湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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プロコフィエフ:弦楽四重奏曲第1番

2007年02月06日 | プロコフィエフ
クロール四重奏団(EPIC)

モノラル盤も出回っているが明晰なステレオ。かなりカロリーの低い1楽章から始まり、ゆっくり精緻な響きの美しさだけじゃあこの曲はもたないなあ、と思ったら2楽章では丁々発止をえんじてくれる。しかしどうも終楽章の暗い幻想にいたるまで違和感がぬぐえない。明るすぎる。明確な旋律をもっているので、旋律に囚われると非常につまらなくなる。だから構造に着目し複雑怪奇なアンサンブルを完璧にすることに専念したのだろうが、結果として技術的には余裕ぶっこいているのに大人ぶってテンションが低いとしか聞こえない。うーむ。1935年クーリッジ夫人が設立したアメリカの往年の名団体クーリッジ四重奏団が44年解散したとき、夫人がパトロンとして呼びかけファーストヴァイオリンのウィリアム・クロールを中心に改めてクロール弦楽四重奏団が設立された。クロールはストラディヴァリウス使いであるが音色にとくに魅力はかんじない。ストラディ特有の音量のなさはききとれる。無印。

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