湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」

2007年06月26日 | ストラヴィンスキー
スヴェトラーノフ指揮フランス放送フィル?(warner)1999/3/20パリ、サラ・プレイエルLIVE・CD

以前CLASSICALRECORDSから出ていたロシア国立SO名義のものと同じ。こちらのほうが生々しくリアルで補正もないが、なおさら白スヴェトラ全開な感じがあからさまで、余りに引いて落ち着きすぎ、音も透明すぎる。このへんはCR盤のほうに書いた印象とまったく同じ。ただ清澄な空気感と透徹したまなざしは晩年の指揮者の悟り切った心境をうかがわせ、ペトルーシュカのグロテスクな雰囲気をなくして聞きやすくしている。きわめて繊細な響きは弱音の鬼と化した客演指揮者時代を象徴するものだ。だぶって持つ必要はまったくないが、迷っているならCRよりこちらのほうがいい。春祭は既出メロディア録音の流用。つまりどちらも既に出ているものだったわけで(そのためか一部店舗は入荷を見合わせたようだ)、前情報にまどわされることのあほらしさを感じさせる(笑)実在するならブームのときにとっくに出てるって、秘蔵録音。この時期ならフランスもロシアもソリストほかいずれ個性がなくなっているのでオケにかんする確定的なことは言えないが、奏法はともかく楽器の音と表現からフランスオケというこちらの表記が正しいだろう。

↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い

TREview『音楽・映画・テレビ』ブログランキング

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« モーツァルト:交響曲第39番 | TOP | ドビュッシー:三つの交響的... »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | ストラヴィンスキー