オッテルロー指揮ハーグレジデンティ管弦楽団(PHILIPS)1959/6/10-12・CD
全くインテンポの無味乾燥なワルツを聴いて、どうしようかと思ったが断頭台への行進などラストへ向けてのヒステリックなアタックと力感あふれる突進はカッコいいと言わざるを得ない。木管など合いの手や怒りの日のモチーフが立体的に絡んでくるところは、弦楽器の素晴らしいアンサンブルともども胸のすく聞き心地。オケはメロディの直線ではなく絡み合いなのだと改めて思わせる。同時代にまだ多かったトスカニーニスタイルと、現代的というか、北方的な理知性の両立した素晴らしい結末だった。
全くインテンポの無味乾燥なワルツを聴いて、どうしようかと思ったが断頭台への行進などラストへ向けてのヒステリックなアタックと力感あふれる突進はカッコいいと言わざるを得ない。木管など合いの手や怒りの日のモチーフが立体的に絡んでくるところは、弦楽器の素晴らしいアンサンブルともども胸のすく聞き心地。オケはメロディの直線ではなく絡み合いなのだと改めて思わせる。同時代にまだ多かったトスカニーニスタイルと、現代的というか、北方的な理知性の両立した素晴らしい結末だった。