湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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パブリックドメインは大元の権利さえクリアすりゃいいのかという話

2011年11月21日 | Weblog
みなさまはこれ、どう思われますか。音源は演奏家とレコード会社だけが作っているものではありません。(ましてや確実にPDになるようなSP時代のものにおいては)エンジニアや専門家による板起こし・リマスターは不可欠で、ご本人の所持品からアップされているご本人のリマスターであればいざしらず、そうではないならば、付加情報(ないし「非付加情報」)を含む「手間」を無視して、ネットや蒐集品(CDなど二次メディア)から転用しただけのものがあるとおぼしき状況はいかがなものかと思います。現時点で広告が少ないからといって収益性も無視はできません。「その真ん中で汗している人々に」仁義を切ることをし(ようとしてい)ない姿勢はいかがなものかと。。

パブリックドメイン・アーカイブ
http://public-domain-archive.com/

仔細は宣伝になりますし書きません。コピペして見てください(リンクはしません)。ここでは紹介していませんが、このようなネット配信は国外では比較的広く行われていました。国内でも行われている個人は既に何名かいます、これも音源の出元がグレーなら同じ問題がありますが、会員制であったり、ここまでおおっぴらに再配布可能な形の音源提供は行っていません。ネットですので国外法は関知しない云々も方便ですね(英語版は何故作ったのですか)。まあ、ネットなのでネット公開されている音源を転用して何が悪い、という人もいますが、そういうのは置いといて仁義の話をしてます。

海外のダウンロードサイトは最終的には(細々と1枚単位で続ける個人であったり法律の違う国であったりするものを差し引いて)、違法アップロードの巣窟になるか、敢えて放置されているとおぼしき広告塔となって問題を引き起こしています。個人の責任において行うなら本人性を真正面に出すべきでしょう。団体なら団体。抗議や協賛を受け付ける場所が設けられていないのはフェアではないと考えます。

youtubeからの転載は最近よく問題になります。音声のみ取り出す行為についても。スマホによってそれがより容易になった背景もあります。

さて、そういうことは置いといて、純粋に、こういうのあんまり好きじゃないす。
新しいの聴こうぜ。

(追記)twitterより拾い(ああ、思い出してきた・・・クラシック以外で問題になったね、いわゆるサンプリングの問題とか)

RT *** これ、定番の歴史的録音が沢山ある。でも、著作隣接権が微妙なんだよね。リッピングした原盤についてのデータがない。PDを名乗るならその辺をちゃんとしないと。
RT *** ようするに、1930年録音の音源を、2000年復刻のCDからリッピングしてないだろうな…という懸念。これが許されるなら、デジタルコピーして頒布したいコレクターは沢山いるはず…。
RT *** CDだと著作権をクリアしていても著作隣接権に引っかかるからねぇ。モノによっては戦時加算も適用されるし
RT *** @*** 著作隣接権はたしかに難しいですね。現状では「リマスタリングであっても、単にノイズを取り除いたようなものには発生しない。新たに録音を加えたりミキシングしたら発生する」ことになっています。ただ売っているリマスタリングCDにそんなこと書いてないんですよね。
RT *** .@*** 極端な話ですが、隣接権をクリアした復刻CDをコピーしたような代物も問題ないという解釈も成り立つのでしょうか。その手の商品も見かけますが。それから、web等で公開される場合は、出典の明示という観点からも、データ作成に用いた原盤情報を公開して欲しいと思うのですが。
RT *** 件のクラシック音楽PDサイトについては、やっぱりデータ作成元原盤の情報明示がないと。「無料で聴ける」で終わらせないで、「公共性」がある形に発展させないとダメだよなぁ。せっかくの試みなんだから。

tweetはパブリックドメインとみなしています(爆)この人くらいしか批判精神持って発言してる人いないんですよね。

まあ、ここでは権利関係の問題ではなく、仁義やモラルの話をしています。出典明記も数が多いと億劫かもしれないですけど、出典がどの種類のものかによっては絶対にやらなければなりませんね。

裏青放送音源バリバリ書くお前が言うなは無し。アップして無いから、という自分ルール。

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4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
正々堂々と (Sonore)
2011-11-21 17:41:50
このサイト、以前から私のサイトに公開してあった音源を転用しているので(無断じゃなく、後記の要件を満たしていれば転用はむしろ歓迎です)、うさんくさい輩と思っていました。

まず、パブリックドメインであると歳と管理者が認識した根拠を堂々とクレジットすべきです。
オリジナルのレーベル名、Discの番号、マトリクス番号などです。

それとしかるべき根拠がない、オリジナルにないクレジットなどはすべきではない。←私は無断転用されたことより、こちらの方に怒りを感じています。せっかく、後世に迷惑をかけずにギリギリのところでメアドまで晒し、ほぼ個人名が特定できるよう状態で公開している努力を踏みにじられた思いがします。



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古いサイトなんですね (管理人)
2011-11-21 17:55:06
新しくいきなりできたものと思っていました。それなりにマニアな人が作っていると思いますが、だからこその余計な、というか誤認を招くような謳い文句でアップしているのは問題だと思います。オリジナルが何なのか書けない理由はあると思います(海外ではここはちゃんと書くこと多いですね、音源の希少性の明確化と自分のリマスター能力誇示のため)。CD音源はCD化自体に権利ありますね確か・・・CD音質と言われるサイトもあり苦笑ものですけど。
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Unknown (Sonore)
2011-11-21 18:10:18
同感です。>CD音源はCD化自体に権利あります

マニアな人かもしれませんが、著作権が切れたからと言って、著作物への敬意まで切っているあたり、中途半端な教育者あたりか?と想像したりしています。
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たとえボランティア感覚であっても (管理人)
2011-11-22 09:46:02
単純に(原著作権を除いても)人のもの取って載せてる時点でどうかというところですね。いや、私も要望があればこたえてあげたいですが、こういう問題があるので、音源アップや配布(交換は個人的規範でギリギリOKと考えています)は交友が無い相手とはほとんどやらないのです(苦笑
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