湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ラヴェル:マ・メール・ロア組曲

2010年02月17日 | ラヴェル
○クリュイタンス指揮VPO(altus)1955/5/15live・CD

荒い。統制が甘く即興的で奏者がばらける様子も感じられる。フルートなどソロ奏者の調子が悪いのが気になった。速度についていけない場面もある。このコンビは相性がよかったようだが、個人的にはそれほど惹かれる要素はなく、一流指揮者の名にすたるラヴェルをやってしまっている感が否めない。ただ、やたらと大見得を切るようなことはなく気取ったふりのかっこのよさ、人気はあったのだろうとは思える。録音もそれほど。○にはしておく。

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2 Comments

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もともと統制が甘い (サンセバスチャン)
2010-02-17 13:47:52
東京ライヴの『幻想』をきくと、終楽章は完全に崩壊してしまっていて、パリ音楽院Oの弱体のせいか!なんて思っていましたが、もともと統制が甘いのですね。
練習嫌いの逸話が残っているのは、この人とクナですね。クナは練習なしでもオケを完全に掌握できるので、練習は不要だったなんてどこかで書いてありましたが、クリュイタンスの場合はオケへの阿りを感じるのは偏見か?

ところで、無声映画の『ナポレオン』を見ました。音楽はオネゲルだったような。長いけど、なかなか面白いです。
クナも・・・ (管理人)
2010-02-18 09:41:35
相対的には統制が厳しい指揮者ではないですよね。始めから技量の高いオケを使い、自ずと乗らせるカリスマタイプなのでしょう。クリュイタンスは耳がいい指揮者というイメージだったんですが、ライヴだとけっこう荒い。時期的にどうかはわかりませんが一応VPOを使っているのに、恐らくメンバーが万全ではないのでしょう、その意味ではオケへの阿り、という点あたっているかもしれないなと思います。音楽院管はもともとかなりムラがあるので。。

私は天井桟敷のビデオが出てきたので見ました、ミュンシュ・音楽院管がちゃんとクレジットされてますね。

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