湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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オネゲル:交響曲第2番

2018年12月23日 | フランス
クリップス指揮NYP(forgottenrecords)1961/12/9live

珍しい選曲だが、そういう演目にありがち、すなわち「借り物みたいな演奏」激することなくノーマルにやっていて、この人の瑞々しさ、テンポ良さ、リズムの良さは出てこない。このオケにしては色彩感はあるかもしれないが、テンポは遅め、発音も大人しく、突き刺すようなささくれだった音でこそ表現できる戦中作品という点では迫真味は薄い。ただ、三楽章で闘争から凱歌に転調する前後より俄に弦の刻みが強くなり、オネゲルらしい音楽になる。悪くはなく、現代の演奏からすると迫真味が無いとも言えないが、まだ同時代と言える時期にあって、やはりあまりやらなかった曲を仕事でやってる感は否めない。録音がモノラルで環境雑音を始めノイジーなのも印象悪くしたかもしれない。期待しすぎた。
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