○マゼール指揮ローマ・イタリア放送交響楽団他(KARNA:CD-R)1959/3/7live
時代性と言うべきものなのか破竹のいきおいの若きマゼールにはクライバー並みの神性が宿りとにかく乗らせる。ならではのアクの強い表現もあるものの聞きやすく流れるように明るく聴き進められる。同時代の名匠たちの影響も想像に難くない。モノラルでそれほどいい録音でないせいか、しかしやっぱりどこか同時代の名匠たちに比べて「やや落ちる」感もないわけでもなく、中間楽章での信じられないメゾソプラノの落下を考慮しなかったとしても、名演と呼ぶには躊躇がいる。リアルな大地の歌であり、ロマン性を打ち出したマーラーとしての告別。○。トラックが一本なのには驚いた。
時代性と言うべきものなのか破竹のいきおいの若きマゼールにはクライバー並みの神性が宿りとにかく乗らせる。ならではのアクの強い表現もあるものの聞きやすく流れるように明るく聴き進められる。同時代の名匠たちの影響も想像に難くない。モノラルでそれほどいい録音でないせいか、しかしやっぱりどこか同時代の名匠たちに比べて「やや落ちる」感もないわけでもなく、中間楽章での信じられないメゾソプラノの落下を考慮しなかったとしても、名演と呼ぶには躊躇がいる。リアルな大地の歌であり、ロマン性を打ち出したマーラーとしての告別。○。トラックが一本なのには驚いた。