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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ドビュッシー:牧神の午後のための前奏曲

2013年01月11日 | ドビュッシー
ビーチャム指揮LPO(LSO)(dutton/IRON NEEDLE他)1939/2/13・CD

SP起こしだがノイズの中からも聞こえてくるのは「勘違い演奏」。音色に問題は無いのに解釈が前時代のロマン派というか、ワグナーのような明瞭さをもった楽曲として演じられ違和感がある。オールドスタイルなのに何か突き放したようなところがある。魅力的ではない。ビーチャムのドビュッシーには当たりはある。これは珍しくハズレだ。LSOと表記しているものがあるがLPOの誤りと思われる。
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ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲~Ⅱ.

2013年01月07日 | ドビュッシー
◎モレッティ(HRP)ジェラール・プーレ(Vn)デスジャーディンス(DB)パリジー四重奏団(NAIVE)CD

古今東西最も典雅な曲だ。確かに神聖な舞曲は余りぱっとしない曲だが、全曲出さなかったのは何故?豊饒な演奏でプーレの自由な表現にゆったり浸れる。他のメンバーもフランスものにかけては手だれ揃い。ゆったりだが通常余りやられない起伏のある演奏は単曲録音したせいなのか?これはオムニバスだが小洒落たカフェ向きなのでぜひ。
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ドビュッシー:カンタータ「放蕩息子」~1.行列と踊りの音楽

2013年01月01日 | ドビュッシー
○ビーチャム指揮RPO(BBC、IMG)1959/11/8live・CD

前説付きの盤と無しの盤がいずれもBBC名義で出ているので重複注意。ロイヤル・フィルの美麗な音、とくに清潔なフルートソロを聴くべき演奏で、盛大な拍手が贈られている。○。
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ドビュッシー:カンタータ「放蕩息子」~1.行列と踊りの音楽

2013年01月01日 | ドビュッシー
○ビーチャム指揮RPO(BBC)1956/10/22live・CD

ビーチャムがアンコール曲としてレパートリーにしていたものでライブのほかスタジオ録音も存在する。フランス曲に意外と適性を示すビーチャムだけあってリリカルな小品を爽やかに聴かせる。惜しむらくは録音状態か。
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ドビュッシー:管弦楽のための夜想曲~Ⅰ.雲

2012年12月20日 | ドビュッシー
○ピエルネ指揮コンセール・コロンヌ管弦楽団(ODEON)SP

オデオンに三曲とも残しているが祭はほとんど見たことがなく、ネットではオデオン以外のレーベルで出ていたのを一度確認したのみである。雲と祭は連番でシレーヌのみ離れており、本来ばらばらで録音した可能性がある。ピエルネの指揮は硬直したようにかんじることが多いのだが、これはなかなかのアトモスフェール(雰囲気で書いてみました)。まさに夜の雲、静かに浮かび、繊細だ。動きのない曲のほうが向くのかもしれない。楽団のソリストの音が懐かしい。○。
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ドビュッシー:管弦楽のための映像~Ⅱ.イベリア

2012年12月20日 | ドビュッシー
○ガストン・プーレ指揮コンセール・ピエルネ協会管弦楽団(COLUMBIA)SP

比較的新しい録音にきこえるがモントゥと並んで本邦紹介された1920年代よりは下るだろう。ジェラール・プーレ氏の父上でドビュッシーのソナタを作曲家と検討・初演したガストン・プーレの指揮記録。この人は弦楽器偏重・打楽器やブラスによる雰囲気付けによって独特のラヴェル的なはっきりした図像を描き、全体設計はけして上手いわけではないが「聴かせる音」を出す。オケは実態がわからないが弦楽器にしてもこの時代にしては非常に揃っていて上手い。キレのいいリズムはSP録音時代とは思えない。弦楽器がとにかく鍛えられている(笑)ホルンがフランス式としては限界みたいな音でほえていたり、果ては第三部、絶対聞こえないヴァイオリンの上昇ポルタメントがSPのくせに耳に突き刺さってくる(かんじんのフォルテ表現は音量が抑えられたうえ割れて聴きづら過ぎるのに)!いや、鐘の音に彩られた弱音の世界がまたイマジネイティブでびっくりした。音色がもう素晴らしいのだが、ガストン・プーレが指揮者として好んだラヴェルっぽい見通しの良さ、粘りの無さがありながら、凄く印象派的なのである。第二部が素晴らしい!生温い音、ハリウッド的でないロマンチシズム。くれぐれも一流指揮者の記録ではない。しかしこれは同時代では文句なく一流の指揮記録である。録音さえよければ!
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ドビュッシー:沈める寺(管弦楽編)

2012年12月20日 | ドビュッシー
○ガストン・プーレ指揮コンセール・ピエルネ協会管弦楽団(COLUMBIA)SP

比較的新しい録音にきこえるがモントゥと並んで本邦紹介された1920年代よりは下るだろう。ジェラール・プーレ氏の父上でドビュッシーのソナタを作曲家と検討・初演したガストン・プーレの指揮記録。映像Ⅱ「イベリア」の面埋めになる。この人は弦楽器偏重・打楽器やブラスによる雰囲気付けによって独特の立体的な図像を描き、全体設計はけして上手いわけではないが「聴かせる音」を出す。オケは実態がわからないが弦楽器にしてもこの時代にしては非常に揃っていて上手い。編曲はストコフスキ版か。違和感のあるラッパのぶっ放しが興をそぐもののおおむねドビュッシーらしさも感じさせる。
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ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ

2012年12月12日 | ドビュッシー
○ジェラール・プーレ(Vn)ノエル・リー(P)(ARION)CD

譜面ヅラわからないところで聴かせるのが非常に難しい曲で(演奏もしづらい)、最晩年に何を描いてくれてるんだといったかんじだが、この演奏で聴くと顕著であるはずのスペイン要素がわりと気抜かれ、完全にフランスのソナタになっている。音色によるところもあるが、技巧的に素晴らしいのにパッションが足りないようにもかんじる。でも、凡庸ではない。いや3楽章は凄い。そのへんの盤とは何が違うのか?ノエル・リーの積極的な表現によるところも大きい。これはヴァイオリンとピアノによるアンサンブルなのだ。独立した線的な表現が目立ちアンサンブルとして組み合わせるのが難しい、そこをリリカルな粒だったノエル・リーが引き立てる。プーレの見せ場を盛り上げる。最後は派手だ。○。
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ドビュッシー:弦楽四重奏曲

2012年12月12日 | ドビュッシー
○ロンドン四重奏団(M&A)1943/12/4live・CD

LSQのアメリカライブ、図書館コンサートと言われるものの集成ボックス(埋め合わせにコロンビア録音もあり)より。ダウンロード販売だと好きな曲だけ買える(naxos/NML収録済み)。初期に有名メンバーがいてロンドンを訪れた邦人演奏家などにインパクトを与えた、その楽団とは別物と理解したうえで聴くと、いつものLSQだな、という平凡な出だしから1楽章はとくに印象が残らない。しかし、これはライヴだということを忘れてはならない。プレイヤーにもよるが、いつもの羽目を外すのがライヴのだいご味だ。2楽章からフレージングの細かい操作が面白くなり、3楽章のチェロソロのソリスティックな表現(決して派手ではないが)に惹きつけられる。4楽章はどんな演奏でも盛り上がるのでこれはおいておいて、中間楽章の魅力で○つけます。
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ドビュッシー:月の光

2012年12月11日 | ドビュッシー
○M.ノヴェッロ(P)(EDISON BELL)1923・SP

夭折のピアニストノヴェッロのドビュッシー二品のうちのひとつだが、ロマンティックなこちらのほうがケークウォークよりも性に合っていると感じた。同曲に要求される妄想的で夢幻的な表現を、そこまで誇大にはいかないものの、素直に演じており、素直に聴いて染みる。大昔の時代がかったスタイル、という印象もなく、これはなかなかのものである。○。
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ドビュッシー:弦楽四重奏曲~Ⅲ(後半)

2012年12月11日 | ドビュッシー
○ロンドン四重奏団(columbia)1915・SP

どうやら穴埋め的に録音されたものらしく組み合わせを違えた盤もみられる。この曲のSP録音でよくみられる展開部のチェロからの第二旋律より始まり、これ以前の録音は確認できる限り無い(知っていたら教えてほしい)。LSQ第一期メンバーによる希少録音であるがサモンスが加わっているという意味は特に感じない。穏やかで柔らかく、丁寧である。いい意味でも、悪い意味でも英国的だろう。
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ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲

2012年11月21日 | ドビュッシー
○ベルクハウト(HRP)ムジカ・ダ・カメラ(decca)LP

繊細でリリカルで節度あるニュアンス付けがなかなかのハーピズムを振り撒いている。このアルカイックでいかにもドビュッシーらしい典雅な作品に期待されるそのものがここにある。感心してしまった。
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ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲

2012年11月07日 | ドビュッシー
○ミュンシュ指揮NYP(NYP)1967/2/25live・CD

とにかく「音の太い」演奏。ミュンシュ的だ。ただ音色は暖かく深くて冒頭のフルートからして気持ちはよい。自由さは感じられないが雰囲気がある。良い録音ではないが悪い演奏ではない。逆に言えばとくに聴く必要のある録音ではない。
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ドビュッシー:「子供の領分」組曲(カプレ管弦楽編)

2012年10月04日 | ドビュッシー
トゥーシュ指揮コンセール・トゥーシュ管弦楽団(hindenburg:CD-R/PATHE)1920/12

冒頭からあまりに鄙びていてがくっとくる。大正時代の盤だからノイズは仕方ないし音色だってこの時代の標準だろうから余り責めるのもよくないが、音のキレも悪いし揃わないしだらだらしている。ただ、曲によっては面白い。といってもカプレの明るい編曲が私は苦手なのでそれも含めてマイナスに聞いてしまうところもあるが、ゴリウォーグのケイクウォークなどは一種独特の雰囲気があって楽しめた。同時代奏者のなせるわざだろう。
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ドビュッシー:管弦楽のための映像~Ⅱ.イベリア

2012年10月04日 | ドビュッシー
クレナウ指揮ロイヤル・フィル(columbia)1926・SP

クレナウの芸風はちょっと特殊で、冒頭和音のアクセントを「音をテヌート気味に伸ばす」ことで表現していることからも何か違和感を感じる。また古い録音であるがゆえ録音条件もオケの脇の甘さも決して褒められたものではない。ただ、この時期にしては下手ではなく、印象に残りづらい解釈である反面途中でやめたくなることもない。これはこれでいいのだろう。
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