湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容

2006年06月09日 | ドイツ・オーストリア
○チェリビダッケ指揮ケルン放送交響楽団(VIBRATO:CD-R)1958live

前出の録音と同じ可能性がある。録音ピッチが高めで最初やや違和感が否めないが、既にチェリらしいがっちりした縦の響きがあり、それをガツガツぶつけていくような硬派な曲作りが聞こえてくる。まだ時期的にまるでベルリン風のものがある。暗く重い響きに対して強烈な推進力が単彩ながらも発揮されていくさまはこの時期まで特有のものであり痛快でもある。ヒンデミットならではの音色と構造の派手な煌びやかさは聞き取れないものの、それなりに楽しめるものとは言える。チェリのヒンデミット、ということで評価。○。ヒンデミットとしてどうかといえば、必ずしも○には及ばないかもしれない、そういうわかりやすいカタルシスは今ひとつな演奏。

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