湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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グリエール:シャー・セネム

2005年02月23日 | グリエール
○作曲家/ストリアロフ指揮モスクワ放送管弦楽団、オルフェノフ、ラヒエフスカヤ(MELODIYA)1947/52・LP

リムスキーとハチャトゥリアンを足して二で割ったような音楽。スターリン様如何でしょう、という感じの完全にロシア国民楽派を範とした社会主義レアリズムの原点のような音楽。それでもリムスキー好きにはアピールするものはあると思う。適度に興奮もする。理論的に言えばこの民族音楽の源泉はどこぞのローカルでマニアックな民謡に当たるのだと思うが、フツーの耳で聞けばこれは紛れも無くシェヘラザードでありロシアの謝肉祭である。いくぶんマンネリズムを感じるが、とくに後半で+αを感じさせるようなちょっと面白い響きやリズムがあり、ハチャトゥリアン的感興が加わってくる。演奏自体はリッパ。オケが引き締まって素晴らしい舞踏音楽を演じきっている。思わずバレエの情景が浮かんできそう。作曲家とストリアロフのどちらがどこをやっているという解釈的な差異は殆どないから特に意識する必要はないと思う。録音が貧弱なのは仕方ない。○。

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