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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ドビュッシー:マンドリン、Bring with Love、ロマンス

2013年11月19日 | ドビュッシー
○ネジダーノヴァ(sp)ゴロワノフ(p)(aquarius)1941・CD

マンドリンは力強く、ピアノも名技的なところを抑え気味に示し旨い。次の曲は記載名が違うが忘れられた小唄からグリーン。ドビュッシー自作自演よりもねっとりした感がある。マンドリンにもヴァランの古い録音があるがこの録音よりクリアという状態。ロマンスは甘やかな歌だがロマンティックな書法ゆえゴロワノフの夢幻的なタッチが活きてこない感もある。夫婦共演、プライヴェート盤が元になっているという。
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ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲

2013年08月12日 | ドビュッシー
◯ストコフスキ指揮フランクフルト放送交響楽団(SCC:CD-R/M&A)1955/5/31・CD

ストコフスキーは大量のフランス物を残しているが、正統的なものではなく、フランス物好きには受けないことが多い。これは意外とからっとした演奏のように感じる。おそらくオケの音のせいだろう。テンポはねっとりしている。
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ドビュッシー:管弦楽のための夜想曲

2013年07月24日 | ドビュッシー
◯エリアスベルク指揮レニングラード交響楽団、合唱団(放送)1962live

なかなか感情の入る演奏だがロシア式デロデロというわけでもなく、ドビュッシーの表現になっている。立体構造があきらかでシレーヌの無歌詞合唱との絡み合いは生々しくも美しい。録音は悪いが◯。
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ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲

2013年07月24日 | ドビュッシー
◯マルティノン指揮ORTF(EMI)CD

ソロよりも管弦楽の総体に重点が置かれたような演奏で、しょうじきソリストたちの音はびっくりするくらい感情が無いのだが、弦などは醒めてはいながらもきっちり付けられたアーティキュレーションに従いよくうねり、やはり合奏部に特長のある演奏と言える。律し過ぎた演奏ということなのかもしれない。
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ドビュッシー:英雄の子守歌(管弦楽編)

2013年07月24日 | ドビュッシー
◯マルティノン指揮ORTF(EMI)CD

神秘的な暗さをはらんだ幻想曲で、重い曲も好んでやったマルティノンの芸風はとても適している。変にロマンティックにも変に茫洋ともさせず、リアルな音を保ったまま、曲の示す響きによってのみ幻想を描き出してゆく。これは良かった。曲の背景にも合っている。
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ドビュッシー:スコットランド風行進曲(管弦楽編)

2013年07月24日 | ドビュッシー
◯マルティノン指揮ORTF(EMI)CD

春など思わせる楽想も折り混ざる生硬な曲で、演奏も鈍くささを感じさせてしまうくらい曲に引っ張られているのだが、音色はいい。やはり初期作品の編曲ということで響きが重いながらも、まるで後代のドビュッシーフォロワーの英国作曲家の作品のような、民謡主題と新鮮な和声のミスマッチが楽しい。演奏的にはまあまあ。
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ドビュッシー:Ⅷ.亜麻色の髪の乙女(グランジャーニ編)~前奏曲集第1集

2013年07月22日 | ドビュッシー
◯ニューウェル(hrp)(columbia)1940/3/22・SP

押しの強さはないのだが、ぴんと張り詰めた弦の細いつまびきでこの曲をやられると、まあ美しいと言うしかない。
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ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲

2013年07月15日 | ドビュッシー
○ストックトン(hrp)ハリウッド四重奏団(testament他)1951・CD

明瞭で技術的には過不足無いが、これといった特徴もなく、50年代アメリカの演奏だなあ、という感じ。
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ドビュッシー:フルートとヴィオラ、ハープのためのソナタ

2013年03月25日 | ドビュッシー
○ウンマー(fl)カティムス(va)ニューウェル(hrp)(columbia)1945/4/24・LP

音は軽く単調で浅いが二楽章のフルートには驚いた。あのスピードで吹きまくるのは並ではない。ヴィオラとの絡みが音色的にもマッチしていて素晴らしい。全般ソリストとしてはどうかという地味なソリストたちなのだが、アンサンブルとしてはどうして聴き応えがあるし、フルートは特筆できる。ハープは印象に残らない。解釈はオールドスタイルのてんめんとしたところと即物的なさっさとしたところが交ざりうまく飽きさせないものになっている。
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ドビュッシー:三つの交響的エスキース「海」

2013年03月14日 | ドビュッシー
○クーセヴィツキー指揮NYP(whra)1942/3/1live・CD

重く粗野なドビュッシーだが、オケは巧緻で、その技術力をよく理解したうえで美麗な響きを引き出しており、ロシアの暴君、もしくはボストンの巧者というアンビバレントな指揮者としての面がよく表れている。最初は抵抗があるかもしれないが2楽章はとても美しい木管アンサンブルが聞ける。3楽章はさすがにミュンシュの力感には及ばない。録音はこのCDの中ではあまり良くない。残響でごまかしている。だが40年代のライブ録音といえばこんなものだろう。むしろ聴きやすいほうだ。クーセヴィツキーは録音が古いため損をしている。こういうリマスター盤はもっと出ていい。○。
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ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲

2013年02月02日 | ドビュッシー
○マルティノン指揮ラムルー管弦楽団(FR:CD-R/PHILIPS)1953/2

色彩的だが茫洋としており、今日みたいなインディアンサマーな一日にはうってつけ。沈潜し耽溺するような表現が素晴らしく訴えかけてくる。オケがいいのだろう。木管とハープが美しい。
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ドビュッシー:交響組曲「春」

2013年01月20日 | ドビュッシー
○ビーチャム指揮RPO(DOCUMENTS、artone他)1946、1947・CD

ビーチャムのドビュッシーはノルソルだ。これは乗ったほう。意外と初曲もみずみずしくRPOの美質がよく出ており、モデレは浮き立つようなビーチャム得意の前進的な表現が聴かれ、鮮やかな色彩感もビーチャムらしい。余りに自然な調性変化もビーチャムらしい。それが悪い方には動いていない。○。
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ドビュッシー:カンタータ「放蕩息子」~1.行列と踊りの音楽

2013年01月20日 | ドビュッシー
○ビーチャム指揮RPO(EMI)1959/10/5、11/23・CD

愉悦的な音楽、若干民謡調の入った曲にビーチャムは適性があるし、実際好きでもあったのだろう。生硬なオーケストレーションもものともせず、前進的な音楽を提示し瑞々しく突き通す。短いもののビーチャムらしさのあらわれた演奏。
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ドビュッシー:牧神の午後のための前奏曲

2013年01月20日 | ドビュッシー
○ビーチャム指揮RPO(EMI)1957/3/25・CD

引っ掛かりがない。比較的ロマンティックな演奏だと思うが音色には特段魅力的なものはなく、意外と美しくもない。このような起伏の無い曲にビーチャムは合わないようだ。
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ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」

2013年01月13日 | ドビュッシー
○アンゲルブレシュト指揮フィルハーモニア管弦楽団、BBC合唱団、モラーヌ(ペレアス)ダンコ(メリザンド)(TESTAMENT)1951/6/1放送録音・CD

元々正規録音される予定だった組み合わせというのも驚きだが、完璧な歌唱陣もさることながらイギリスオケがアンゲルブレシュトでこれをやった、明晰でデジタルなアンゲルブレシュトが軟らかな音で技巧的には「何気に」完璧にこなすオケを振ったらこういうものができた、というのがアンゲルブレシュトファンには驚き。アンゲルブレシュトがフランスオケの色彩感を頼りにしていたのがわかる半面イギリスオケの技術が自然で滑らかな音楽表現を可能とし、アンゲルブレシュトの目指すところを一段上に引き上げているようにも感じる。RVWじゃないか、と思わせる瞬間。だが物語が進むにつれ、独唱の圧倒的な説得力にオケはあくまでバックという意識へ落ちる。歌のひとつひとつを単独で歌曲録音として出しても成立しそうだ。。

しかし録音が悪い!ノイズが終始聞こえる。◎にはできない。
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