goo blog サービス終了のお知らせ 

湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

☆ドビュッシー:小組曲(ビュッセル管弦楽編)

2016年12月01日 | ドビュッシー
○コンドラシン指揮モスクワ・フィル(MELODIYA)LP

ステレオ。しょっぱなからいきなり恍惚としたテンポにのけぞる。何というロマンチシズム!それが4楽章の緩徐部にいたるまで続くのだ。コンドラシンらしい前進性は4楽章のワルツ主題にしかあらわれず、それも音のキレだけで、テンポはかなり穏やかだ。意外と色彩的な広がりは好録音ゆえのことだとは思うが、かなりガウク的なフランスものであり、万人向けでもコンドラシンマニア向けでもない。個人的にはロマンチシズムはアリ。○。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆ドビュッシー:管弦楽のための映像

2016年10月12日 | ドビュッシー

○ミュンシュ指揮ボストン交響楽団(WHRA)1957/11/22live・CD

全曲だと結構なボリュームだが春のロンドを一緒にやる必要性はそれほど感じられず、むしろ神秘性を除けばジーグとの似通った情趣が中間の肝心なイベリアを浮いた存在にしてしまう。このCDでは映像としてではなくジーグと映像、という不思議な表記がなされているが、ばらばら作曲されたものの組曲とすればむしろ春のロンドを独立表記すべきだろう。3つの楽章それぞれで拍手が入る。印象的にはジーグは出だしの木管ソロがみな非情緒的に短く切り詰められ即物的な表現をとっており、そのあとのリズミカルな舞踏への布石となっているが、生硬で違和感があった。リズム楽想になってくると途端に独壇場となり、ミュンシュ的な爽快さにただ浸るだけである。イベリアもさすがといったところ。聴きどころは春のロンドかもしれない。すっかり乗ったオケを相手に初期ドビュッシーのロマンティックな香の少しのこった音楽を、そのままロマン性を煽らずに美しく楽しく色彩的に描いている。録音はこのてのものにしてはよい。◎に近い○。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆ドビュッシー:バレエ音楽「遊戯」

2016年10月04日 | ドビュッシー
○ミュンシュ指揮ボストン交響楽団(WHRA)1958/4/12live・CD

データを丸ごと信じれば全部初出というさすがWHRAの中の一曲。このてのものにしてはストレス無く聴ける音質というのも素晴らしい。同曲は幻想味と躍動感の融合という相反する要素の不可思議な同居が、曲自体の問題でもあるが、演奏を中途半端にしてしまう、完全に分析的にするのが唯一の解釈の仕方か、と思わせるくらいのものである。しかしミュンシュはここでラヴェル指揮者としてならした腕を発揮して、躍動感を前面に出し、まさにバレエ的な演奏として割り切った表現を見せている。かといって楽器を雑に扱っていることは無く、スコアに示された色彩の綾、音色感も素晴らしくよく出ている。これはオケのポテンシャル、集中力によるところも大きい。BSOはけっこう振れ幅のある演奏をしていたが、これは見事な演奏だ。ブラヴォの一声、録音さえよければ◎だけど、このてのものなので○。
Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆ドビュッシー:三つの交響的エスキース「海」

2016年08月27日 | ドビュッシー
○スヴェトラーノフ指揮LSO(ica,bbc)1975/4/17live・CD

凄絶なブラヴォで終わる壮年期スヴェトラーノフの激演。とくに両端楽章のスピードと迫力は凄い。まったくロシア式発音をブラスや太鼓などに指示し、太筆描きの海をギラギラ煌めかせる。音がいちいち太いのがいい。音画ではなく文字通り交響曲として自己流を押し出した演奏だろう。オケがまた良かった。ロシアオケではキツすぎる。○。ストラヴィンスキーが火の鳥を海と改作したような感じの演奏と言ったらどうだろう。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アンゲルブレシュト ドビュッシー歌劇「ペレアスとメリザンド」録音一覧

2016年03月03日 | ドビュッシー
※合唱指揮及び合唱団名は省略
※すべてライヴ録音、演奏会形式
※(4)以外はモノラル

PHILHARMONIA O.
(1)TESTAMENT1951年6月1日BBC第3プログラム放送

ORTF
(2)RADIO FRANCE(INA)1952年4月29日
※最初に抜粋が出たがモラーヌ生誕100周年記念で全曲、amazonにmp3ダウンロード版あり

(3)ST-LAURENT STUDIO1955年11月24日※CD-R
ina.frでストリーム配信

(4)DISQUES MONTAIGNE/naive(AUDIVIS)1962年3月13日シャンゼリゼ劇場・ドビュッシー生誕100年記念祭
※naiveはDM音源二組のボックス化、2010発売

(5)BARCLAY(INEDITS)1963年3月12日シャンゼリゼ劇場※LP

(6)放送用解説付き抜粋(一幕情景Ⅰ、二幕情景Ⅰ、三幕情景Ⅰ、四幕情景Ⅰ、Ⅱ、Ⅳ、五幕)
   FRENCH BROADCASTING SYSTEM(MASTERWORKS FROM FRANCE)※LP

<歌唱陣>

(1)
カミーユ・モラーヌ(ペレアス)シュザンヌ・ダンコ(メリザンド)アンリ=ベルトラン・エチェベリー(ゴロー)
オーダ・スロボドスカヤ(ジェルヴェエーヴ)アンドレ・ヴェシエール(アルケル)マージョリー・ウェストベリー(イニョルド)
アーネスト・フランク(医者)

(2)
カミーユ・モラーヌ(ペレアス)シュザンヌ・ダンコ(メリザンド)モーリス・ド・グロート(ゴロー)
クリスティアーヌ・ゲイロー(ジュヌヴィエーヴ)アンドレ・ヴェシェール(アルケル)マージョリー・ウェストバリー(イニョルド)
マルセル・ヴィニュロン(医者)

(3)
ジャン=ポール・ジャノット(ペレアス)フランソワーズ・オジェア(メリザンド)ジェラール・スゼー(ゴロー)
ジャニーヌ・コラール(ジュヌヴィエーヴ)ロジェ・ゴスラン(アルケル)ニコール・ロバン(イニョルド)
ジャック・マース(医者)

(4)
ジャック・ジャンセン(ペレアス)ミシュリーヌ・グランシェ(メリザンド)ミシェル・ルー(ゴロー)
ソランジュ・ミシェル(ジュヌヴィエーヴ)アンドレ・ヴェシェール(アルケル)フランソワーズ・オジュア(イニョルド)
マルセル・ヴィニュロン(医者)

(5)
カミーユ・モラーヌ(ペレアス)ミシュリーヌ・グランシェ(メリザンド) ジャック・マルス(ゴロー)
マリー・ルーチェ・ベラリー(ジュヌヴィエーヴ)アンドレ・ヴェシェール(アルケル)フランソワーズ・オジュア(イニョンド)
ジャック・ヴィニュロン(医者)

(6)
ベルナール・プランテ(ペレアス)ミシェリーヌ・グランシェ(メリザンド)クサヴィエ・ドプラ(ゴロー)
アンドレ・ヴェシェール(アルケル)他



今のところこれだけ持ってます。2016/3



参照
http://amadeushoffmann.com/debussypelleas.html
http://www.seikaisei.com/cond/inghelbr/debussy.html
http://www.cadenza-cd.com/index2.html
http://numabe.exblog.jp/15085423/
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドビュッシー:弦楽四重奏曲

2015年02月19日 | ドビュッシー
◯レナー四重奏団(私家盤:CD-R)1928

時代がかった演奏でありアンサンブルも乱れたりファーストが好き勝手やったり、それで演奏技術が完璧ならまだしもオールドスタイルという言葉の裏側、ラフなスタンスで、それでも惹かれるのはこういう演奏が現代では決して聴けないからだろう。旋律の紡ぐ流れ、響きの変化がとても良く浮き彫りにされており、各楽章~立ち上がりが悪いのを除けば~発見に満ちてもいる。3楽章がやけに速いのは気になったが、それもスリリングで面白い。カルヴェやカペーには水をあけるが楽しめる。この板起こしは状態が良く聴きやすい。◯。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドビュッシー:管弦楽のための夜想曲~Ⅲ.シレーヌ

2015年01月05日 | ドビュッシー
◯アンゲルブレシュト指揮フランス国立管弦楽団他(french bro)LP

重厚というか耽溺というか、前進力が無いもののそれぞれの楽器の、あるいは合唱の音を注意深くあるべき姿で表現させ、それにより合奏として力強く訴えかけるアンゲルブレシュトの力量がわかる演奏。既出音源かどうか不明。放送録音。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドビュッシー:スコットランド風行進曲(大編成版)

2015年01月05日 | ドビュッシー
◯アンゲルブレシュト指揮フランス国立管弦楽団(french bro)LP

フォルムをしっかりと、情に流されず透明感溢れる音楽を作り上げている、まさにアンゲルブレシュトの演奏だ。◯。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲

2015年01月05日 | ドビュッシー
◯ジャニーヌ・パレナン(hrp)アンゲルブレシュト指揮パレナン四重奏団(french bro)LP

晴れ晴れとした演奏で音も比較的良く、とくにパレナン四重奏団の感情を上手くコントロールしながらの明晰な演奏ぶりには惹かれる。良い演奏。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドビュッシー:三つの交響的エスキース「海」

2014年11月13日 | ドビュッシー
◯マルティノン指揮ORTF(EMI)CD

きっちりしていて醒めている。サウンドは鳴るのだが、どの音も余りに明瞭に正しく響きすぎて、解釈とか即興性とかを楽しむことができない。余計なことをしない硬質な演奏。初心者向け、、、でもないか。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドビュッシー:白と黒で

2014年03月12日 | ドビュッシー
○リヒテル、ブリテン(P)(decca)1967/6/20(1966/9/15?)live・CD

幾多の共演機会のうちでも唯一のドビュッシー。リヒテルに引けを取らず完全に融合した演奏ぶりを見せるブリテンがすばらしい。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドビュッシー:管弦楽のための夜想曲

2014年02月19日 | ドビュッシー
○マルティノン指揮ORTF(EMI)CD

構成感が抜群で、第三曲シレーヌなど盛り上がりどころ勘所を良くおさえた演奏となっていて出色。響きの感覚も素晴らしく、合唱とオケのバランスがとてもよい。やや無個性な音ではあるが、現代的な鋭敏な感覚で仕上げられた演奏。個人的には第二曲祭りの序盤のテンポがもっと前に向かってほしかったがリズムを重視するならばこう整えるしかないのだろう。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドビュッシー:管弦楽のための夜想曲

2014年02月18日 | ドビュッシー
○ロザンタール指揮パリ国立歌劇場管弦楽団他(Ades他)CD

鄙びた音の時々するオケはまあ、いいとして、ロザンタールの常、テンポの落ち着き具合が気になる。第二曲祭りはリズム感はたしかにいいのだが、テンポが前に向かってゆかず、客観的に整えた感じすらある。にもかかわらず、神秘よりはちょっと世俗的な感じがする演奏。オケが弱いせいもある。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドビュッシー:版画~Ⅱ.グラナダの夕べ(ストコフスキ管弦楽編)

2014年01月08日 | ドビュッシー
○ストコフスキ指揮フィラデルフィア管弦楽団(scc:CD-R/PASC)1962/5/16live

pristineからリマスター配信されている音源。同日のウェーベルンやシベリウス4番などがカップリングされているが、sccから出ていたものと同じ。ストコフスキーの編曲によるグラナダの夕べだが、ドビュッシーの管弦楽曲、たとえば管弦楽のための夜想曲の2楽章などといったものと同じような感じに仕立てられており、原曲とは違う世界観のものと思って聞いた方がいい。ストコフスキーはリズムのキレはそれほどある方ではなく、響きは華麗だが愉悦感はそれほどない。この曲ではリズムを強く打ち出したほうがいいと思う。○。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドビュッシー:小組曲(管弦楽編)

2014年01月07日 | ドビュッシー
ゴッドフリー指揮LSO(columbia)SP

解釈的に凡演なうえにオケが弱い。縦があやふやになりがちで、終楽章では弦がズレて崩壊寸前までいっている箇所もある。リズム感の問題か。。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする