○クリュイタンス指揮VPO(altus)1955/5/15live・CD
マ・メール・ロアがぱっとしなかったのに比べこちらはウィーン・フィルの力量が遺憾なく発揮されている。単純にプログラムの順番の問題で、暖まった段階での演奏だからかもしれない。もちろん曲が「ベートーヴェン的」構成なせいもあろう、大喝采の終演だ。ここでも「かっこいいクリュイタンス」が発揮されており、オケのせいでフランスの香りは減退しているものの、始まる前に一生懸命練習していたフルートの成果も出ていて精度はそれなりに保たれ、聴き応えはある。もちろんこの曲、いくらでも名演がある中でこれが特質を発揮していると言えるところは余り無い。精妙な響きの感覚がミュンシュなどに比べると備わっていると感じられる程度だろう。ラヴェルの不協和音は音量のバランスが難しく、ましてや楽器を複雑に使い分けたスコアリングは机上感も強いが、それでも感覚的な部分も含めやってのける指揮者はそうそういない。クリュイタンスはそれができた指揮者の感がある。○。
マ・メール・ロアがぱっとしなかったのに比べこちらはウィーン・フィルの力量が遺憾なく発揮されている。単純にプログラムの順番の問題で、暖まった段階での演奏だからかもしれない。もちろん曲が「ベートーヴェン的」構成なせいもあろう、大喝采の終演だ。ここでも「かっこいいクリュイタンス」が発揮されており、オケのせいでフランスの香りは減退しているものの、始まる前に一生懸命練習していたフルートの成果も出ていて精度はそれなりに保たれ、聴き応えはある。もちろんこの曲、いくらでも名演がある中でこれが特質を発揮していると言えるところは余り無い。精妙な響きの感覚がミュンシュなどに比べると備わっていると感じられる程度だろう。ラヴェルの不協和音は音量のバランスが難しく、ましてや楽器を複雑に使い分けたスコアリングは机上感も強いが、それでも感覚的な部分も含めやってのける指揮者はそうそういない。クリュイタンスはそれができた指揮者の感がある。○。