湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲

2017年07月13日 | ストラヴィンスキー
イダ・ヘンデル(Vn)マルコ指揮デンマーク放送交響楽団(forgottenrecords)1959/1/29liveコペンハーゲン放送

なるほど少し消化不良かもしれない。冷徹な構造物の側面が強い曲に従来のヴァイオリン協奏曲的な「物語」を持ち込もうとして、均整感が損なわれているように思う。また1フレーズ1フレーズ一音一音の表現には力が入るが流れていかない、音符ひとつひとつに拘泥し全体が出来ないヴァイオリン初心者的なところに手探り感がある。四楽章終盤はそれでも聴かせる流石の腕なのだけれど、私の知っているこの曲ではない。びしっと統一された楽章冒頭の重音が、一楽章冒頭からすかされるというか、バラしたように弾くなど表現が違うのが座りが悪かった。モノラル。楽団は比較的派手だが前プロの火の鳥組曲とは出来が雲泥の差。
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