入国審査を受けるがここの国境は従来から日帰りでタイに戻る場合はビザが不要で、手数料として500バーツまたは10USドルを払うことになっていた。しかし今回は1銭もいらなかった。昨年9月から1年間限定だが空路でのミャンマー入国に際しては日本のパスポートがあればビザは不要になっていて、それと関係しているのかも知れない。顔写真の撮影はあったが入国書類の記入などはなく、入国スタンプを押されたパスポートが返された。



タチレクの街に入るとトゥクトゥクのドライバーが寄って来て郊外のお寺の観光巡りをしつこく誘う。またバイアグラを持った男が買えと寄って来る。土産物屋がずらりと並んでいて、時計やバッグ、衣類などのニセブランド品を扱っている店も多い。



街のロータリの前には何故かワコールの広告看板がある。タイでもそうだが一昔前ならソニーやパナソニックなどの日本ブランドの広告をよく見たが最近は見ない。ちょっと不思議な光景だ。



近くの公園のような場所に金ぴかの銅像があったが、誰なのかわからない。


時間に余裕があれば郊外のお寺に行きたかったが、タイに再入国する際は17時までと決まっていて遅刻などと言ったリスキーなことはしたくない。そして暗くなる前にはチェンライに戻りたいので1時間の滞在でミャンマーを出国することになった。

ミャンマーの検問所で出国スタンプをもらい、タイの検問所で入国カードを記入して審査を受けたが、大した時間はかからなかった。



ミャンマー入国の証拠だけはしっかりと残った。






元同僚、後輩と3人でチェンマイにやって来た(2)路線バスで行くミャンマー国境の町メーサイ

2019-07-02 10:10:13 | チェンマイステイ
約15年前にヨメと二人でチェンマイに来た時に、馴染みだった日本語のできるタイ人のガイドさんに誘われてゴールデントライアングルに日帰りで行ったことがある。朝6時台にガイドさん運転の車で出発して夜ホテルに戻ったのは21時近くで、ガイドさんには1万円以上払ったような記憶がある。

今回はなるべく安い料金で同じようなコースをたどれないかNETで旅行社を探すと、やはり一人当たり8000円以上はかかる。使う車は大概ロットゥーと呼ばれるワゴン車だが、運転手によっては対向車線にまでハミ出してぶっ飛ばすので事故が怖い。国際免許は持っているのでレンタカーと言う手もあるが、慣れない異国での長時間ドライブは不安だ。

で、比較的安全な路線バスを利用して、尚且つチェンライで1泊しながらゆっくり旅をすることに決めた。



チェンライまでは朝8時15分にチェンマイ第3バスターミナル発のグリーンバス。グリーンバスのアプリをインストールすると予約は簡単で、クレジット払いで座席の指定まで出来る。最上級のVIPクラスのバスで片道が280バーツ。手数料らしきものがプラス10バーツ。



バスターミナルのグリーンバスカウンターでスマホの予約控えを見せて乗車券を発券してもらったが、バス乗務員にスマホ画面を見せるだけでもよさそうだ。



車内では小さなスナックと水が配られた。




少し年季の入ったVIPバスだが座席は3列シートで前席との間もゆったりしているだけでなく、最後部にはトイレがあるので元同僚のK氏、後輩のY氏の個人的心配を払拭できた。席にあるモニターには残念ながら何も映らなかった。



チェンライまでの道中は山越えの繰り返しだが、途中には道路の拡幅工事中の区間が長くあったりで3時間半ほどかかってチェンライ第1バスターミナルに到着した。





ここからは小型の路線バスに乗り換え、2時間強かけてメーサイのバスターミナルを目指す。2時間以上乗るのに一人40バーツを車掌さんに払う。バスは小荷物も運んでいて、画像は道端で待機している受け取り人に荷物を渡そうとしている車掌さん。中央と後部の乗降ドアは走行中も開けっ放しになっている。

運転手は荷物の受け渡しのありそうな店などの前でバスを停めると、今日は荷物は無いのか?みたいなことを叫んでいる。人間も降りたい場所を予め言っておけば停留所以外で停めてくれるようだ。

小さな路線バスと沿線の人々の生活の密着感を見ていると、団体ツアーやガイド付きツアーでは味わえない旅の楽しさが湧いてくる。

この後、メーサイの郊外にあるバスターミナルに到着して、ここからは乗合のソンテウ(一人15バーツ)に乗って約5km先の国境検問所に到着した。