◎ジェラール・プーレ(Vn)ノエル・リー(P)(ARION)CD
近現代作品を網羅的に録音したうちのフランスソナタ集。なんかの賞をとっていて(いーかげん)一時期国内でも1000円で投げ売りされるほど聴かれた?盤の、目玉トラックだ。このフランス派の名手二人の演奏に◎以外つけるわけにはいかない(ちなみに今はプレミア盤化しMP3配信でも1800円する)と思う私はプーレの自然に変化するヴィヴラートのかけかたに痺れ、リーは言うまでもなく安心して聴ける、新進気鋭やらビルトーゾやらという押し付けがましさのない純粋な美しさ、その上でこの珍品が聴けるのである。譜面持ってるような持ってないような気がするが「え、こんな新しい曲が初期の習作だって?!」という曲で、初期ドビュッシーを遥かに越える技巧的な新しさを提示している。フォーレを吸い付くし独自の先鋭な書法を確立しつつある、ただやや長すぎる。そのためディーリアスの習作ソナタに近いロマンチックさが出てしまっている(共に単一楽章)。何故か陳腐な和声に走ったり。。でもこれだけは言える。習作と言うには惜しい。個人的にはこれに比べれば併録のピエルネなんて屑。演奏はこれしかいらない。
近現代作品を網羅的に録音したうちのフランスソナタ集。なんかの賞をとっていて(いーかげん)一時期国内でも1000円で投げ売りされるほど聴かれた?盤の、目玉トラックだ。このフランス派の名手二人の演奏に◎以外つけるわけにはいかない(ちなみに今はプレミア盤化しMP3配信でも1800円する)と思う私はプーレの自然に変化するヴィヴラートのかけかたに痺れ、リーは言うまでもなく安心して聴ける、新進気鋭やらビルトーゾやらという押し付けがましさのない純粋な美しさ、その上でこの珍品が聴けるのである。譜面持ってるような持ってないような気がするが「え、こんな新しい曲が初期の習作だって?!」という曲で、初期ドビュッシーを遥かに越える技巧的な新しさを提示している。フォーレを吸い付くし独自の先鋭な書法を確立しつつある、ただやや長すぎる。そのためディーリアスの習作ソナタに近いロマンチックさが出てしまっている(共に単一楽章)。何故か陳腐な和声に走ったり。。でもこれだけは言える。習作と言うには惜しい。個人的にはこれに比べれば併録のピエルネなんて屑。演奏はこれしかいらない。