湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆ルーセル:組曲ヘ長調

2017年08月09日 | フランス
○コープランド指揮トロント交響楽団(DA:CD-R)1976/11live

コープランドは指揮もよくしたがいずれも生硬で透明感と客観性が勝るものである。この演奏では録音のせいもあろうが重心が低い響きにいちいちこだわる感じが強く、テンポがちっとも前に向かっていかない。上にも跳ねない。チェリの演奏様式に近いが指揮技術的に劣るというか、整え方が甘いと言うか、がさつである。ルーセルはナディア・ブーランジェらを通してアメリカのアカデミズムに影響をあたえた一人で、コープランドの日和ったほうの作品にはとくにリズミカルな書法や響きの傾向に共通点が見出せるように思う。この作品が選ばれたのもそういう理由だろう。いちおう○にしておく。チェリ以外ではNYPのころのブーレーズにも似たところがあるか。

※2007/12/30の記事です

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