ハリウッドフィルムフェスティヴァルベストドキュメンタリー賞受賞のこの作品、なんと「証言」のヴォルコフが出てますね。冗舌です。あ、「ハチャトゥリアン生涯と演奏」です。よくできた、さすがアメリカ作品(ナイトウォッチャー観てたんですが、低予算で東欧的ロシア的ゴシカルな中にでも、いちばん影響を与えてたのはアメリカのめまぐるしいミステリーテレビドラマシリーズだった。。)。ソビエトは過去のものです。しかし全盛期のロストロさんは常軌をいっした神ぶりです。自作自演はコンチェルト・ラプソディ全曲のほか断片ですがレーニン追悼演奏会でのオードやヴァイコン(オイストラフ)、剣の舞二種や交響曲第二番を含むピアノ試演(チェロは聞けないけど、リズムがさすが身に染みた表現で巧い)。ハチャの民謡と世俗的語法と現代的構成の絶妙が素人にもわかりやすく解説されていて、またソビエト音楽史を短くまとめて理解できるのもいい。よくできてますこの映画。カレンさん、若い!エミンさんはさすがに年、しかしもっと年である裏切り者フレンニコフはここでも悪者なりにしっかり出演して弁明(コンヴィチュニーの交響曲録音を復刻してくれー)。ミャスコフスキーの国での崇敬のされかた、私などが聞かされていた「自主的転向」はけして無かったかのような筋書きも面白い(音楽は転向し語法が定着していたことは確かで、例の批判はたんに権力側の好みと気紛れ、そして嫉妬であったにすぎないから関係はたいしてないのだ)。フレンニコフの自己批判も聞けます。体制側にも公平に聞く製作者の態度には納得。ソビエトものは批判しか出てこない(崩壊前は180度違う言説しか聞かれなかったのに!)現状は少々極端な気もするので、ショスタコはまあ体制に積極的迎合していたこともあったという反論資料もなくはないけど、フレンニコフ以外の弁明もききたいものだ。なんだかんだいって芸術は理不尽から生まれる側面は否定できない。芸術面ではソビエトは優れた体制をもっていたと思うマニアも実はけっこういるもので、時の流れの先で両者歩み寄りも必要かと思う。
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