湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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プロコフィエフ:バレエ音楽「鋼鉄の歩み」〜Ⅹ.工場

2018年12月19日 | プロコフィエフ
ロザンタール指揮ORTF(ina配信)1956/2/2live2/9放送

ひょっとこが出てきそうな音楽だが古き良き未来派の雑音をプロコフィエフ的に処理した「スキタイ」のオネゲルバージョンみたいなもの。ノイズとわかりやすさの同居はプロコフィエフの味でもあり、伊福部昭などに繋がっていく要素であり、ストラヴィンスキーからバルトークのやっていた硬質の暴力を肉弾戦に落とし込んだ、ソヴィエトへの道はまだ遠いが志向する方向はすでにそちらだったという、巨大なハンマー持ち上げてバタバタするバレエ音楽をやるにはロザンタールは柔らかくまとも過ぎたかもしれない。もっとバチコーンきたほうがこの曲らしい。色彩の明るく派手なところはロザンタールらしさで、なぜか客席は派手にわいている。プロコフィエフを垢抜けさせてくれているのだが。モノラル。ina.frだとPHD89036288。組曲では終曲。アンコールにあたる。
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