湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ヴィラ・ロボス:序曲「熱帯雨林の夜明け」

2017年08月01日 | Weblog
作曲家指揮ORTF(ina)1954/6/5「ヴィラ・ロボスを讃えて」live(8/30放送)

Amazonデジタルとina.frは同じ音源と思われる。ブラジルの朝はずいぶん鈍重なものなのだなあ、と思わせる。この人に印象派的なものを期待するのは間違いで、構造をよく聴けばバッハが透けて見えるが、そのバッハ自体がいわゆる新古典主義の旗印とされた簡潔明快さというより、数学的な計算のもとに複雑な、緻密なものであるところを、ヴィラ・ロボスはさらにロマンティックな音楽観に沿って飾っているように感じる。正直この人に現代的な感覚におけるアマゾン感は無いが、フランスではそれでも異国情緒に聞き取れたのだろう。指揮はきわめてこなれている。
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2 Comments

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昼なお暗い (サンセバスチャン)
2017-08-01 11:46:28
熱帯雨林なら昼なお暗いところでしょう。鈍重な夜明けも納得ですね。ヴィラロボスがアマゾンに行ったかどうかは知りませんが、広い国なので、想像上のセルバかもしれません。
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Re:昼なお暗い (r_o_k)
2017-08-01 11:48:54
場所にもよりますが昼なお暗しのイメージでもないような気がします😅ヴィラ・ロボスもこの曲は何かの素材に付けた音楽だとは思います。
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