フェイスブックで見つけた不思議な職場の記事。
「嫌な仕事はしなくていい」という働き方。
なんだか面白いことをやっている人がいるなぁと記憶の片隅にあった。
その後、鎌仲ひとみさんが昔からの知り合いだとのことで、
彼女からパプアニューギニア海産や北斗さんについて、
東日本大震災で石巻にあった工場を失い、
拠点を大阪に移し、新たに始めたのだということなどを聞くにつけ、
一度、話を聞きたいなぁと思っていた。
そうしたら、ちょうど日本に帰り着いた6月16日の夜、
武藤北斗さんの「生きる職場 小さなエビ工場の人を縛らない働き方」
出版記念イベントがあるというではありませんか!
しかも、鎌仲さんも参加。
さらに、北斗さんの会社「パプアニューギニア海産」のエビフライの試食もあるとのこと。
ハワイから着いて数時間後、西荻「のまど」に行くことにしました。
データを見せながら、テキパキ話す北斗さん。
どうして、「嫌いな仕事はしなくていい」ことになったのか、
どうして、フリータイムになったのか、
全員が休んだ日というのはないのか、
などなど。
実に去年、あれこれ悩んでやめた仕事。
レイアウトの作業がどうも苦手で、
見出しを1ミリずらすとか、大きさを1ポイントあげるとか、
そういった仕事に馴染めないところがあり、
これさえなければ、きっとやめなかったんじゃないかなと。
取材と原稿書きだけだったら、ウキウキやれたのになぁと。
「不公平になるからみんな一緒じゃないと」という縛りを
理不尽に思っていたところでもあったので、
「嫌いなことはやらなくていい」という働き方に
よりリアルに魅力を感じた、ということもあります。
それに加えて「パプアニューギニア海産」がどうやって
おいしい海老を提供しているかや、海老の加工の話なども
印象深く、働き方以前に「自信をもって提供できる」という
ところにも深く納得。
知らない街へ行って、おいしそうなご飯屋さんやカフェを見つけるとき、
思い入れをもってやってる店なのかどうか、は大きな判断ポイント。
けれど、思い入れいっぱいすぎて、押しつけがましい感じだと疲れてしまう。
オープンしたてで「これでどうかな、いいかな」という感じでも、
案外、自分も気を使ってしまって寛げない。
お店の人が納得している、いい感じの自信があるほうが居心地がいい。
そんなところを、探し当てたときの嬉しさよ。
北斗さんのお話には、
そういう底に流れる自信のようなものも感じました。
ちょっと早く着いたので、隣の物豆奇にも寄って、大満足。