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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ベートーヴェン:コリオラン序曲

2017年11月18日 | Weblog
フルトヴェングラー指揮BPO(history他)1943/6・CD

ベートーヴェンの序曲等の中でも目立った派手なところがなく精神性を求められる曲である。私ははっきり言って苦手で、フルヴェン先生の厳しく引き締まった、ナチ時代の異様な録音であっても、ただの精神性の塊で音楽とは認識できなかった。
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バッハ(レスピーギ管弦楽編):パッサカリアとフーガ(ハ短調)

2017年11月18日 | Weblog
モントゥ指揮ボストン交響楽団(WHRA他)1959/7/24live・CD

古典回帰したレスピーギの編曲だがブラスをぶっ放し派手に盛り上げるスタイルは健在だ。結果としておよそバッハではない世俗的な、ストコフスキーによく似たものに仕上がっている。モントゥーだから、さらに音楽を愉悦的に盛り立てていて、世俗性はさらに増す。ある意味ききやすいが、原曲の瞑想性を求めるとかんぜんに気分を害するだろう。
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ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」

2017年11月17日 | Weblog
マデルナ指揮ミラノRAI交響楽団(SLS)1966/2/11ミラノlive

こもったステレオ。最初から引き込まれた。抒情的な演奏で、バレエではなくコンサート用として設計されている。オケの弱さもあってそれゆえの「甘さ」もあるが(マデルナにしては引き締まった筋肉質の演奏ではある)増してドラマティックでわかりやすいハルサイになっており、旋律美や響きの鋭さ、リズムの迫力、すべてが「楽しく」期待以上のものを聞かせてくれた。飽きる曲だがこれはどうしようもなく破滅的な拡がりをみせる最後までドラマを楽しむことができた(オケはお疲れ気味)。ブラヴォが飛ぶ。少し冷たい音に聞こえるのは私のプレイヤーのせいだろう。
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ラヴェル:ツィガーヌ

2017年11月17日 | Weblog
フランチェスカッティ(Vn)マルティノン指揮シカゴ交響楽団(SLS)1966/3/17シカゴlive

このソリストにしては無個性かな、という気もしたが、激してきたところの技巧の完璧さに沿うように音色も甘さが出て、あのフランチェスカッティの音になる。ライヴで細部までミスが皆無、これはすごい。それはオケにもいえる。マルティノンが弛緩傾向を示さずじつに職人的にオケをソリストと融合させている。これは正規レコード化してもおかしくない演奏だなあ。最初に述べたようにカンタービレのない曲だからソリストのメリットがあらわれにくいのは確かだが。盛大な拍手だがブラヴォの出る場所ではない。ステレオ。
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ドビュッシー:管弦楽のための映像

2017年11月17日 | Weblog
マルティノン指揮シカゴ交響楽団(SLS)1967/3/17シカゴlive

3曲からなる組曲で2曲目の「イベリア」がさらに3部に分かれるという大曲で、組曲といっても内容的な共通点は少ない。しかし音楽的には似たムードがえんえんと続く心地がして、長大なバレエ音楽を聴いているようなつまりダフクロのような、ゆったりと引いたスタンスで聞くべき、そしてそうでもしないと「春のロンド」のせっかく盛り上がるところですでに飽きてしまっている可能性がある。マルティノンは名器を使うと極端に上手い。シカゴは決して良い関係だったわけではないが楽団はほかにないほどぴたりとつけいつもの、音符の間に空気の通るような冷めた技巧を提示するようなところは「ない」。円熟した流麗なドビュッシーの部分部分熱いので、本とこの組み合わせはもったいなかった。爆発的なところはないが、全曲版としてよくできている。もっとも曲が有名だからかな。ちなみにこの精度でライヴなのである。良いステレオ録音。
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グリンカ:ルスランとリュドミラ序曲

2017年11月17日 | Weblog
ケーゲル指揮ドレスデン・フィル(HMV他)ミュンヘン?・CD

華やかで明るいルスラン。鋭さについてはケーゲルらしくもなく普通だが、この曲を内声まで構造的にしっかり組み立てた演奏は珍しいのでは(終盤)。
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ストラヴィンスキー:サーカス・ポルカ

2017年11月17日 | Weblog
ケーゲル指揮ドレスデン・フィル(HMV他)マインツ・CD

作曲家本人の演奏のような残響が多くゆっくりした機械的なリズムをとっている録音だが、ケーゲルらしく威厳を持ち込みリズミカルな処理もうまく、まあまあの結果となっている。
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エルガー:威風堂々第1番

2017年11月17日 | Weblog
ケーゲル指揮ドレスデン・フィル(HMV他)ボン・CD

私はこの「音楽の花束」曲集の中で一番楽しめた。毅然とした態度とアグレッシブな表現が共存し、少し響きが軽いかな、と思いつつも引き込まれてしまう。けっこう揺れるテンポもかっこうがよい。ケーゲルに合っているのだろう。
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ファリャ:「恋は魔術師」より火祭りの踊り

2017年11月17日 | Weblog
ケーゲル指揮ドレスデン・フィル(HMV他)ベルリン・CD

ここでは少々激したケーゲルが聴けて楽しい。が、この曲の演奏としては中っくらい、といったところか。
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フランツ・シュミット:歌劇「ノートル・ダム」より間奏曲

2017年11月17日 | Weblog
ケーゲル指揮ドレスデン・フィル(HMV他)ミュンヘン・CD

リヒャルト・シュトラウスもどきの響きに単純な旋律音楽、抜き出してやるアンコールピースとしては平易でいいものだからけっこうやられている。作曲家の弟子カラヤンも振ったという曲だが、ケーゲルはひときわ穏やかで、静けさはこれもいつものケーゲルといったところか。フランツの音楽を楽しめる曲ではない。
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ラヴェル:ボレロ

2017年11月16日 | Weblog
プレートル指揮フィレンツェ五月祭管弦楽団(MAGGIO)2004/3/6(5/6?)コムナーレ劇場live・CD

5月録音としているデータもあるが盤には3月とある。独特で、生半可な指揮者には許されなかったであろう演奏。巨匠の時代を彷彿とさせる。否プレートルこそ巨匠の時代の最後を飾る指揮者だったのかもしれない。恣意的にデフォルメされた歌い方は最初から最後まで統一されており各ソリスト任せのものではない。盛り上がりも力技はなかなか出ず、柔らかなフレージングと響きで不思議な美麗さをはなつがこれも妙に末尾を引き伸ばす表現による恍惚感をもたらす結果の感想か。太鼓陣は中でも一貫して強く正しいリズムを保つ。いや、そうしないとこの歌い方ではグズグズになるのだろう。全楽器が出るとやにわにブラスが力強くなる。表情は普通のボレロの英雄的なそれになる。それでも音符の入りも終わりも松葉が付くような感じて柔らかく、ここは好き嫌いがあるだろう。ボレロを大きなクレッシェンドの音楽とするならば、これはあまりクレッシェンドした感じは最後までない。それまでになかった自由な音量変化もあるものの、わりとそのまま終わる。個人的には竜頭蛇尾的。拍手は一応盛大だがこの人にしてはブラヴォはすくないのではないか。
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ブラームス:交響曲第4番

2017年11月16日 | Weblog
ワルター指揮コロムビア交響楽団(COLUMBIA/sony)1959/2・CD

時代なりの質ではあるがゴージャスなステレオ録音で、ワルターがこの時代に間に合ったことは喜びたいが、音響にごまかされているだけで演奏はかなり大人しく感じる。最盛期ワルターは三楽章の力感あふれる舞踏性にのみ顔を出し、ここはテンポこそそれほど早くないものの引き締まったリズムとみずみずしい表現が楽しめるが、一楽章は音量的に平板で横長の印象を受ける。それもクレンペラーのようなものではなく、非論理的に揺れる部分は揺れるのである(全体に埋没するくらい少ないが)。オケの非力さを言ってもしょうがないが、非力というよりは弦楽器の指向性に欠け薄くばらけるような感がある。ブラームスの難しいところを難しいなあと思ってアンサンブルしているようだ。両端楽章にやや顕著である。テンポ設定が遅いのか。うーん。あとは録音が明るすぎる、かな。
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ドビュッシー:管弦楽のための夜想曲

2017年11月15日 | Weblog
アンゲルブレシュト指揮ORTF&合唱団(SLS)1962/1/23シャンゼリゼ劇場live

データが正しければ初出だが、この指揮者にかんしていえば演奏毎に違うことをすることはないから判別は難しい。若干の粗さがあったりあとは録音状態の違いだろう。これはあまり音がよくない。60年代だがモノラルで10年さかのぼったような音がする。思いっきり引いた客観的な演奏なのでそういう音だとほんとに地味である。予想を下回る温度で来るので膝から落ちるか、記憶に残らないか、とにかくこの人の夜想曲はほかにもけっこうあるので、選ばれし乙女、フォレレク(いずれも既出)との組み合わせで買うかどうか決めたほうがよい。
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ドビュッシー:ピアノと管弦楽のための幻想曲

2017年11月15日 | Weblog
ボジャンキーノ(P)マデルナ指揮ローマRAI交響楽団(SLS)1973/4ローマlive

かなりミスタッチも濁りもあるがフランソワよりまし、というソリストと、恍惚としたスクリアビンの音楽のようなゆっくりしたテンポで慈しみ進むマデルナが、やや腕に不安のあるオケとなんとか技術的限界を迎えずに進めて、結果としてちゃんと聴ける。マデルナの音響感覚(派手なものだ)はそれなりにしっかりしていて、トリッキーなリズムの曲に対し弛緩するテンポにぎりぎりオケをついてこさせている。ラストはそれなりに盛り上がる。フランソワ盤を振り返り思えば同じような解釋だったかもしれない・・・あれはマデルナのせいだった??ステレオで比較的良い。拍手は戸惑い気味。おなじボジャンキーノとのミヨー「エクスの謝肉祭」ほかシェーンベルクは既出。
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ドビュッシー:管弦楽のための夜想曲~Ⅱ.祭

2017年11月15日 | Weblog
モントゥ指揮LSO(sls)1963/4/15大阪フェスティバルホールlive

ベト8、ブラ2のアンコールとして演奏されたものでブラヴォが飛ぶ。モントゥー得意の愉悦的な曲だからリズムよく進む。音色が懐かしいがロンドン交響楽団と知って驚いた。機能性はボストン並である。ちょっと下品な歌いまわしも含めて個性的であり、イギリスオケのイメージから少々外れる。録音はやや遠くモノラル。よくはない。
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