湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

コープランド:交響曲第3番〜Ⅳ抜粋

2018年12月19日 | アメリカ
作曲家指揮NYP(unitel)1958/2/1放送 ヤング・ピープルズ・コンサートlive・BD

旺盛に振っていたころの映像記録で、代表作のひとつの、しかも最も有名なアメリカの曲のひとつ「庶民のためのファンファーレ」(太平洋戦争勃発時に愛国心鼓舞のため委嘱作曲されたとされる)を取り込んだ四楽章ほぼ全曲を演っている。オケがかなり乱れがちだがコープランドはいつもの冷静さを欠き、展開部では異常なスピードで煽る。笑みを浮かべながら時に歌いながら、きびきび振るコープランド、これはなかなかめずらしい(いつもの四角四面の作曲家指揮者振りじゃない!)。弦の必死さが伝わるが、このオケだからなんだかんだいってやりきる。ブラスはもう少し弾けてもいいと思うが録音のせいかもしれない。ラスト近くでやっとテンポを緩め盛大に終わる。エンドロールの向こうで勢いよく指揮台を降りるのが清々しい。拍手が最終音に被ってもいいでしょう。まだ三十年活動を続けるコープランド。ちなみにバーンスタインもまたほぼ同時期に燃え尽きている。
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« コープランド:バレエ音楽「ビ... | TOP | サンカン:ピアノ協奏曲 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | アメリカ