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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ドビュッシー:「放蕩息子」~行列とエール・ド・ダンス

2012年10月04日 | ドビュッシー
クレナウ指揮ロイヤル・フィル(columbia)1926・SP

「イベリア」とのカップリング。ごく短い曲ゆえ余り書くことがないのだが、時代なりの鄙びた音にこのオケらしい中庸さがほどよく効いてまあまあ聞き易くなっている。
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ドビュッシー:弦楽四重奏曲

2012年09月28日 | ドビュッシー
○レナー四重奏団(COLUMBIA)1928/3/15・SP

ドビュッシーが初期の持ち味であった軽やかな響きにボロディン的な熱気を加え一味違う世界を描き、他の曲とは異なる印象を与える作品。レナーはてんめんとした音表現もさることながらアクセントを強くテンポやリズムを揺らしに揺らして極限までロマンチックな音楽を指向し、恣意性の高さは比類無い。変な演奏だし技術的にもギリギリといった様子だが、勘違い度はヴェーグを思わせるところがあり一回はまると癖になるかもしれない。
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ドビュッシー:管弦楽のための夜想曲

2012年09月26日 | ドビュッシー
○フレスティエ指揮セント・ソリ管弦楽団他(Ardmore:CD-R/disque francais)1955

「海」とのカップリングでLPで出ていたものの板起こし。オケは臨時編成の録音オケらしい。これが巧い。きらきらするようなフレスティエの色彩的な処理を精密に音にしている。解釈自体は「海」よりも起伏があるように感じたが、「祭」はやはり少し客観的に落ち着き過ぎか。○。
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ドビュッシー:三つの交響的エスキース「海」

2012年09月26日 | ドビュッシー
○フレスティエ指揮セント・ソリ管弦楽団(GRANDSLAM/disque francais)1955/9/25・CD

CD復刻では幻想とカップリングされているが音質差がかなり感じられこちらは貧弱なモノラル板起こしで針音もブツブツ入る。ただ、他でDFのカップリングの通り夜想曲と組み合わされている音源を聴くと似たようなものなのでこれは板起こしとしてはまずまず、なのだろう。演奏はかなり明晰で、速いインテンポでさっそうと進む場面が多く、対してオケの細部まで配慮が行き届き細かい音までも粒立てて決して曖昧にしない意志が感じられ聴いていて心地よい。粘るタイプのミュンシュとはまったく異なる、これぞフランス式というようなものだ。派手な解釈はないのでそういうものを求める向きには薦めないが、ドビュッシーの紡ぐ精妙な色彩変化こそを楽しみたい向きにはうってつけだろう。まあ、ラッパは下品だが。○。
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ドビュッシー:三つの交響的エスキース「海」

2012年09月23日 | ドビュッシー
○カンテルリ指揮フィルハーモニア管弦楽団(ica)1954/9/9エジンバラlive・CD

せっかちで咳込むような表現が気になる箇所も多いがトスカニーニ的なカンタービレに、重々しい響きと精緻なアンサンブルをプラスして独自の「海」を聴かせている。意外と直線的でもなく即興ふうの揺らしが感情に訴えて来てラストは盛大なブラヴォ。ドビュッシーの繊細さは録音の悪さもあって望めないが、なかなかロマンチックに楽しめる。○。
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ドビュッシー:神秘劇「聖セバスティアンの殉教」組曲

2012年09月20日 | ドビュッシー
○カンテルリ指揮フィルハーモニア管弦楽団(ica)1954/9/9エジンバラlive・CD

カンテッリの同曲録音は他にもあるがこれは初出ではないか。意外と重厚な響きでスクリアビン的な音楽に仕立てているのが面白い。スマート、精緻もしくは直情的といったカンテッリの様式のどれとも異なる印象で、トスカニーニとのスタイルの違いを改めて認識させる。交響的断章版だがこれが歌唱が入るとまた違ってきただろう。○。
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ドビュッシー:管弦楽のための夜想曲~�.雲

2012年09月13日 | ドビュッシー
○モリナーリ指揮聖チェチリア音楽院管弦楽団(SCO)1942・CD

独特のバランスでアクセントをきかせがしっ、がしっと組み上げていくさまが面白い。牧神にくらべエキサイティング。牧神も翻って聴けばアクセントがしっかりして清々しかった。録音悪い。モリナーリはローマの松初演で有名だがパリで海を振った際ドビュッシーに大絶賛されたという。
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ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲

2012年09月13日 | ドビュッシー
○モリナーリ指揮聖チェチリア音楽院管弦楽団(SCO)1942・CD

ソリストには古めかしい表現もきかれるが比較的さらさらした演奏で解釈に奇をてらったところがなく、安定した印象を受ける。細かいところには技術的問題も感じさせる一方で雰囲気を保つ細心の注意がはかられ、色彩感ゆたかだ。じつに牧神らしい演奏。録音が悪いのが惜しい。
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ドビュッシー:「放蕩息子」より行列と舞曲

2012年08月10日 | ドビュッシー
トゥーシュ指揮コンセール・トゥーシュ管弦楽団(pathe/hindenburg:CD-R)1919

ドビュッシーが亡くなって間もない録音で、最古期の盤といってもいいものであるからノイズや音色のおかしさは我慢するしかない。曲に動きがあるのでなんとなく流れは聞き取れるが、しょうじき、それ以上のものは聴こえない。
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ドビュッシー:牧神の午後による前奏曲

2012年08月10日 | ドビュッシー
シュヴィヤール指揮ラムルー管弦楽団(pathe/hindenburg:CD-R)1922

ほんと聴きづらいレベルのノイジーな音で楽器の分離も悪く、この曲を楽しむのにはかなり辛い録音。だがドビュッシーの海などを初演したことで知られるラムルー管二代目指揮者シュヴィヤールの貴重な記録ということで参考に聴くのもよし。雰囲気的なものを味わうことは無理です。
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ドビュッシー:三つの交響的エスキース「海」

2012年03月30日 | ドビュッシー
○ミュンシュ指揮ボストン交響楽団(altus)1960/5/29来日live・CD

録音はホワイトノイズに塗れ決してミュンシュの海として上等の出来でもないのだが、ケレン味たっぷりの表現は揺れ動く海の情景描写としてはうまく機能していてそれなりに楽しめる。最後も爆発はしないが客席反応は上々。○。
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ドビュッシー:三つの交響的エスキース「海」

2012年03月30日 | ドビュッシー
○トスカニーニ指揮NBC交響楽団(放送)1948/3/27live

オールドビュッシープログラムの最後を飾る大曲。引き締まった表現であるがゆえにスケール感が無くなっている感もあり、そこは録音のせいのような気もするが、ここまでの他曲の演奏と比べてそれほど魅力的には聴こえなかった。美しいアンサンブルは最後までその音のきらめきを失うことはなくブラヴォも飛ぶ終演後。○。
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ドビュッシー:管弦楽のための夜想曲~Ⅱ.祭り

2012年03月30日 | ドビュッシー
○トスカニーニ指揮NBC交響楽団(放送)1948/3/27live

リズム系の楽章になると俄然強い指揮者だ。付点音符付の伴奏が溌剌として、引っかけるような表現は胸がすく。余りにスピードが速くつんのめっていく様子はたまにトスカニーニの演奏で聞かれるものだが、珍しい乱れといえば珍しい(ここでは走ってるとまでは言わないけど)。ブラス陣がやや窮屈か。楽章単独演奏。○。
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ドビュッシー:牧神の午後による前奏曲

2012年03月29日 | ドビュッシー
○トスカニーニ指揮NBC交響楽団(放送)1948/3/27live

夢幻的な雰囲気をかもす「印象派」の代表作だが、トスカニーニはその霧をウィンドマシーンで吹き飛ばして牧神を叩き起こし、筋肉のビリビリするような緊張感ある踊りを舞わせている。これはこれで一つの見識だ。ただ、個性的だとか、面白いとかはなく、旋律だけが頭に残る演奏。
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ドビュッシー:管弦楽のための映像~Ⅱ.イベリア

2012年03月29日 | ドビュッシー
○トスカニーニ指揮NBC交響楽団(放送)1948/3/27live

オールドビュッシープログラムの最初の演目として放送されたもの。はっきり言ってこれが現代の明晰な録音で提示されていたら寄せ付けるもののないダントツの名演として一位に挙げることができる。残念ながらトスカニーニの放送音源なりのノイジーさで○にとどめざるをえないが内声部までちゃんと聞き取ることができ、リズムや伴奏音形を担うパートの隅々まで行き届いた配慮が確かなアンサンブル能力と各個の技巧に裏付けされて明晰。ドビュッシーのスコア特有の構造的弱みというのが演奏側の配慮によってまったくカバー可能であることをはっきり示している。ブラスに一部弱みがみられるが弦楽器など脱帽の精度だ。とにかく両端部のリズム!このリズム感は旋律「以外」の声部が如何にしっかり音符を音にできているかを示すものだ。旋律はその上にのっかっていくだけでいい。いや、ここでは旋律も自主的にリズムを主張し、その間に一縷の隙もない状態であるのが奇跡なのだが。。
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