○レナー四重奏団(COLUMBIA)1928/3/15・SP
ドビュッシーが初期の持ち味であった軽やかな響きにボロディン的な熱気を加え一味違う世界を描き、他の曲とは異なる印象を与える作品。レナーはてんめんとした音表現もさることながらアクセントを強くテンポやリズムを揺らしに揺らして極限までロマンチックな音楽を指向し、恣意性の高さは比類無い。変な演奏だし技術的にもギリギリといった様子だが、勘違い度はヴェーグを思わせるところがあり一回はまると癖になるかもしれない。
ドビュッシーが初期の持ち味であった軽やかな響きにボロディン的な熱気を加え一味違う世界を描き、他の曲とは異なる印象を与える作品。レナーはてんめんとした音表現もさることながらアクセントを強くテンポやリズムを揺らしに揺らして極限までロマンチックな音楽を指向し、恣意性の高さは比類無い。変な演奏だし技術的にもギリギリといった様子だが、勘違い度はヴェーグを思わせるところがあり一回はまると癖になるかもしれない。