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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ラヴェル:ラ・ヴァルス

2007年02月28日 | ラヴェル
○パレー指揮カーティス交響楽団(インスティテュート管弦楽団)(DA/vibrato:CD-R)1978/2/13live

鷹揚に起伏のついたパレーにしては異例の演奏。終盤こそそのままインテンポで突進するものの(低弦の最後のワルツ主題でもまったく揺れない)そこまではけっこうワルツしていて面白い。テンポがかなり遅くつけられており、オケへの配慮かと思うが、そのテンポを利用してうねることうねること。パレーの意図とも思えず、終演後拍手がパラパラなのにも(強引なブラヴォが叫ばれるが)けっしてこれが成功した演奏ではないことが伺えるが、しかし音盤としてこのエアチェック盤をきくかぎり(擬似ステレオに近い位相のおかしな録音ではあるが)ただただ突進するデトロイトのパレー「ではない」、緩徐部でのフランスの香気溢れるリリカルできらびやかな音表現も含め、とても透明感ある色彩が感じられて、これはこれでいいと思う。通常のパレーを求めるなら選ぶべきではないが、普通の人が聴いて楽しいと十分感じられる演奏だと思う。○。

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