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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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マキューアン:弦楽四重奏曲第6番「ビスケー」

2012年12月16日 | イギリス
○チリンギリアン四重奏団(CHANDOS)CD

結局全集にはならなかったのか。数はやたらと多いマキュアン。フランスの風物を描くといいながらドヴォルザーク風の民謡音楽で始まり、主として和声面でモダンさを持ち込んで行くミスマッチさが魅力。内声から調えるハーモニーの正確性、細かい動きの的確さが求められる難曲であり、チリンギリアン四重奏団くらいの円熟した腕がないと聴かせるのは無理だろう。解釈的にはより旋律的でロマンチックな音楽としてとらえ、古臭さが勝ってしまう感もある。ワグナーからドビュッシーといった先進的な響きに色目を使い、目まぐるしい転調に鮮やかさな色彩感をかもす場面はあるが、借り物感もなくはない。○。
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