【KTWR日本語放送公式ホームページより】
KTWR日本語放送「太平洋の声」は、日本時間3月24日の夜の放送をもって終了することになりました。1977年のスタート以来30年間、番組を通して、皆様に「神の愛・聖書の福音」をお届けすることができましたことを感謝しております。海外日本語放送が次々と終結した後も、「太平洋の声」が今まで放送継続できましたのは、皆様が番組を聴いてレポートをお寄せくださり、また放送継続のためにご献金くださったからで、応援してくださった皆様に心から感謝しております。
放送終結の最終決定に至るまでに、さまざまな可能性を考えて話し合いを重ねてまいりましたが、これ以上の継続は経済的に非常に困難であると判断した次第です。
お別れに当たり「太平洋の声」では3月末に2週間にわたっての特別企画も考えております。昔懐かしい声もお届けする予定でおります。特別ベリも発行いたしますので、ぜひお聴きください。なお、私どもは、皆様に短波放送というメディアではお別れを申し上げることになりますが、ラジオ「世の光」(AM・FM)、テレビ「ライフ・ライン」、テープマガジン「めぐみの声」でも番組をお届けしております。
また、「あすへの窓」「バイブルウェーブ」「希望の灯」は、インターネットでもお聴きになれます。これからも、続けて番組をお聴きくださいますようお願いいたします。
長い間のご支援をスタッフ一同、心から感謝しております。
2007年3月24日をもって30年間続いた日本語放送を終了したKTWR太平洋の声の運営母体は、プロテスタント系伝道放送局のトランスワールドラジオです。モナコからの欧州向け、スワジランドからのアフリカ向け放送、そして1977年にアジア オセアニアへの伝道を目論みグアムに開局した。その後、アジア最大の伝道放送局FEBCのマニラコーリングを吸収合併するような形で存続した放送局だ。
DX年鑑によると、開局当時は朝6時からの1時間、午後7時半から10時まで、10時から11時半までの放送と、かなり時間をとって日本語放送を行なっていたことがわかります。確か朝の番組は本当に信仰を中心とした番組構成だった一方、夜の方は伝道師による説教風あり、おしゃべり風あり、さらにはグアム現地からの番組やDX番組などもありBCLブームの熱にうなされる少年リスナーを取り込んでいこうという構成だったようです。受信レポートを送るとお礼に返信されてくるベリカード(受信確認証)には送信機や空中線まで記入されており、送信機はハリス社のSW-100とTCIの4バンドカーテンアンテナを使い100kwの出力で運用されていたことがわかる。
ただしKTWRにはベリカード発行基準があり、通常の受信報告に加え、25分以上の受信時間と番組の感想の記載、100円分の切手とネームシール(2.5×6cm以内)を同封する必要がある。放送の運営資金を信者さんの浄財で賄われている関係上、リスナーに対するそうした要求も致し方ないところか・・・。
正直言って、この手の宗教局に対してコメントを書くのは、気が重い。正月には神社にお参りし、お彼岸・お盆には仏壇とお墓参りをし、クリスマス・イヴにはケーキで祝う・・・といった具合で、特別な信心のないボクが暇つぶしに放送を聞くのだから主の御託宣だって心に残るはずもない。東京のスタジオで制作されたテープをグアムの送信所から送信するスタイル(今はネット回線によるデータ転送かも・・・)のため、南国ムードを演出したバラエティーチックなトーク番組でも、日本製だと思うだけでシラけてしまうのは年をとった証拠か・・・高齢化!?
キリスト教の伝道が目的の放送局とは言え、主の教えを明るく、楽しく、分かりやすく伝えようとする努力が、鼻についてしまうのです。5年前にKTWR開局25周年の特別番組も聞いたのだが、「BCL界25年を振り返って」っていうのはまあ聞き応えありました。が、他がいけません。パーソナリティ同士で、互いにチャン付けで呼び合う姿は、もはやオヤジに片足を突っ込んだお兄さんの店長としてはついて行きがたい。後は押して知るべし。ワイワイ、ガヤガヤ騒ぐだけ騒いで、「お子様相手に媚びてどうするの・・・?」って番組の様相に嫌気がさしてしまいました。
世界の大多数を占める「絶対神」の一つであるキリスト教に対して、我々日本人のDNAに往き続ける「八百万神」は、自然・生命・現象など万物すべてに霊性・神性が宿ると考え、この霊性すなわち霊(たま)=魂(たま)が神であると捉えており、キリスト様もアッラー様もすべて受け入れ流してしまう、節操のない価値観とともに過度な宗教おびた異文化が根付かない側面を持ち合わせるのだと感じる次第です。
KGEI、KWHR、KTWR・・・コレなんだかわかります?アメリカ合衆国西地区コールサインのプリフィックスである「K」の後に続く3文字を局の名前や地名にちなんでつけたコールサインを冠した局を集めてみました。KTWRは、K+TWR(Trans World Radio)と頭文字っていうのは言わずもがな、こんなところはアメリカらしくて面白い!コールサインまでも商業ベースにして売り込んでよろしいってわけでしょう。確かアマチュア無線の世界でもバニティコールサインっていって90年代に選べるようになったと記憶しています。日本もやっとこカーナンバーや携帯電話番号が選べるようになりましたが、我が国お得意の猿真似だよ・・・ってか、こんなところも八百万神の国ゆえになせる技かも知れません。