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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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モーラン:仮面劇のための序曲

2012年11月06日 | イギリス
○ボールト指揮LPO(LYRITA)CD

ポーツマスポイント序曲に一工夫ふた工夫したような曲、と言って通じるだろうか。人好きする旋律をリズミカルに操りながら透明感ある音響で彩った佳曲。半音階的揺らぎ、転調がそこに独特の硬質の聴感をくわえ、シベリウスやフランス現代音楽に感化された同時代英国作曲家と一線を画した独自性を発揮している。シベリウスというよりホルストみたいな弦の刻みにもにやり。RVWを想起する木管の「酷使」具合にもにやりと。イギリス音楽の神髄は木管アンサンブルにあり、とでも言っておこうか。そういった内容にこの指揮者このオケは必要十分過ぎる。録音のよさもあるが、ボールトにしては明るくすかっとした演奏。
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