湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆ミャスコフスキー:交響曲第21番「交響的幻想」

2017年01月16日 | ミャスコフスキー
○ラフリン指揮ソヴィエト国立交響楽団(COLOSSEUM)LP

イワーノフにくらべればボリュームがある。序奏の弦のコラールふうの重なりがしっかり響いている。録音のせいか(共にモノラルだがこちらアメリカ盤のほうが若干ピッチが高い)。アマチュアとききまごうバラけたアンサンブルや響きも指揮者によってはしかねないオケだが、ここでは許せる範囲ギリギリか。主部の躍動感もこちらのが上である(ヴァイオリンの薄さは否定できないが)。テンポ的に粘らないので垢抜けているが半面解釈の面白味はない。素っ気ないほどにインテンポ気味な流れよさだけを評すべきか。もちろんクライマックスはルバートするが、人工的というか若いかんじ。オケの音量変化まで統率が届いていない(録音のせいかもしれないが)。音への思いのなさはなんなんだろうか。ミャスコフスキーへの思いの問題?型通りには成功しているのだが、ちゃんとまとまってはいても、何か物足りない。聞けるレベルにはあるので○だが、ソビ響の悪さの出た演奏。原盤ソヴィエト版SPとのことなので音質のことはそこに起因している可能性大。

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