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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ショスタコーヴィチ:交響曲第1番

2007年02月26日 | ショスタコーヴィチ
○トスカニーニ指揮NBC交響楽団(DA:CD-R)1939/1/14live

純粋に音だけを磨き上げた直線的な演奏で、まさに「新即物主義ここにあり」といったところが聴き所でしょう。トスカニーニの同時代音楽に面したときの芸風を見事に象徴する演奏で、録音が極めて悪い雑音まみれで起伏も明確でないのでどうにも評しがたい部分もあるものの、エッジが立っていて耳なじみは明確でよい。説明はしづらいが「マルケヴィッチとは違った角度から」効果的にフランス印象派的な繊細な音響を織り交ぜつつ、力づくでインテンポで押し切る方法をとっている。きほんはベートーヴェンのやり方である。演奏自体は完璧であり恐ろしいほどの威力を発揮するNBC響には脱帽である。丁々発止という言葉を思い浮かべさせすらしない噛みあいぶりには驚かされる。攻撃性はしっかりしたポリシーのもとにまとめられており、徒に煽っているわけでもなく、純粋なスコアの読みと、音化の結果音楽ができた。聴衆反応もよい・・・切って貼ったような拍手、既出盤と同じ可能性あり。クレジットされているカバレフスキーは入ってない。このレーベルではよくあることである。こういった場合、運がよければ(追加注文があるなど)ミスと判明したら送りなおしてくれるだろう。たいていは原盤にないクレジットが放送アナウンスからだけ聞いていいかげんにつけられていただけである(誤りを指摘しても修正しないようだ、通販業者にはよくあることだが)。参考資料提供にすぎないのだから(対応や経緯を見ていると恐らくこの低価格でも商売ベースであり、仲買を通さない直販イタリア盤(ソッチ系)だから安いというのが実情だと思うが)。

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