湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ベートーヴェン:交響曲第1番

2018年12月18日 | ドイツ・オーストリア
クーセヴィツキー指揮ORTF(PASC)1950/6/25放送live

大袈裟で野蛮な発音も目立つが、力強さと勢いはロシアのそれである。音が割れるのも厭わない。激しく突っ走るため、小気味よいような、前時代の空気も保った1番を期待すると圧が強すぎて聞けないかもしれない。ノイジーだが残響を加えた録音だと、キリキリ締め付けられたオケの捻り出す分厚い響きが、とくに四楽章など弦のアンサンブルになるとORTFと思えない精度を伴い、まるで5番のように偉大に響く。拍手喝采もわかるクーセヴィツキーの底力を見せた演奏。
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