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quackpie Archives

かくぱいあ~かいぶ

我が逃走

2006年06月12日 | Archive
 特別な意味はありません。
ただ、人間と情報量の多い都市部から逃げるように
山間部で週末を過ごしましたヨという、それだけの内容です。


 土曜日は、同じ会社の技術系内定者のナイスガイ、T君と
六甲山へツーリングへ行ったのでした。

初めての六甲でしたが、ありゃダメですね。
ボスベンリィじゃ登らない登らない。非力、そして、重い。
エンジン回しまくりで40km/hくらいなので、
T君のアドレスV110はみるみるうちにコーナーを曲がって視認不能に陥りましたよ。

しかし標高931メートルの頂上からの眺望は美しいのひとことでした。
西宮から尼崎、大阪のビル街や港湾がうっすらと見えます。
きっとバイクじゃなくて自分の足で登れば喜びもひとしおなんでしょうねぇぇ。

一応写真撮ったんですが、高いところからの眺めほど
写真におさめてつまらない絵は無いですね。目で見るのが一番です。








帰り道に偶然見つけた神社でぼーっとしたりと、
まったりとした土曜日を過ごせました。



 日曜は参観授業を終えた彼女と会う日でした。
どこに行きたいと訊くと「自然のあるところで癒されたい」というので
お馴染みのくろんど池に行ってボート乗ったり小高い丘を登ったり、
前日と同じようなのんびーりしたかんじです。

ボートからアヒルにエサやってたんですが、
いつの間にか大量のブルーギルっぽい小魚が集まってきて、
どっちにエサやってるのかわかんなくなりました。









そんなスローな土日です。
つーか、最近の俺はスロー過ぎる毎日を送ってるんだから
少しはどこかせわしない場に顔を出しに行くべきですね~。
資金さえ底をついていなければなぁ。

いいものまっすぐ!

2006年06月09日 | Archive
 仲間由紀恵の"恋のダウンロード♪"を
世の中で初めて"故意のダウンロード♪"と唄った方は、
とてもユニークな視点をお持ちだ。

そんなことを思いつつ夕暮れのイズミヤへと赴いた俺は、
"それ"の値札を見るや、驚愕した。

高級羽毛布団を買わされるとも知らず無料配布の生活用品を求めて
郊外のプレハブ小屋にどこからともなく群がる老婆のように、
盲目がちに淑女たちと"それ"を奪い合う俺。見事に3つ、手中に収めることに成功した。





日本国の貴族のみが口にできる魅惑のおやつである。

気になる価格だが、





ひとつ50円。

日本国の貴族のみが口にできる誇り高いおやつは、存外にもきわめて安価であった。

とりあえず夕食にふたつ食べたら、気持ち悪くなってきた。
まことに気分がよろしくない。

ポワポワ

2006年06月03日 | Archive
 予定を急きょ変更し、金曜日に徳島へ帰ってきた。

木曜日のゼミが終わったあと、
ともちゃんとうまの「明日徳島行くんやけどどっかオススメある?」という問いに
冗談交じりで「案内するよ?」と言ったのが発端。


 朝6時に起きて、かなり早めに出発したので
夜11時に帰宅するまでフルで遊んだ。

車はともちゃんが用意してくれて、ETC・ナビ完備で
恐ろしいまでに快適な旅ができた。
ETCで初めて料金ゲート通ったんだけど、慣れないとコワイね。
ゲートの数メートル手前まで来て「オイオイ本当に開くのかよ?!」と
大騒ぎする俺とうまを、ともちゃんが苦笑いで見守ってた。

俺が大阪の友達を徳島で案内するところと言えば、
大体ルート決まってたりする。
うまい徳島ラーメン店行って、海行って、山登る。




ワホホーイ!






スカートやジーンズの裾を気にしながら
海で大はしゃぎする二人の甲高い声を聴いて、
まるで二人の娘を持つ父のような気分になった俺はおっさん。
つーか、昼過ぎあたりからずっと「おとうさん」と呼ばれていた。

うまは常にポワポワと癒し系の空気を放出してるし、
ともちゃんは目だった疲れも見せず安全運転(走行距離約500km)してくれ、
二人は初めて見る四国の景色に大喜びして、来て良かったなぁとしみじみ。


 しかしですな。

ひとつコワイことに気付いてしまったのである。
ともちゃんは、車に乗ると多少なりとも性格が変わるみたいだ。
それは何も、彼女が無謀運転をするという意味ではない。
俺とうまは、牙を剥くともちゃんの姿に只々恐れ慄くのみであった。

ともちゃんがハンドルを握るとどうなるのかって?
真実は、キミの目で確かめろ。

西暦2030年のルール

2006年06月01日 | Archive
 今日から6月なんですね。
月の始めって、毎月ビビる。えっ、もう6月?みたいに。

で、6月になったと同時に
路上駐車の取り締まりが民間委託で強化されました。
今日はゼミが終わった後、バイクで滋賀の大津まで走りに行って、
夕飯はまたまた王将にしたんですよ。またです。

同じ王将ばっか行って店員さんに顔を覚えられるのがなんかイヤだったので
駅前の王将に行こうとモスバーガー横にバイク停めようと思ったら、
いつもはぎょーさん停めてある原付が極端に少ない!

「あっ、そうか今日からか!」

原付も厳しく取り締まられるのかはナゾだけど、
明らかに普段より少ない原付の数に不気味さを覚えました。
まぁ、なんとかなったんですけど。


 この取り締まり強化、本当にこれでいいのかなぁ。

もちろん駅前の違法駐車の列がキレイさっぱり消えるのはいいけど、
宅配便とか配達の仕事してる車は路駐するのも仕方ないでしょ。

インターンで配達の車の横に乗せてもらった時の話だけど、
荷物をお客さんのところに渡しに行く時はどうしても路駐して
車から離れなきゃいけないじゃない。

配達の人たちは今日からどうやって仕事してるんだろう。
運転免許を持ったバイト君を雇って車の見張り役させてるのかな?
それとも、配達先のお客さんから最寄の道路に車停めて、
電話で取りにきてもらうとか?

路駐に関して、警察は今まで"配達車は黙認"みたいな空気があったそうだけど、
取り締まりの民間業者はバッチリとシール貼ってそう。
これからは仕事やりにくいだろうなぁ。


 俺は車持ってないし必要に迫られなければ欲しくも無いから
今のところ実害は無さそうにみえるけど、バイクはどうなるんだろう?
例えば400ccのバイクに乗ってなんばに行ったら、どこに停めるんすか?

俺、けっこう御堂筋沿いのバイクの路駐の列を見るのが好きなんだけどなぁ。
うわっ、世の中にはこんなバイクがあるんだ~、って。
あれもなくなっちゃうのかなぁ。

酒飲んで自転車乗ったら捕まるらしいし、
なんだかルールばっかでガチガチになってきましたね。
俺らがおっさんになる頃には、どうなってしまうんでしょぉ。



西暦2030年の予想

・飲酒後、屋外を歩行すると逮捕。

・役所に登録した駐車場以外の場所に駐車すると罰金。

・走行中の車が法定速度を超えると、
 車に積んであるコンピュータがネットワークを通じて即座に警察へ通報。

・自転車免許を取るために教習所に通う子供たち。

・自転車で二人乗りをしていた高校生カップル(18)に実刑判決。

・PSEマークの付いていない電化製品を所持していると逮捕。


モラトリアム

2006年05月28日 | Archive
 最近、大学で友達に会う度によく言われることば。

「就活終わっていいよねぇ。」

そう言われるのも、俺が学校に行くたびに
過剰な睡眠時間のせいで腫れあがったまぶたをつくって
気だるそうにボヤボヤと構内を歩いているからに違いない。

そして俺が決まって返す言葉が、

「そうでもないよ。何か生活にハリが無くなっちゃって。」

すると返ってくる言葉が、

「でもバイトとかしてるでしょ?」

そして常套句の様に返す言葉が、

「いや、最近人が増えちゃって、シフトに入る時間が少ないんだよ。」

最後に聞かれるのが、

「じゃ、普段なにしてんの?」

最後に答えるのが、

「クズみたいな生活してるよ。」



 実はこの会話の先にはまだ続きがあって、
「どうクズなの?」といつも詰問される。俺はいつも言葉を濁してその場をやりきる。
どうクズなのか別に言っても困らないけど、説明しにくいクズさ加減で、
恐らく3分かけて説明しても相手の共感を得にくいだろうと思う。


 俺は、大学四年生という身分を盾にした、フリーター。
最近はバイトとゼミだけ人並みにやって、
残りを全部自分の時間にまわしてる。授業は、気が向いた時だけ顔を出す。
自分の時間とはつまり、本を読み、CDを借り、バイクを弄って、乗る時間。

「授業も行かず、ロクなことしてないから」って理由だけで
この生活のことをクズ呼ばわりしてたんだけど、
なんか、ここ数日になって「今の生活も悪くないかも」と思い始めた。

社会人になる前のこの猶予期間のことをモラトリアムって呼ぶそうだけど、
この4年間で一番自分としっかり向き合ってるような気がして、割と心地よいかも。
別に人生を達観したわけじゃないけど、しばらくモラトリアム満喫します。


 ただ最近困ったことに、
この前買ったハードコンタクトレンズがどうにも痛くて慣れない。
仕方なくメガネを作ったら、「キモイ」「完全にオタク」「老けて見える」と罵られた。

これからしばらくは、どこ行っても目をシパシパさせてるか
瓶底メガネかけて「萌え~!」などとほざくつもりなので、
ご理解・ご協力のほどをよろしくおねがいしますね。

株式会社スキャッター

2006年05月21日 | Archive
 この前のボスベンリィのパンク騒動で、
夜中にクギを撒いて暗躍する組織があるのではないかという話をしましたが、
もしあったらこんな感じではないかと思います。

※完全にフィクションであり、実在の人物や企業、団体に一切関係ありません。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 



リワナビ2007
トップページ>検索>大阪>サービス業・アミューズメント

検索結果:1 件が見つかりました。





株式会社スキャッター ※東証一部上場!

クギを撒き続けて50年。昔と変わらぬ笑顔とサービスで、
地域の発展に貢献します。



"私たちはこんな事業をしています"
●クギの散布(大・中・小、様々なサイズのクギです!)
●タイヤチューブの卸売り
●パンク修理

“みなさんにはこんな仕事をしていただきます”
●技術系スタッフ…クギの製造・開発・管理
●事務系スタッフ…ルート営業

採用方法・選考基準
採用方法…まずはリワナビよりエントリーして下さい。
エントリー頂いた方から、順次内定のご連絡をさせて頂きます。

選考基準…ヤル気のある方。正義感の強い方。エントリーの早い方。

採用データ

給与

●技術系…18万6000円(2004年度実績)
●事務系…18万1000円(2004年度実績)

諸手当

●通勤手当・残業手当・パンク手当・各種リゾート施設割引

昇給

●年一回

賞与

●年2回(6月、12月) 2004年度実績 3.85カ月

勤務地

●技術系…本社
●事務系…京阪神一円の幹線道路・および生活道路

勤務時間

●技術系…09:00~17:00
●事務系…23:00~06:00


"ウチの会社のココがスゴイ!"

2004年度入社・営業担当 沢山毎太郎さん

 私の心に残っていることは、入社式が終わった後の夜、
上司に連れられていきなり営業に駆り出されたことですね。
コワイ得意先に連れて行かれたらどうしようと思いましたが、
何のことはない、人目につかないように道端にクギを撒くだけでした。
結局、今までずっとその仕事内容で、毎日クギばかり撒いています。
たくさん撒くと上司から「すごい!」と誉められるので、
自分もやっと一人前に仕事ができるようになったという実感が湧いてきます。
また、言いたいことは気軽に言い合える職場なので、
「我々のやっていることは犯罪ではないか」といった本質に関わるようなことも
新入社員の頃から盛んに発言できるところが良いと思いました。
地域住民の皆さんの自転車やバイクがパンクして、修理屋のおじさんの懐が
みるみるうちに肥えていくのを見ると、この仕事をやっていてよかったと心から思います。





この企業にエントリーするには、ここをクリックして下さい。

異物

2006年05月20日 | Archive
 ハードコンタクトレンズ!

これを異物と形容せずに何と形容するのか。
今回からメガネとハードレンズを併用することにした俺は、
留学生別科卒業式のビデオ撮影バイトを終えたあと眼科へ走り、
今まで目に入れたことのないハードレンズに挑戦した。

東レの新技術で作られたレンズは、ハードレンズながら弾力があり、
少しの力で折り曲げても割れないのである!
ところで東レさん、3月に受けた二次面接の結果の連絡はまだですか?

で、レンズを目に入れてみたよ。
普通に異物ですねこれは。
目が拒否反応を起こして開けられなくなり、涙が漏れたよ。
しばらくあっちの世界に行ったりこっちの世界に戻ったりしていたら、
10分ほどでやっと目のゴロゴロ感が落ち着いてきたので
使い捨てソフトレンズと決別してコイツと付き合うことにした。

 ついでにメガネを作るべく
駅構内のメガネ屋で一時間半ゴチャゴチャ相談して、商談成立。
めでたいことに来週からついに俺もメガネっ娘ですよ。俺萌え~。俺萌え~。

あ、ちなみにメガネっ娘の読み方は「めがねっむすめ」だからね。
あと、「メガネッ娘」じゃなくて「メガネっ娘」なので。


 異物と言えば。宮之阪のイズミヤの近くなんだけど、こんなんいたよ。



バカでかい大蛇だよ。すげーこんなんがこんな街中にいていいのかーと思って
すかさず写真におさめた。大きさの比較対象が無いのが残念だけど、
普通に両手をいっぱい広げたくらいの体長はあったと思う。

いいのかーこんなん普通にいていいのかー!

サブモダリティーがどうのこうの

2006年05月19日 | Archive
 ゼミの飲み会に行ってきた。

みんなお酒を飲みながら、
「サブモダリティーがどうのこうの」とか
「右腕にポジティブアンカーをかけました」などと
NLP用語を多用するきもい集団と成り下がっていた。

弱いが一応酒が飲める俺はビール3杯と半分くらいで甚だいい気持ちになり、
途中からよくわからない気分になっていた。
なんかアンニュイな気持ちだった。そしてなぜか標準語を喋っていた。

出された料理にちょっとおイタが施されていて笑った。
りぇがお店の人と仲良しだったため、密かに仕込んでいてくれたそうな。





 みんな結構いい感じで酔っぱらいに成り下がっていたので、
店を出るや否や、よっしゃ二次会行こうぜぇ!という流れになった。

スーパーで酒買ってそのへんで飲むかぁという運びとなり、
みんなが一生懸命に酒類を選別しているころ、
ホルモン竹内は500円もする"しそこんぶ"なるものを買っていた。

この人はその後も突然「お寿司たべようよ!」とうわごとを言い始めて
半額の寿司を買い、「お外でたべよう!」と言って俺の手を引き、
「しょうゆが入ってないよ!入ってない!」と騒いだかと思うと、
「お寿司おいしいね!もう一個買ってこよう!」とのたまって
寿司をもうひとつお買い上げになっていた。





この人には精神鑑定が必要なのではないかと不安な心持ちになったのも事実だが、
同時に彼のなりふりかまわない挑戦的な行動の新鮮さに
一抹のジェラシーに似た感情を覚えずにはいられなかった。


 
 その後は河原の公園で夜風に当たりながら6~7人で飲み、
俺はマカディアを飲んでいるうちにロマンチックが止まらなくなったりもした。
いたずらに「穂谷川の水面に煌くネオンの反射光がきれいだ」などと言ってみたので、
周囲の学友たちの困惑を誘った。

日付が変わったあたりで一同はその人数を減らしながらもカラオケへと足を運ぶ。
楽しかったが、このあたりで翌朝8時半からのバイトの存在を思い出し、
もう宇宙が無くなればいいのにという重い絶望に襲われ、お先に帰宅。

結局、帰宅後もバイトを寝過ごすのを恐れてなかなか寝付けず、
いっそのこと徹夜するか!と決意したあたりで眠くなり、
バイトを寝過ごしてエライことになる悪夢を3回ほど繰り返し見て楽しんだ。


 今回も楽しかった。
みなさんありがとうございました。またよろしくおねがいします。
残りの学生生活、満喫しましょう。あと、りぇ、お世話になりました。

近い未来の仲間たち

2006年05月13日 | Archive
 「えー、これボケにくいって。きっつー。しかもなんか期待されてる目だし。」

20代前半の男達が6人ほど、片手に酒の入ったグラスを持ち、
竹と革でできた太鼓を手に頭を悩ませる男に視線を注いでいた。

金曜日の夜、金沢で内定者の集まりがあり、
一次会はホテル、二次会は繁華街の一角にある店に20人ほどの内定者と
5~6人の先輩社員が初顔合わせした。

一次会が始まる前に独身寮の見学をさせてもらうはずだった俺は
石川県の電車の本数の少なさを甘く見て、遅刻した。





本社に集合のはずが、自分だけ駅まで迎えにきてもらう。


 同期となる内定者は100%男だけだった。
びっくりした。この会社は説明会では男:女の比率が
7:3ほどだったと記憶しているけど、二次面接・最終面接と
選考が進むにつれて、女が少なくなっていった。

しまいには、内定者(入社希望者)は全員男だけになってしまったっぽい。

「皆さん楽しそうですけどね、残念なお知らせがあって。
 今日の集まりは全員男なんですよ。
 社員から一人だけ女性のエンジニア呼びましたけどね。」

独身寮見学の間、ワゴン車を運転してくれていた社員の人がそう言うと、
一同からは落胆とも言えるため息が漏れた。
俺は別にそれでもいいじゃないか、と思った。
外大は女の子だらけだから、むしろ男だけの集まりが珍しい。
男が集まるとロクなことをしないけど、俺はそのロクでもないことが大好きだし。


 部長の挨拶と内定者ひとりひとりの自己紹介を含めて、
ホテルでの一次会はやや大人しめに幕を閉じる。
俺はなんで自己紹介のネタを考えておかなかったんだろうと後悔した。

これからこのような集まりに行くみんなは、
まるで就職面接の志望動機を考えるかのように深くアイデアを練っておいたほうがいい。
俺は即興で答えたというか、実際自分の番になると何を言うべきかわからず、
mixiのプロフィール欄に書いた自己紹介文を思い出して口から吐き出した。
会場に微妙な笑いが漏れて、あぁ、今すぐ穴を掘って入りたいと唇を噛んだ。


 二次会では、3つのテーブルに6~7人ずつ分かれて
ビールやワインとともにチーズやウインナーをつついた。

うちのテーブルは内定者6人で、
竹と革でできた太鼓がふたつ繋がっているアジアンテイスト漂う楽器を手に
「これで一人ずつボケていこう!」とくだらないことに興じる。

やっぱり男だけが集まると、
こういった一見意味のないことに情熱を注ぐ。その空気が好き。
メンバーの半数を関東人が占めるにも関わらず、6人のボケは高次元だったように思う。
気が付いたらとても仲良くなっていた。
さすがに選考を残ってきた人たちだけあって、人間ができた人たちばかりだ。

太鼓を手にスーパーマリオの歌を唄って、
ドゥトゥン!と言いながらワイングラスを太鼓の穴から出した。
キラーという砲台から出てくる黒い弾丸の敵キャラクターをマネした。
追い詰められた俺がええいままよと放ったネタ。
この瞬間、「あぁ、この集団で一番人間としての次元が低いような気がする」と思った。



 一次会と二次会で相当飲んだので、
ホテルに戻ると気の知れた仲間同士で一室に集まるなどという気もおこらず、
朝食に行く時間だけを取り決めて皆ふらふらと部屋へ入っていった。





俺は部屋の給湯器で湯を沸かしながら、
鏡に映った脂の浮いた自分の顔を見て「疲れたなぁ」と5回つぶやいた。
朝起きると、頭が重かった。酒が残っているらしく、頭を横に振ると
まるで交通事故の気絶から目が覚めたかのような鈍い痛みが襲ってきた。

他の皆も若干疲れた顔で、
金沢駅で近いうちの再会を約束して別れた。
俺は、大阪に住んでいるこのうちの一人とバイクの話で盛り上がったので、
そう遠くないうちに走りに行くかもしれない。趣味の合う人がいて安心。

帰りの電車で思い返してみて、本当に良い会社に来たという喜びが溢れる。

土曜の昼過ぎに枚方に帰ってきた俺は、
頭痛が治まらず、買ってきた本を片手にベッドに入った。
20ページくらい読んで、そこからパタリと寝てしまった。

はて、こんなに酒が後に残る体質だったのか、俺は。
入社後どうなるんだ。配属後死ぬんじゃないのか。

少し不安に思いつつも、
金沢で会った近い未来の仲間たちがイイ奴らでよかったと、心から安堵した。


路上にクギ捨てるな

2006年05月08日 | Archive
 夜8時半。バイトが終わってさぁイズミヤ行くかと駐輪場に行くと、
ボスベンリィがパンクしてなんか車高が低くなっている。

後輪をぐるぐる回して見てみると、
夏休みの工作に使うような可愛らしいクギが一本刺さっておられる。
ボスベンリィのタイヤはチューブタイヤといって自転車と同じようなものなので
やたらとパンクに弱いのだ。


 俺はもう駐輪場にボスベンリィを遺棄して
自転車で残りの人生を過ごそうかと頭を抱えたけど、思いとどまった。

とりあえず明日の朝バイク屋で修理してもらわにゃならんので
せめてバイク屋の近くの友達の家に置きに行こうと、せっせと運び出す。
タイヤのパンクしたバイクを引きずって運ぶのは死ぬほどつらい。
駐輪場から門まで、10分近くかかった。

もうだめだ。学長の家の前に遺棄しよう。
そう思った時、門の外から長身の見覚えのある男がやって来た。

おや?あれはアルではないですか?

昨年度、就活の公欠問題を巡ってメールの応酬を繰り広げた
ESLの講師、アル。

「ヘーイ!なにしてるんだい」

アルはとてもフランクに声をかけてきた。

「バイクがパンクしたんですよ」

「そいつは災難だな。おや、君は息を切らしてるじゃないか、そんなに重いのか」

「死にそうです」

「なんだって!よしよし、私が手伝おう、どこを握ればいいんだ!」

「お忙しいでしょう?!大丈夫、近くの友達の家まで運ぶだけですよ」

「いいか、二人でやればこんなのカンタンだ!


そう言うと、アルも息を切らしながらバイクを押してくれた。
俺はアルの優しさに甘えてアルにばかりバイクを押させた。

「あなたにはいくら感謝してもしきれないですよ。なんて親切なんだ。」

「いいかい、ペイ・イット・フォワード(Pay it forward)という言葉がある。
 他人が困っていたら、進んで助けてあげなさいという言葉だ。
 私に助けられた君は、いつか進んで他人を助けてあげなさい。」

俺は彼の言葉に深く感動し、
ありがとう、ありがとう、と感謝の言葉を19回くらい言った。
彼は仏ではないですか?アメリカがこんなに素晴らしい人だらけの国なら
俺は明日にでも移住するんですけどね。

バイクを運び終えてアルを教員寮まで見送ると、

「ほらみてごらん。ツツジの花が満開だよ。きれいだね。
 私は桜よりもツツジのほうが好きなんだ。良いかおりだしね。あぁきれいだ。」

と言いながら寮の中へ消えていった。
良くわからないが、素晴らしい人物だなぁと心から思った。
そして、明日の修理代金のことを思い出して、心から悲しみにくれた。


mixiのWEB広告に、内定先の広告が入っててなんか嬉しかった。

浄水器の飛び込み営業

2006年05月07日 | Archive
 うちに面白いのが来た。

日曜の昼間にポケーっと口をあけてよだれを垂らしているという
クソみたいな時間を過ごしていると、インターホンが鳴った。

「どうせNHKかなにか良くないものの勧誘だろ」

でもなぜか今日は居留守を使うという常套手段を忘れて、
インターホンをとってみる。よほどヒマだったんだ。

「こんにちはー水道の水質調査の件で参りましたーっ
 お話ししたいことがありますので玄関先までどうぞーっ」



・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 



 普段ならこの時点で「忙しいから」とか「病気なので」とか言って
お引取り願うんだけど、やはりそこはヒマだったのか、玄関を開けてしまった。
こんなに簡単に開けてしまったのは初めてかもしれない。

そこには若いお兄さんが立ってて、
水質がどうとか貯水タンクの中にはネズミの死骸がどうとか
いかにもなことを口走って、「中に入ってもよろしいですか?」と言い出した。

くどいようだけど俺は普段絶対こんな連中を中に入れないんだけど、
なぜか彼を玄関の中に入れた。今思うとどれだけヒマだったんだ。


 お兄さんの胸には「研修中」という札がついていたので、
新卒ですかと聞くとそうです、この春から営業でやってますと答えた。

じゃあ俺のひとつ先輩になるわけだな。
浄水器の飛び込み営業…。
しかもゴールデンウィークに飛び込み…。
なるほど、やっぱそういう世界なのかなぁ…。

お兄さんは色々世話話を交えながら話をするもんだから、
俺も調子に乗って「新卒で働きだしてどうですか」とか
「飛び込みって大変じゃないですか」とか本当にどうでもいいことを聞いた。
彼も彼で、本筋から外れた会話に少しリラックスしたのか、
就活で内定が出るのが遅かったとか、給料は家賃と駐車場代でほとんど消えるとか、
涙なくして聞けないお話をしてくれた。

そしていい加減こういった世話話に飽きてくると、お兄さんは
スズメを見つけて本能を突然思い出した猫のように
浄水器の取り付けやりませんかとビジネストークを再開した。

「たったの3000円/月ですよっ!一日換算だと100円です。」

「じゃあ年額3万6千円ですね?」

「はい、一日換算だと100円です。」

このあたりからお兄さんの目が
「ここまで時間潰したんだから売れるまで帰らない」的な目をし始めたので、
きっぱりうちはいりませんよとお断りすると、

「イオン水が出るのと出ないのではすごく差がありますよ!」

「イオン水って具体的にどう良いんですか?」

癒しの効果があります!」

「それって、どういう仕組みで癒されるんですか?」

えっと、ボクも良くわからないんですけど、
 とにかくボクの知ってるのは癒し効果があるってことです!






 もうこれ以上は時間の無駄だと感じて、
オロナミンCを一本渡して帰ってもらった。

俺が「浄水器いらない」と言った瞬間のお兄さんの顔は曇っていたが、
よく冷えたオロナミンCを手にしたお兄さんは少し嬉しそうだった。
俺がお兄さんと同じ仕事をしたら、2週間で辞めるだろうと思った。

なんかパソコンがうるさい

2006年05月06日 | Archive
 大阪に帰ったかくぱいは、パソコンをつけた。

フウゥオオォォー

パソコン本体の裏に取り付けられた冷却ファンが、
夜更けの静寂を破ってけたたましい爆音をあげる。


「おや、一体なにが起きているというのだ。とても穏やかではない。」



 ウイルス対策ソフトがスキャンでもやっているのかと考えたが、
そのような盛大な催しが行われている様子はなかった。

「これはひょっとすると、気温が高いせいなのかもしれないぞ。」

かくぱいは、長旅でホコリのついたズボンをすっかり脱ぎ、
上半身はよそ行きのたいそう立派なシャツに、
下はユニクロのパンツ一枚という身なりでつぶやいた。

「まだ5月だ。気温も20℃くらいだというのに。」

かくぱいはひとつ大きなため息をつくと、
昔の教科書やタオルを詰め込んだ汚い押入れから
パソコンの説明書を探そうと思いすっくと立ち上がったが、
思い直してまた青い椅子の上へ腰を下ろした。

外はすっかり暗くなり、
遠くから大型トラックが大急ぎで国道一号線を突っ走る音が聞こえる。

彼は、以前使っていたNECの古いパソコンのことを思い浮かべていた。
当時では高級なチップを積んでいたそのコンピュータは、
夏になるとチップの発熱のために、本体裏に取り付けられたファン[扇風機]が
同様の騒音を巻き散らかすやっかい者だった。

夏に放熱のためにファンが回るならまだしも、
春先からこうもたいそうやかましく騒音を出すパソコンに
かくぱいは出会ったことがなかった。

彼はすっかり困惑している様子で、
放熱ファンに手をかざしてみて、あたたかくて気持ち良いなあと
騒音のことをすっかり忘れて南国のさわやかな風をしばし楽しんだ。
しかしその爽快な風はバリ島の浜辺に吹くあまい潮風ではなく、
消毒液のにおいのする機械の中で発した熱がホコリまみれの扇風機によって
強制的に外の世界へ排出された、人工的なにおいのする熱風であった。

「秋までこの調子なのだろうか。それはとても調子がよろしくない。
 大した性能のものではないくせに、熱だけは一丁前に出すつもりらしい。」

かくぱいはまるで大手消費者金融の内々定者が
ニュースで業務停止命令を知らされたかのような失望感から逃げるように、
風呂に湯を張り、髪を洗った。薔薇のようなかおりのするヘアリンスのボトルには、
鮮やかな真紅の表面に氷上を滑るようななめらかな字体でヴィダルサスーンと書かれていたが、
中身は158円の安いヘアリンスに詰め替えられていた。
彼は普段より多く感じる頭髪の抜け毛を注意深くにらみつけ、風呂を出た。

パソコンは、依然として爆音を奏でていた。
気のせいか、部屋の温度が若干高くなっている気さえした。

「横に冷ごはんを置けば、電子レンジが必要ないだろうか。」

彼はそんな空想に夢を馳せながら、床へついた。
5月の連休も後半に差し掛かった子どもの日の夜。毛布では少し暑く感じられた。



ヒヤリハット

2006年04月24日 | Archive
 車やバイクに乗っていて、突然飛び出してきた歩行者や
急停止した車に突っ込みそうになるなど、実際に事故にはならなかったけど
ヒヤリ、ハッとしましたっていう事例をヒヤリハットって言うそうです。

不確かな記憶によると、ヒヤリハットを100回だか何十回だかを経験すると
そのうちの1回が実際の事故に繋がるんですって。


 俺のこの1カ月でのヒヤリハットは2回です。



 1回目は、ボスベンリィでは無くまだベンリィちゃんに乗ってた頃の話。
ベンリィちゃんとのお別れを二日後に備えた夜、
いつものようにイズミヤへ行こうと外大前の通りを走っていたとき。
目の前の軽自動車が突然ウインカーを出して左折しようとしました。

その瞬間はパニックなど起こさず、意外と冷静でした。
ああ、これはだめかもしれない。さようなら日常。こんにちは病院生活。
まったく、こんな運転をする人間に免許を交付したのはどこのどいつだ。
あぁ明日面接があったのにさぁ。


 しかし、偶然にもその日の昼間は二輪教習のシミュレーターで
急ブレーキの正しい掛け方を勉強したばかりでした。

その時はイジワルな教官が路面を鉄板に設定したので、
停止するどころか笑ってしまうくらい豪快に転倒しましたとも。
もちろんシミュレーターなのでケガなんてしませんけど、
普通二輪の教習の時も鉄板で転んだので、悔しかったです。

話は戻って、目の前の軽自動車。
車体で俺を巻き込もうとしている。病院送りにしようとしている。
しかしとりあえず学んだ通りのブレーキングをすることにしました。

前輪ブレーキをじわじわと握り、同時に後輪ブレーキを気持ち軽めに踏み込む。
チカラの加減を間違えば、タイヤがロックして滑り、転倒します。

グググ、グ・グ・グ…。

急ブレーキのイメージといえば

キィーーーーーッ!」という派手な金属音と
プォーーーーーー!」という耳に障るクラクションの音ですが、
ホーンなど押さず、ブレーキに集中したので特に音を立てることなく
ベンリィちゃんは静かに軽自動車の1m手前で止まりました。

温厚なかくぱいさんですが、この時ばかりは激怒でした。
しかし車に乗っていたのはオバちゃんで、俺を殺しかけたことにすら気付いていない。
途端に面倒に感じて(そして早くイズミヤに行かなければという使命感から)、
その場を去りました。その2日後にベンリィちゃんとお別れしたわけです。



 2回目のヒヤリハットは、先週の金曜日の国道一号線でした。
今回はベンリィちゃんでは無く、ボスベンリィを運転中のことです。

前にも書いたように、ボスベンリィはやろうと思えば
時速100キロ出せる乗り物にも関わらず、前後ブレーキは
恐ろしくチープな代物がついています。

25年前にこの車体を設計した人に言いたいです。
「もうちょっと良いブレーキ付けませんか」、と。

そんなベンリィちゃんが時速55キロで走行しているとき、
餃子の王将から突然車が道路に入ってきました。

ああ、これはだめかもしれない。さようなら日常。こんにちは病院生活。
まったく、こんな運転をする人間に免許を交付したのはどこのどいつだ。

その時でした。信じてもらえないかもしれませんが、
このとき心のどこか深いところから不思議な声が聞こえたのです。


おいおい、むしろラッキーじゃないか。
このまま突っ込んで入院して保険金貰うのもアリだぜ。
ちょうどお金無くて困ってたんだよな。死なない程度に突っ込むってのはどうだ。
バイクも新車買えちまうぜ。責任?大丈夫さ、こっちは法定速度。
9:1で向こうが悪いに決まってる。ククク…。



本当に面白いです。
俺の心の中の悪魔が、甘い誘いを持ちかけてきています。
俺も俺で、うーん確かに、ちょうどバイト代少なくて困ってたしなぁ、などと考えました。



大人気漫画家カカプ先生によるイメージまんが


が、やはり痛いのは大嫌いなので大人しくブレーキをかけました。
最近思うのですが、ブレーキがダメ子さんなバイクに乗っているので
ブレーキングだけ妙に上手くなってきた気がします。

小太りメガネの若い男の運転手はやはりこちらに気付いてもいない様子で、
だらしなく口をあけてボーッと信号を眺めていました。
この人はいずれどこかで大きな事故を起こすと思います。



・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 そういうわけで、
1カ月間での俺のヒヤリハットは2回でした。

100回のヒヤリハットで1回本当の事故が起こるとすれば、
大雑把に4年以内に事故に遭う可能性があるということですね。
普段は1カ月に2回もヒヤリハットを体験していないので
もうちょっとスパンは長いかもしれませんが。

どちらにせよ、
「バイク乗ってりゃいつかは事故に遭う」ではなく
「生涯無事故で」の精神で運転しなければいけないと思います。
今でも十二分に気をつけてますし、これからもそうするつもりです。


 しかし…。
あの甘い誘いを持ちかけてくる悪魔を退治しておかなければ
ここぞという時に「お金だいちゅき!」と叫びながら
車に突っ込んでいるかもしれません。アホです。人知を超えたアホです。

なんとなく体に良さそう

2006年04月22日 | Archive
 健康管理なんて、
「おお、なんとなく体に良さそう」と思えればそれでいいの。

ここ最近毎日欠かさず飲んでいるのが野菜ジュース。
特に小岩井ブランドの無添加野菜ってやつが濃くてお気に入り。





やっぱ、フルーツやにんじんベースのサラサラした野菜ジュースは
体にすごく良い!ってカンジがしないんだよね。なんとなく。
こういうのはなんとなく体に良いかもって自己満足できりゃそれでいいんだ。

この小岩井のジュースはトマトベースで、かぼちゃとかほうれん草とか
結構クドい野菜も入ってるからドローリしてる。これは健康に良さそうだよ。



 これを一日一本飲みながら考えるわけです。
人間はとりあえず野菜ジュース飲んでりゃ死なないのではと…。

物語では、遭難した船の上で何が起こるかっていうと、
ビタミン欠如からの壊血病でみんなバッサバッサ死んでいく。
野菜ジュースさえあれば…。野菜ジュースさえあれば彼らは死なずに済む!
少なくとも、船の上では魚と野菜ジュースがあれば生きていけるはず。
米があれば最高なんだけどまぁ無いでしょうから。

今から野菜ジュース50ケースくらい持って
まだ発見されていない大陸を求めて漂流してこようかなぁ。
ユーラシア大陸とアメリカ大陸の間って、間ありすぎだから
実は何か大陸があるんじゃないかなぁ?

こんなこと考えてるのも、暇なので…。
就活やめてから恐ろしいほどのヒマが襲ってきています
どれくらいヒマかって、去年のゼミの教科書をイチから読み返してるくらいです。

重症です。