○アムラン(P)エラス・カサド指揮BPO(DIRIGENT:CD-R)2011/10/20live
深く広い響き、ベルリン・フィルでこの曲が聴けるだけでも喜びだ。解釈どうこうではなくこの「楽器」が可能とした表現に、同曲の新しい側面を見た思いである。ローカルオケ、とくにポーランドのオケばかりがやっていて、ソリストもローカル、ルビンシュタインでさえ指がもつれるのも平気で録音した、そういうところの物足りなさを補うものがある。反面お国演奏、とくにルビンシュタインのような鬼気せまる舞曲の迫力はここにはない。アムランの醒めた表現が、悪い録音の中に鎮座している。録音がもっとよければ、客席のブラボーの理由がわかるだろうが、どうしてまあバランスが悪い、とにかく今まであった同曲のどの録音とも違う独特の深みある演奏なので、無価値とは言わない。リバイバルにはうってつけだ。
※2013-02-07 23:13:54の記事です
深く広い響き、ベルリン・フィルでこの曲が聴けるだけでも喜びだ。解釈どうこうではなくこの「楽器」が可能とした表現に、同曲の新しい側面を見た思いである。ローカルオケ、とくにポーランドのオケばかりがやっていて、ソリストもローカル、ルビンシュタインでさえ指がもつれるのも平気で録音した、そういうところの物足りなさを補うものがある。反面お国演奏、とくにルビンシュタインのような鬼気せまる舞曲の迫力はここにはない。アムランの醒めた表現が、悪い録音の中に鎮座している。録音がもっとよければ、客席のブラボーの理由がわかるだろうが、どうしてまあバランスが悪い、とにかく今まであった同曲のどの録音とも違う独特の深みある演奏なので、無価値とは言わない。リバイバルにはうってつけだ。
※2013-02-07 23:13:54の記事です